花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「プリムラ」は、春の色(1)

2023-01-31 | 植物 花

「プリムラ」の花色は、明るく暖かく、宛ら ”春の色” です、”春告げ花” です。

先日は、”桜” に因んで、「雲南桜草」、「雪桜」、「アッサアム匂い桜」名前が付いた「プリムラ」を挙げましたが

「プリムラ・フィルクネラエ」、「プリムラ・シネンシス」、「プリムラ・ピンセアナ」でした。

今日は、それ以外の「プリムラ」の品種を挙げてみました、「プリムラ・キューエンシス」

「プリムラ・オブコニカ」、「プリムラ・マラコィデス」の3種です、将に、明るく、色彩豊かな ”春の色” です.

 

<「プリムラ・キューエンシス」>

寒さの中、屋外でも咲いていますが、此の季節は、室内の日当たりの良い窓辺で、鉢で栽育するのが、適します。

イギリスのキュー植物園で中国原産の品種を交配して作出された園芸種とか

冬は、室内での栽育が、無難ですが、明るい黄色い色の花が、咲き始めると春の到来を感じさせます。  

花には、芳香が有り、花茎に2~5段の輪状花を咲かせます。

花径3cm と小さめ、草丈は、45cm位

サクラソウ科、サクラウ属、半耐寒性多年草、学名  Primula × Kewensis = Primula ”Kewensis”




 

次は、色彩豊かな「プリムラ・オブコニカ」です。

<「プリムラ・オブコニカ」>

花径が、5cm位と大きく、野生種は、淡いピンク色ですが、多くの園芸種がつくられ

透明感有る青紫、橙、白色等多彩です、亦、開花期間が、長いのも特徴です。

葉は、小型のハート型、表面に銀白色の細かい毛が、生えています。

寒さには、強い方ですが、此の品種も鉢花として、冬場には、室内での栽育が、無難です。

中国の湖南省でイギリス人が発見して、その後ヨーロッパに渡り改良された由。

葉や茎、花には、<プリミン>言う毒性物質が含まれていて、触ると皮膚が、爛れます。

サクラソウ科、サクラソウ属、中国、ヒマラヤ地方原産、半耐寒性多年草(一年草)、学名  Primula obconica

英名 German primrose、Poison primrose、別名「トキワザクラ」(常盤桜)

「シキザキザクラ」(四季咲き桜)





 

最後は、「プリムラ・マラコイデス」で終わります。

<「プリムラ・マラコイデス」>

ロゼット状の葉株の中心から花茎を伸ばして、花序を作り、花茎の小さな花を沢山咲かせます。

花は、筒状で花弁は、5枚で先端の花冠が浅く2裂し、花の基部は、黄色です。

花色も紫、赤紫、ピンク、白、青、黄緑、混色と多彩です。

花径は、約1cmと小さく、可愛らしさが、増してきます。

咲き方、花の色の違いの園芸種が、多く作出されています。

中国雲南省原産、半耐寒性多年草(一年草)、学名  Primula malacoides 、英名  Fairy primose

別名「ケショウザクラ」(化粧桜)、葉、茎に白い粉が付着するので此の命名とか

他に「オトメザクラ」(乙女桜)乙女の様に愛らしいからですか ・ ・ ・



「ボロニア」3種

2023-01-29 | 植物 花

今日は、”冬の花”  ミカン科の「ボロニア」の花を挙げます、「ボロニア・ヘテロフィラ」、「ボロニア・ピナータ」

「ボロニア・メガスティグマ」です、暖かい色彩が、春を呼びます。

 

<「ボロニア・ヘテロフィラ」>

球形の蕾と釣鐘型の花が、枝一杯に着きます、冬には、強い花ですが、一応、春迄は、室内で採育します。

芳香が、有るので、部屋中が、柑橘系の香りで満たされます。

此の時季は、鉢植えで売られていることが多く、室内栽育の為ですが

露地で咲かせているのも視ます、3月頃には、鉢から植え替えて、露地物が多くなります。

花の形が、「スズラン」の花に似た釣鐘型です。

この形から、別名「ピグミーランタン」”小さなランタン” と言う愛称が、付いています。

学名   Boronia heterophylla、英名   Pink Boronia、Kalgan Boronia、別名「ピンクボロニア」



 

<「ボロニア・ピナータ」>

「ボロニア」は、此の季節、鉢植えで出回ります、耐寒性が有るので室外でも栽育出来ますが

春3月頃までは、室内で鑑賞します、ピンク色で4弁の星形の花が多数咲きます。

平開するので、最初に載せた「ボロニア・ヘテロフィラ」とは、形が、違います。

葉、花が柑橘系の香りがします、葉は、対生で羽状複葉、小葉は、細い線形です。

次に挙げる「ボロニア・ヘテロフィラ」の花が、「鈴蘭」に似た釣鐘型なので、対称的です。

ミカン花、ボロニア属、半耐寒性低木、オーストラリア原産、学名  Boronia pinnata、英名  Pinnata Boronia

冬の時季は、鉢植えで売られていることが多く、室内栽育の為ですが

露地で咲かせているのも視ます。

3月頃には、鉢から植え替えて、露地物が出回ります。

 

最後は、「ボロニア・メガステグマ」です、濃い色合いが、上の2者とは、雰囲気が 少し違います。

<「ボロニア・メガスィグマ」>

弁弁の外側が 赤茶色、内側が 黄色のツートンカラーです、ピンクに比べて濃すぎる感じですか

学名  Boronia megastigma、別名「ブラウンボロニア」

他の仕様は、上の2者と同じです。

上に載せた2種と比べて花の色が地味なので、”春色” には、程遠いのが、難点ですが。



今日も友人から送られてきた動画を添付してみました、優雅な孔雀の舞を御覧下さい。


冬に「桜」の名前が付いて

2023-01-26 | 植物 花

今日は、寒い冬に咲く<桜>の名前が 付いた花を挙げてみました、名前だけでも、暖かい春を思い起こしましょう。

「ウンナンサクラソウ / 雲南桜草」、「ユキザクラ / 雪桜」、「アッサム匂い桜」です。

「桜」の名前ですが、勿論、樹木花では無く、草木の花々です、早咲きの「河津桜」等の樹木花は、別の機会にします。

 

<「ユキザクラ / 雪桜」(「プリムラ・シネンシス」)>

花冠が五裂して、さらに、其の先端が二裂する可憐な形をしています、亦、花の中心が薄い黄色です。

原種の花色は、白とのことですが、最近では、赤、ピンク、薄紫、青色と多彩な園芸種が多いようです。

次に載せる「プリムラ・フィルクネラエ」との交配種も作出されているとか

掌状の葉の裏が,赤色をしています、表の緑と赤のコラボが見事です。

唯、「ユキザクラ」雪桜 の名前は、早春の季節に「染井吉野」に雪が積もった様子を

”雪桜” と表現するので「プリムラ・シネンシス」の名前が無難かも

サクラソウ科、サクラソウ(プリムラ)属、常緑多年草、中国原産

学名   Primula sinensis英名   Chinese primrose

次は、「ウンナンサクラソウ」(雲南桜草)、学名「プリムラ・フィルクネラエ」です。

<「ウンナンサクラソウ」雲南桜草>

上に載せた「プリムラ・シネンシス」 Primula sinensis  近縁種で「プリムラ・シネンシス」同様

葉茎を伸ばして、淡いピンク色の花を咲かせます、明るい “春の色” です。

葉や茎に軟毛が被い、葉が羽状に裂けているのも似ていますが

「シネンシス」より花が、稍小さく、葉の形も多少違い、切込みが深い違いが有ります。

葉、茎には、柔らかい毛が生えていて、茎が、ロゼット状に着きます。

人気の「プリムラ・マラコイデス」Purimula malacoides   等に比べると色も形も清楚な感じがします。

サクラソウ科、プリムラ/サクラソウ属、多年(一年)草、学名   Primula filchnerae

別名「プリムラ・フィルクネラエ」、「雲南桜草」


 

最後は、”桜色” が、顕著な ”桜” です、寒い冬は、室内で<花見>をします。

<「アッサムニオイザクラ」(ルクリア)>

秋が、開花期ですが、室内では、此の時季にも花を咲かせます。

白色やピンクの花は、「桜」をイメージ、香りも有り、インド アッサム地方の原産なので

「アッサム ニオイザクラ」の名前が付いた由、「桜」ではないのですが

長期間、花を咲かせるので 、”散らない桜” の異名が、付いていました。

花弁は、5弁、20輪位を球状に漬けます。

花弁の表面に、山脈の様な盛り上がりが在り、華麗さを増幅させます。

幾種類有る品種の中、「リィリア・ピンセアナ」が、「アッサム ニオイザクラ」とのこと

ピンクの花が、房状に咲く様子は、春を思わせる佇まいです。

園芸種も多い様で、花色は、白、ピンク、濃いピンク色等が有ります。

アカネ科、ルイリア属、常緑低木、ヒマラヤ、インド アッサム地方、中国に分布、英名    Luculia pinceana

Cimg32542_3亀吉


白雪姫、雪女王

2023-01-24 | 植物 花

前日  ”雪の様に白い花”  を挙げましたので、今回も雪に因んで、「雪女王」、「初雪草」、「白雪姫」、[雪桜」の花です。

雪の名前が、付いている冬の花です、勿論、和名ですが、学名だと<雪>のイメージが、湧きませんので。

 

<「雪女王 /  アロニア・アルビルローラ」>

「アロエ・アルビフローラ」、別名「雪女王」は、 名前が、著わしている様に、雪が降る寒い冬に咲きます。

耐寒性は、充分ですが、気温が、5度以下に下がる時は、室内で咲かせるのが無難です。

20~30cm位の花茎を伸ばした先端に総状花序を着けて、釣鐘型で緑色の筋が入った白い花を咲かせます。

雄蘂が、花冠から長く突き出ています、葯のオレンジ色が目立ちます。

葉は、多肉質で線形、切り口が三角形の三角錐です、葉の縁には棘が生えます。

ユリ科、アロエ属、常緑多年草、マダカスカル島原産、学名   Aloe albiflora、別名「雪女王」

白い斑が入った線形の葉が、「アロエ」の特徴を著わしています。

 

次は、「 ハツユキソウ」(初雪草)です。

”冬、白色” と言うより ”夏、白色” が妥当かとは思いますが、此の時季でも、淡白色の小さい花を咲かせています。

小さな杯状の花序の花は、見栄えがしないのですが、緑の葉の縁に白い斑が入り、コントラストが素晴らしいと

観葉植物として親しまれています、葉を鑑賞する「ポインセチア」の仲間です。

トウダイグサ科、トウダイグサ属、非耐寒性一年草、北アメロイカ原産

学名    Euphorbia marginata英名    Ghost weed、Snow on the mountain、別名「ユーホルビア」


<上図は、クリックで拡大します、白い葉と緑色の筋を確かめます。>

 

最後は、「白雪姫」の愛称が付いた「ユーホルビア・レウコセファラ」です。

<「白雪姫」>

此の花も「ハツユキソウ」と同じ様に杯状花序に白い小さな花を咲かせます。

花は、目立たないですが、白い苞葉が、目を引きます、此の花も苞葉が美しい「ポインセチア」の仲間です。

トウダイグサ科、ユーフォルビア属、メキシコ、エルサルバトル原産、常緑低木

学名    Euphorbia leucocephala、英名   Pascuita、Snow of Killimanjaro、Snow flake euphorbia

属名の   Leucocephala  は、”頭が白い” 意味とか、白い苞を著わしています。



冬、白色が似合う

2023-01-23 | 植物 花

今日は、”冬のヒガンバナ科の花” 、「ユーチャリス」 と 「スノードロップ」の花を挙げてみました。

寒い冬には、白色の花が、似合います、雪の色だからでしょうか。

<「ユーチャリス」>

冬、「ユーチャリス」(「アマゾンリリー」)の花を室内で咲かせます。

露地では、秋が、開花期の「ユーチャリス」ですが、冬、室内で育てることができ,、冬の室内を明るく彩ります.

「リリー」の名前が付いていますが、ユリ科の花ではなくヒガンバナ科の花です。

ヒガンバナ科の「ヒガンバナ」(彼岸花)に「スパイダーリリー」の名前が

亦、「ネリネ」に「ダイヤモンドリリー」の名前が付いているのと同じです。

切り花やブーケとしても知られています。

亦、下向きに咲く花径5~6CMの花の形状が、「水仙」に似ているので親しみも増します。

花茎の先端に5から6個の花を散形花序に着けます。

6枚の花被片からなり、6個の雄蘂の下部が、連なって杯状になので「水仙」の花の姿に似ています。

此の “杯” の色は、淡い黄緑色で、純白と黄緑色の対比も素晴らしいものです。

品種としては、10種位 有る様ですが、「ユーチャリス・グランディフローラ」が、多く出回っています。

「ギボウシ」の葉に似た幅広の大きな葉と「水仙」の花に似た花を咲かせるので

別名に「ギボウシズイセン」(擬宝珠水仙)の名前が、付いています。

「ユーチャリス」の名前の由来は、ギリシャ語の<エウノ> ”人目を引く” からとか、美しいからですか

ヒガンバナ科、ユーチャリス属、南米アンデス地方原産、非耐寒性球根、学名  Eucharis × grandiflora 

別名「アマゾンリリー」  Amazon lily 「ギボウシズイセン」(擬宝珠水仙)

雄蘂が、連結して立ち上がるので、カップ状になります。

他の画像も載せてみました、雪に似た純白の花の姿を御覧下さい、食傷気味かな ・ ・ ・ 。

 

”春告げ花”「スノードロップ」が、名前の通り、早春の到来を告げている様です。

<「スノードロップ」>

”雪の雫” の様な<耳飾り>に似た白い花が、一輪、滴るように、下向きに咲かせます、可憐な姿です。

「スノードロップ」Galanthus spp. は、15品種位有る様でが、G. nivalis G .elwesii が、主なものです。

花弁の内側に、緑色のハートの模様が着いていて、可憐さを引き立てます。

ヒガンバナ科、ガランサス属、耐寒性球根、東ヨーロッパ原産、英名  Common  snowdrop

別名「ガランサス」、「ユキノハナ」(雪の花)

此の時期に咲くヒガンバナ科には、先日にも挙げた ”春告げ花” の「スノードロップ」も

淡い緑色をしたハート型の模様が、キュートな感じを醸します。