今日の <秋の ”宝石” (5)>は、同じくルビーに見立てた「オオミサンザシ(オオサンザシ)」、「チェッカーべリー」です。
<「オオミサンザシ」(大実山査子)>
「サンザシ」(山査子)とは、サンザシ属の植物全体を指す由、仲間は、100種も有るとのことですが
一般に「サンザシ」とは、中国産のクネアタ種を指すとか、近縁種には
「セイヨウサンザシ」 Crataegus oxyacantha)、「オオミサンザシ」 C.pinnatifida 等が有ります。
バラ科、サンザシ属、落葉低木、中国原産、学名 Crataegus cuneata
英名 hawthorn(ホウソン)、別名 「クラタエグス」
「サンザシ」(山査子)より大きな実(径約5cm)を着けるので此の名前が付いています。
「サンザシ」Crataegus cuneata と違い、枝に棘が無いのも特徴の一つです。
実が熟すと、真っ赤な色に変化します、5月頃に白い小さな花を多数咲かせます。
実を乾燥して、生薬(胃腸約)の原料にしたり、果実酒やドライフルーツとしても利用される由
バラ科、サンザシ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産、学名 Crataegus pinnatifida 、英名 Chinese haw
下図は、「オオミサンザシ」と比べて、実も一回り小さい「サンザシ」の実です。
下図は、「サンザシ」の花ですが、「オオミサンザシ」も同じ様な花を咲かせます。
余談ですが、小説<赤毛ノアン>に「サンザシ」として登場する花は
カナダ、北アメリカで「メイフラワー」(Mayflower)と称する「トライリング・アビュータス」(Trailing arbutus)
の花とのこと、ツツジ科の常緑低木とのことです。
翻訳者が「サンザシ」と訳した為とか、カナダ、Nova Scotia 州の州花とのことです。
下図は、其の「トライリング・アビュータス」の花 ・ ・ ・ <CC Licensed 画像>
<「チェッカーベリー」>
「チェッカーベリー」の実が赤く色着いています、紅葉する葉と、赤味を増す実を楽しみます。
此の時季には、「センリョウ」、「マンリョウ」、「ヤブコウジ」等の同じ様な実が色着きます。
「チェッカーベリー」は、這性なので、寄せ植えなどに適しています。
夏に、「アセビ」の花に似た釣鐘型の白い花を咲かせます。
ツツジ科、コーデリア(シラタマノキ)属、耐寒性、這性、常緑小低木、北アメリカ原産
学名 Gaultheria procumbens 、英名 Checkerberry 、別名 「ヒメコウジ」(姫柑子)
「オオミコウジ」(大実柑子)とか、“berry” の名前が付いているので、食べられるか思って
調べてみると、“食べられるが美味しくない、毒を含んでいる” らしいので食べない方が無難のようです。
ツツジ科の証拠は、確かに、「ツツジ」(躑躅)の葉にソックリです。
此の時期には、「チェッカーベリー」の赤い実も照り輝きます、薄緑色や白い色の若い実も次々と実を結びますので
赤色が鮮やかな実と艶やかな暗緑色の葉が美しい正月飾りになます。
夏に、「アセビ」の花に似た白い釣鐘型の花を咲かせます。
此の時季は、「センリョウ」、「マンリョウ」、「ヤブコウジ」等の綺麗な実が多く視られます。