花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

早春の樹木花(2)

2018-03-31 | 植物 花

早春の樹木花の(2)として、「ゲンペイモモ」(源平桃)と「ベニバスモモ」(紅葉李)の花を挙げてみます。

「ハナモモ」(花桃)の一品種とのこと、八重咲きで、花色は、白、紅、紅白の絞り(キメラ咲き)等、木姿は、立性、枝垂等が ・ ・ ・ 

”源平” の名前の由来は、旗色が、源氏が赤、平家が白だったことから、白色や赤色の花が混在する様子を著わした由

平安時代頃から植栽されて、愛でられてきたとか

バラ科、サクラ属、耐寒性落葉高木、中国原産、学名 Prunus persica




枝が下垂する「シダレゲンペイ」(枝垂源平)

 下図は、「ハナモモ」(花桃)

次の樹木花は、「ベニバスモモ」の花です。

<「ベニバスモモ」(紅葉李)>

葉が、展開すると同時に、淡い紅色の五弁の花を咲かせます。

「スモモ」(李)の仲間で、名前の由来の葉は、紅紫色で互生します、秋には一層色を濃くします。

秋には、赤紫の球状の実を着けます、生食できますが、美味しくは無いので

果実酒などに加工することが多いようです。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、西アジア地方原産、学名 Prunus cerasifera var.atropurpurea

英名 Cherry plum 、別名「ベニスモモ」(紅李)

 

 

秋には、下図の様な果実が

 <各画像は、クリックで拡大表示します>


早春の樹木花(1)

2018-03-28 | 植物 花

早春の花壇には、明るい色が、いっぱい。

純白の「スノーフレーク」、クリーム色は、「ハナカンザシ」、薄紫色の「ルピナス」の花です。

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”早春の樹木花” には、「ハナノキ」(花の木)と「キクモモ」(菊桃)の花を挙げてみました。

この地方では、「ソメイヨシノ」(染井吉野)より早く開花して、早春の風景に彩りを添います。

最後は、昨年の此の時季に UP 記事です、同じ樹木花を 載せています。

 

<「ハナノキ」(花の木)>

樹木全体に濃紅色の花が咲いて、宛ら ”花の木” の様相を呈します、名前の由来になっています。

葉が出る前に、花が咲くので、”花” の印象が、更に強いので、この事も名前の由来と思われます。

尤も、「ハナノキ」の名前は、「シキミ」(樒)Illicium anisatum にも付いてはいます。

雌雄異株で、尾花の花序は、束になり、5cm位の花柄が、上向きに着きます。

雌花の花柄は、5cm位で下垂します。

色鮮やかな色が、寒い灰色を切り裂いて、春を告げる<花の木>なのです。

「カエデ」の仲間ですので、花後には、5月頃、翼果を着けて、秋には、三裂した葉の美しい紅葉が見られます。

日本固有種(長野、岐阜、愛知県原産)のようですが、最近では、街路樹としてや、公園に植栽されているのを見ます。

カエデ科、カエデ属、落葉高木、学名  Acer pycnanthum、別名「ハナカエデ」(花楓)



雌花(左図)と雄花(右図)

 

花後には、トンボに似た翼果が、垂れ下がります・ ・ ・ 秋には、綺麗な紅葉に

 

次の樹木花は、「キクモモ」(菊桃)です。

<「キクモモ」>

秋と春が、同居した様な名前ですが、細長い花弁が、「菊」の花に似ている故の命名とか

此の時季、遠目には、満開の花が、ピンクの霞が、懸かった様に見えます。

葉は、花より遅く出ますので、八重咲きの花を充分愉しめます。

バラ科、サクラ属、落葉高木、中国原産、学名 Amygdalus persica cv.Stellata

別名「ゲンジグルマ」(源氏車)


 

< 各画像は、クリックで拡大表示します>


早春、穂咲きの花

2018-03-24 | 植物 花

春早く穂状に咲く花を載せてみました、「ブルビネラ」、「プリムラ・ビアリー」

「リシマキア・アトロプルプレア」の三種です。

<「ブルビネラ」>

明るい黄色の花で春の到来を告げます、小さい花を穂状に咲かせます。

細長い光沢の有る葉の間から花茎(1m位にも)を直立させます。

花色は、黄色を主にオレンジや白色のものも有る様です。

アフリカやニュージーランドには、20種位有るそうですが、一番栽育されているのは

「ブルビネラ・フロリバンダ」(Bulbinella floribunda)とか

近縁には、「ブルビネ・フルテスケンス」(Bulbine.frutescens)別名「ハナアロエ」が有ります。

「トリトマ」(Kniphofia Hybrids)に似た花ですが、筒状花でなく、平開する違いが有ります。

寒さに強く、-5度位でも平気で開花します。

ユリ(ツルボラン)科、ブルビネラ属、宿根多年草、別名「キャッツテール」、英名 Cat's tail

似ている花の「トリトマ」ですが、筒状花で平開する「ブルビナラ」との違いが

近縁種には、「ブルビネ・フルテスケンス」が

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次の穂咲き花は、「プリムラ・ビアリー」の花です。

<「プリムラ・ビアリー」>

別名「ホザキサクラソウ」(穂咲桜草)、普段見かける「桜草」とは、大分違った姿です。

ロゼット状に広がった葉の中心から花茎を伸ばして、先端に穂状花序をだします。

淡い紅色で、花冠が、五裂する筒状花を下から順次咲き上げます。

蕾(萼)は、鮮やかな濃い紅色で、開花した花のピンクと蕾の濃い紅色のグラデーションを愉しみます。

サクラソウ科、プリムラ属、耐寒性多年草、中国、ヒマラヤ地方原産、英名 Primula vialii

英名 Chinese pagoda primrose、Orchid primrose、別名「ホザキサクラソウ」



 

最後に、「リシマキア・アトロプルプレア」です。

<「リシマキア・アトロプルプレア」(リシマキア ’ボージョレ’) >

開花期は、4月中旬頃からになりますが、波打つ銀白色の葉とワインレッドの花の色の取り合わせが、綺麗です。

亦、モスグリーンの葉には、白い葉脈が入り、ロゼット状の葉の間から

赤い花茎が立ち上がり順次咲き上がるのも上に載せた花々と同じです。

サクラソウ科、オカトラノオ属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名  Lysimachia atoropurpurea 'Beaujolais' 


早春、バラ科の花2種

2018-03-20 | 植物 花

白い早春の花を2種挙げて見ました、「ユキヤナギ」(雪柳)と「ユスラウメ」(梅桃)です、冬の名残の雪の様です。



枝が下垂しなく、直立する園芸種「ベニバナユキヤナギ」(紅花雪柳)の蕾が、ピンク色で可愛いものです。

<「ユキヤナギ」(雪柳)>

多数の白い小さな花が、枝全体を覆い、枝垂れる様は、雪の重みで枝が、湾曲したように見えます。

亦、細長い葉が、「柳」の葉に似ているので、<雪>と<柳>で、「雪柳」の名前が、着いた由。

五弁の小さな花径は、5cmから8cm位、ピンク色の品種(Spiraea thunbergii 'Fujino Pink)等の品種も

バラ科、シモツケ属、耐寒性落葉低木、日本、中国原産、学名 Spiraea thunbergii

英名 Tthunberg's meadowsweet、別名「コゴメバナ(小米花)、「コゴメヤナギ」(小米柳)

 

次のバラ科の花は、「ユスラウメ」(梅桃)です。

<「ユスラウメ」>

此の名前の由来は、<朝鮮語名の「イスラ」から「ユスラ」になった>とか

<多くの花や葉が、風に揺れる様>を著わしたとか、正確な説は、不明です。

「梅」に似た五弁の白い花を枝を覆う様に多数咲かせます。

初夏に、球形のサクランボに似た赤い実を着けます、生食や果実酒などになります。

近縁種に「ニワウメ」(庭梅)Prunus Japonica が、有りますが、葉が無毛なのと、果実に縦に

溝がないことで、区別ができます、反面「ユスラウメ」は、枝葉に軟毛が生える事でも区別が容易です。

バラ科、サクラ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産、学名 Prunus tomentosa

英名  D0wny cherry、他の和名「山桜桃梅」


近縁種の「ニワウメ」(庭梅)は、花茎が、「ユスラウメ」より長いので、上に挙げた区別の目安にプラスできます。

果実は、赤く熟して ”小さなサクランボ” です、バラ科、サクラ属の果実(モモ、スモモ、ウメ)の表面には

一本、縦の溝が、有りますが、此の「ユスラウメ」、「ニワウメ」には

此の縦溝が無く、サクラ属と同時に、ニワウメ亜属とも分類しています。


早春、アブラナ科の花

2018-03-14 | 植物 花

”壁掛けプランター” が、春を告げています。

色濃い「カワズザクラ」(河津桜)も咲き始めました。



今日の本題 ”早春、アブラナ科の花” は、「ロケット」(ルッコラ)と

「スイートアリッサム」(ロブラリア)の花です。

<「ロケット」>

<ロケット>とは、物騒な話ですが、飛行体ではなく、葉野菜です。

別名では、イタリア語「ルッコラ」(Rucola)、和名「キバナスズシロ」(黄花蘿蔔)

学名から「エルカ」(Eruca)、英名「ロケットサラダ」(Rocket salad)等の名前も付いています。

英名「ロケット](Rocket)の名前は、此の野菜のフランス語<Roquette>に由来するようです。

惚薬の効能が有るとかで、ローマ時代から栽培されていた由 ・ ・ ・ 食べたいと思います。

クリーム色の4弁花は、十字型で、花弁には、紫色の筋が入り、中央は、黄色い色をしています。

葉は、胡麻の香りがして、若葉は、主にサラダの材料とされます。

アブラナ科、キバナスズシロ属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Eruca vesicaria



 「ロケット」は、花より葉のサラダ等に人気が有って ・ ・ ・ <借用画像>

次のアブラナ科の花は、「スイートアリッサム」の花です。

<「スイートアリッサム」(アリッサム)>

白い色の小花が、集まりカーペット状に這え広がります、甘い香りがします。

秋、冬から初夏にかけて、花壇の縁取りに植栽されることが多いようです。

「アリッサム」の名前も付いていますが、本当の「アリッサム」は、アリッサム属で、黄色い花を咲かせる

「アリッサム モンタナム」(Alyssum montanum)等が有り

園芸種には、赤、紫、ピンク、黄色などの花色で多彩です。

アブラナ科、ニワナズナ(ロブラリア)属、耐寒性一年草(這性)、地中海沿岸原産

学名 Lobularia maritima、英名 Sweet alyssum

別名「ニワナズナ」(庭薺)、「ニオイナズナ」、「ロブラリア」



下図は、黄色い花を咲かせるロブラリア属の「アリッサム・モンタナ」です。