冬に咲く「クレマチス」を挙げてみました。
「クレマチス」は、初夏の頃から花が咲き始めますが、寒い冬に咲く種類も視られます。
「クレマチス」は、多数の系統が有りますが、冬咲きの「クレマチス」の内、二種類の系統を挙げてみました。
カンパネラ系の「クレマチス・アンシュネンシス(アンスンエンシス)」 と シルホサ系の 「クレマチス・シルホサ」です。
<「クレマチス・アンスンエンシス」>
「クレマチス・アンシュネンシス」は、ベル型の白い花が、下向きに咲きます。
常緑の葉とのコントラストも愉しみます。
花弁は、肉厚で市4枚、先端が反り返ります、葉は、先端が尖った卵型、蕾は、淡い緑色です。
花の少ない冬場には、有り難い存在です。
近縁種に、似た花で、葉の形が少し違った「クレマチス・ウロフィラ」 Clematis urophylla 有りますが
殆ど見分けが付け難く、「ウロフィラ」の花の方が、稍小型とか、葉の色が濃いとか、葉の縁が、鋸型とか
葉は、此の花の方が、丸味が大きいとか、三枚葉の中の一枚が、特に多きとか
諸説が、有りますが、定かでは無く、詮議は終りです。
キンポウゲ科、クレマチス属、常緑蔓性多年草、中国原産、学名 Clematis clarkeana=C.anshunensis
別名 「ウィンターベル」、「ガビザン ハンショウズル」(峨眉山半鐘蔓)
次も冬咲きの原種系「クレマチス」の落葉性の「クレマチス・シルホサ」です。
<「クレマチス・シルホサ」>
透明感が有る軟らかい花弁をパラシュートの様に開きます、濃い赤銅色の葉とコラボします。
シルホサ系の「クレマチス」は、夏は休眠しますので、葉が有りませんが
秋頃から濃い緑色の葉を着け、赤銅色に変色してきます。
落葉性でも花と葉を同時に視ることが出来るわけです。
夏咲きの「クレマチス」には無い、優雅な感じのする花です。
キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属、落葉蔓性、南ヨーロッパ原産、学名 Clematis cirrhosa
英名 Early virgin's bower
”冬咲き” の「クレマチス」の 追加として、シルホサ系の「クレマチス」を2種挙げてみました。
白い花弁の内側に薄紫色の斑点が着いる品種で、斑点が、疎に着いている園芸種「クレマチス シルホサ・バレアリカ」
赤紫色の斑点が、密に着いて斑点と言うより全面を着色したような「クレマチス シルホサ・フレックレス」です。
花は、2個対になって咲かせる二出集散花序状なのも興味が注がれます、常緑姓の蔓植物です。
下図、「クレマチス シルホサ・フレックレス」Clematis sirrhosa 'Fleckles'
下図は、斑点が疎らな「クレマチス シルホサ・バレアリカ」C. cirrhosa var. balearica
尚、似た花には、日本で作出した々シルホサ系の「クレマチス シルホサ・カリシナ日枝」 C. sirrhosa calycina 'Hie' が
知られています、小型で、赤い斑点が、より密集した園芸種とのこと。
花が終わった後に綿帽子を被った種坊ができます、未だ、咲いている花と同時に視ることが多いのです。