葉から、小さな「ナギエカダ」(梛筏)の花が咲きます。
正しくは、葉からではなく、枝が変化した<葉状枝>に花が咲く珍しいものです。
葉状枝の上側、裏側にも花を着けます。
長期間、枯れないので、花束の添木として利用 します。
上図は、「ルスクス」の中の一種類「ルスクス・ヒポフィルム」(Ruscus hypophyllum)
何種類かが有るなかでも、花の可憐さが一番の品種です。
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今日の本題の “白い花、赤い実が” は、「イチゴノキ」の花と実です、一年前の今頃に咲いた花が結実して熟 し
今年の花が、此の時期に咲くので、花と実を同時に視る事ができます。
花茎が下垂して咲く花は、同 じツヅジ科の「ドウダンツヅジ」の花に似ています。
壷型の純白の花と、黄緑、黄、赤色の実が、見事なコントラストを作ります。
「苺の木」の名前は、バラ科の「苺」の実に似ているので、此の名前が付いた由
但し、よく見比べてみると、ヤマモモ科の「ヤマモモ」(Myrica rubra)の実の方が、一層似てはいます。
ツヅジ科、イチゴノキ(アルブツス〉属、常緑低木、南ヨ^ロッパ原産、学名 Arbutus unedo
英名 Strawberry tree、別名「アルプツス ウネド」
実は、生食できますが、ジャムや果実酒にすることが多いようです。
真偽の程は、分かりませんが、学名の unedo は、“一回食べる” の意味で “二度は、食べたくない”
となるとかで、試しに食べてみましたが、スカスカした食感で、無味乾燥でした。
下図は、「イチゴノキ」の果実に似た実を着けるヤマモモ科の「ヤマモモ」です。
似ていますが、果実を着ける季節が違う点と、果実の表面が、「ヤマモモ」の方が、艶が有ります。
白色の花以外にもピンク色の花も
“白い花” の序に、「冬(寒)咲きクレマチス」の花と実を挙げてみました。
「クレマチス」と言えば、“夏が来た” を実感させる花のイメージですが、開花期が此の季節の「クレマチス」が有ります。
カンパネラ系やシルホサ系の品種の常緑性の「寒咲き(冬咲き)クレマチス」です。
アイボリー色で、ベル型の花弁の先端が、反り返り、下向 きに咲かせる「クレマチス・アンスンエンシス」や
落下傘型で、乳白色の花を咲かせる「クレマチス・シルホサ」等が有ります。
キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属、常緑高木、中国原産
「クレマチス・アンスンエンシス(ユンナンエンシス)」 学名 Clematis clarkeana = C.anshuensis=C.yunnanensis
「クレマチス・シルホサ」 学名 C.cirrhosa 、別名 「ウインターベル」
花が散った後の「シルホサ」の球果が、見事です、細い雄蕊が残って、徐々に裂けてフワフワの綿毛の変化したものです。
上の画像は、「クレマチス・アンスンエンシス」
下図は、「クレマチス・シルホサ」
花後は、残った雄蕊の変化を愉しみます。