花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

白い花、赤い実が

2017-01-26 | 植物 花

葉から、小さな「ナギエカダ」(梛筏)の花が咲きます。

正しくは、葉からではなく、枝が変化した<葉状枝>に花が咲く珍しいものです。

葉状枝の上側、裏側にも花を着けます。

長期間、枯れないので、花束の添木として利用 します。

上図は、「ルスクス」の中の一種類「ルスクス・ヒポフィルム」(Ruscus hypophyllum

何種類かが有るなかでも、花の可憐さが一番の品種です。

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今日の本題の “白い花、赤い実が” は、「イチゴノキ」の花と実です、一年前の今頃に咲いた花が結実して熟 し

今年の花が、此の時期に咲くので、花と実を同時に視る事ができます。

花茎が下垂して咲く花は、同 じツヅジ科の「ドウダンツヅジ」の花に似ています。

壷型の純白の花と、黄緑、黄、赤色の実が、見事なコントラストを作ります。

「苺の木」の名前は、バラ科の「苺」の実に似ているので、此の名前が付いた由

但し、よく見比べてみると、ヤマモモ科の「ヤマモモ」(Myrica rubra)の実の方が、一層似てはいます。

ツヅジ科、イチゴノキ(アルブツス〉属、常緑低木、南ヨ^ロッパ原産、学名 Arbutus unedo

英名 Strawberry tree、別名「アルプツス ウネド」

実は、生食できますが、ジャムや果実酒にすることが多いようです。

真偽の程は、分かりませんが、学名の unedo は、“一回食べる” の意味で “二度は、食べたくない”

となるとかで、試しに食べてみましたが、スカスカした食感で、無味乾燥でした。



下図は、「イチゴノキ」の果実に似た実を着けるヤマモモ科の「ヤマモモ」です。

似ていますが、果実を着ける季節が違う点と、果実の表面が、「ヤマモモ」の方が、艶が有ります。

 

 白色の花以外にもピンク色の花も

“白い花” の序に、「冬(寒)咲きクレマチス」の花と実を挙げてみました。

 「クレマチス」と言えば、“夏が来た” を実感させる花のイメージですが、開花期が此の季節の「クレマチス」が有ります。

カンパネラ系やシルホサ系の品種の常緑性の「寒咲き(冬咲き)クレマチス」です。

アイボリー色で、ベル型の花弁の先端が、反り返り、下向 きに咲かせる「クレマチス・アンスンエンシス」や

落下傘型で、乳白色の花を咲かせる「クレマチス・シルホサ」等が有ります。

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属、常緑高木、中国原産

「クレマチス・アンスンエンシス(ユンナンエンシス)」 学名 Clematis clarkeana = C.anshuensis=C.yunnanensis 

「クレマチス・シルホサ」 学名 C.cirrhosa 、別名 「ウインターベル」

花が散った後の「シルホサ」の球果が、見事です、細い雄蕊が残って、徐々に裂けてフワフワの綿毛の変化したものです。 

 

 上の画像は、「クレマチス・アンスンエンシス」

下図は、「クレマチス・シルホサ」

 

 

花後は、残った雄蕊の変化を愉しみます。

 

 


冬、黒色(2)

2017-01-22 | 植物 花

<冬の植物園を訪ねる>

冬の 植物園の温室には明るい色が溢れています。

定番の植物以外に、下図の様な植物も視られましたので載せてみました。

「メデニラ・マグニフィカ」、「モンステラ・デリシオサ」、「サンダンカ」の花々です。

「メデニラ・マグニフィカ」 Medinilla magnifica / Chandelier tree

「モンステラ・デリシオ」 Monstera diliciosa 

「メデニア・マグニフィカ」の英名が Chandelier tree とか言え得てます。

「「モンセテラ・デリシオサ」の花を姿を説明する言葉は、“白い仏炎苞と緑色の肉穂花序を着けた花” と

記されていました、此の説明文も納得です。

「サンダンカ」(山丹花) 別名 「イクソラ」、英名 Ixola chinensis




 

冬、黒色(2) には、「カクレミノ」(隠蓑))、「シャリンバイ」(車輪梅)の黒い実を挙げてみました。

 <「カクレミノ」>

“ ・ ・ ・ を<隠蓑>にして、悪事を隠蔽するする” 等と使われるので、此の命名を不本意だと思っているかな

葉の形が、昔の雨具の<蓑>に似ていて、天狗が実を隠す道具にした伝説に由来するとか

葉が、若い時は、3~5裂に切れ込むので、<蓑>に似てはいます、尤も、葉が成長すると切り込みは、無くなるのですが

花は、夏の頃に、枝先に散形化序をだして、緑色の余り目立たない花を咲かせます。

実は、緑色から紫、黒色と変化します、ユニークな形と色を愛でます。

ウコギ科、カクレミノ属、日本原産、常緑高木、学名 Dendropanax trifidus 

別名「テングノウチワ」、「ミツデ」、「カラミツデ」等々

 <「シャリンバイ」(車輪梅)>

「車輪梅」の名前もユニークですが、由来は、車輪状に着く葉が、車輪のスポークに似ていて、花が、「梅」の花に似てる故の

命名とか、花は、初夏の頃、円錐花序に、五弁の白、亦は、淡いピンク色の花を咲かせます。

実は、緑色から紫色、熟すと黒色と変化します。

バラ科、シャリンバイ属、常緑低木、日本、中国、朝鮮半島原産、学名 Rhaphioleps umbellata

別名 「タチシャリンバイ」、「ハマモッコク」



 下図の様に、葉が、車輪の様に着きます、名前の由来です。

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

高原に冬の到来です、山も湖畔も白一色です。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

<下図をクリックして御覧下さい>


冬、黒色(1)

2017-01-19 | 植物 花

冬は、黒色が似合います、そこで、黒い実を4種載せてみました。

「ネズミモチ」、「トウネズミモチ」、「プリペット」、「カクレミノ」、「シャリンバイ」の熟した黒い実です。

表題 “冬、黒色” に鑑みて、「クロホウシ」(黒法師)と「カラテア ドッティー」を<窓>にしました。

上段の「クロホウシ」(黒法師)、「カラテア・ドッティー」は、寒さに多少弱いので、室内で裁育してるものです。

両者、観葉植物として人気が有ります、特に「カラティア・ドッティー」は、よく目にする「カラティア・マコヤナ」(五色矢羽芭蕉)

とは、一味違った感じのする観葉植物です。

「クロホウシ」 学名 Aeonium arboreum ´Zwartkop`、別名 「アエオニウム」

「カラテア ドッティー」 学名 Calathea roseopicta ´Dottie`

<「ネズミモチ」(鼠黐>

葉が、「モチノキ」(黐の木)の葉に似て、実が、鼠の糞に似ているので此の名前が付いた由

確かに、実は、楕円形で棒状なので、鼠の糞に似てるかも

最初、薄緑色をした実は、徐々に漆黒色に変色します、表面に粉を噴いた様になります。

初夏に、円錐花序に多数の白い花を咲かせ、花冠が4裂して反り返ります。

モクセイ科、イボタノキ属、常緑低木、学名 Ligustrum japonicum、日本、朝鮮半島、中国、台湾原産

下図は、「モチノキ」(黐の木) Ilex integra 、子供の頃に、樹皮を敲いて<鳥黐(トリモチ)>をつくった覚えが ・ ・ ・

 

因みに、下図が「モチノキ」(黐の木) Iの葉と赤い実です。 

 

次は、上に載せた「ネズミモチ」に似た「トウネズミモチ」(唐鼠黐)です。

<「トウネズミモチ」>

両者の見分け方が難しいですが、 「トウネズミモチ」の実は、「ネズミモチ」の棒状で細長いのに比べて

略、球形で、葉の全葉脈が透けて視えますが、「ネズミモチ」の場合は、主脈のみ透けて視える違いが有ります。

乾燥した実は、<女貞子>の名前の生薬になり、酒に浸した<女貞子酒>は

滋養強壮、白髪防止に効く由、試してみなければと思います。 

モクセイ科、イボタノキ属、耐寒性常緑高木、中国原産、学名 Ligstrum lucidum 

英名 Chinese privet、 Glossy privet

 

 下図は、両者を比較できる画像です、奥が「トウネズミモチ」で手前が「ネズミモチ」です。

実の形が、解ります。

 

 「プリベット」(「セイヨウイボタノキ」)も黒い小さな実を着けています。

<「プリベット」>

「プリベット」別名「セイヨウイボタノキ」(西洋水蠟の木)も同じ仲間です。

黒くて小さな実を鈴生りに着けます、日本原産の「イボタノキ」(Ligustrum obtusifolium)より

多くの白い小さな花を咲かせます、生垣などに植栽して、芳香も愉しめます。

花冠の先端は、4裂して、2本の雄蕊が突き出ます。

ヨーロッパ、北アフリカ原産のもの Ligustrum vulgare や中国原産のもの L.sinense を総して

「プリペット(プリベット)」 privet と呼んでいるようです。

モクセイ科、イボタノキ属、ヨーロッパ、北アフリカ、中国原産、落葉ー常緑低木、他の別名「ヨウシュイボタノキ」(洋種水蠟の木)

英名 European privet 、Common privet 

 

 上に載せた「黒法師」、「ネズミモチ」、「プリペット」の花々です。

左=「黒法師」の花(お借りした物です)、中央=「ネズミモチ」の花、右=「プリペット」の花

<各画像、クリックで拡大表示します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

高原に冬の到来です、山も湖畔も白一色です。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

<下図をクリックして御覧下さい>


冬、照り輝く赤い実4種

2017-01-15 | 植物 花

花が少ない季節にに大活躍する「ハボタン」(葉牡丹)が、灰色の冬に、明るい色彩を放ちます。

葉を「牡丹」の花に見立てた命名です。

花が咲く4月頃迄は、<踊り葉牡丹>としても愉しませてくれます。

アブラナ科、アブラナ属、多年草(一年草)、学名 Brassica olerasica var.acephalq f .tricolor

英名 Ornamental cabbege、Flowering kale

地中海沿岸に自生する「ブラシカ・オレラケア」(Brassica olerasicaの変種とか

因みに、仲間の「キャベツ」は、学名 B.var.capitata、「ブロッコリー」は、B.var.italica 

下図は、“踊り牡丹” に仕上げたものです。

今日の表題の“冬、照り輝く赤い実4種” の最初は「コトネアスター」の赤い実からです。

<「コトネアスター」の実>

「コトネアスター」は、バラ科、コトネアスター属の 総称とのことで、多くの品種が有ります。

一般に、「ベニシタン」(Cotoneaster horizontalis)を「コトネアスター」と呼ぶ場合が多いようです。

枝が、下垂するもの、立ち上がるもの、匍匐性のもの、常緑、落葉のものと多種に渡ります。

今日は、「ベニシタン」(「シャリンバラ」)より大きな葉と実を着け、蔓性の

「コトネアスター サリシフォルム ´オータム ファイヤー`」(C.salicifolium cv.´Autum Fire`)を挙げてみました。

次に挙げる「ピラカンサ」の実に似ていますが、「ピラカンサ」には、在る 枝の棘や葉の鋸歯が無い違いが有ります。

バラ科、サンザシ(シャリントウ)属、中国、インド、チベット原産、英名 Rockspray cotoneaster

匍匐性のものを “建築家の友人” と呼ぶとか、また、学名の cotone は、 「マルメロ」の古いラテン語で

aster は、-に似る意味とか、実の形が、「マルメロ」の実と花に似たところが有ります。

上図は、「ベニシタン」(紅紫檀) Cotoneaster horizontalis 

上図は、「コトネアスタ サリシホフォム ´オータムファイヤー`」 C.salicifolium ´Autum Fire`

<「ピラカンサ」>

上載の「コトネアスタ」と似た実を着ける「ピラカンサ」(Pyracantha spp.)です。

トキワサンザシ属の総称とのことで、ヨーロッパ原産の「トキワサンザシ」(常盤山査子) P.coccinea

中国原産の「タチバナモドキ」(橘擬) P.angustifolia 等々も含まれます。

バラ科、トキワサンザシ属、ヨーロッパ、アシア原産、耐寒性常緑低木、英名 Firethorn


「ピラカンサ」の花は、初夏に「ユキヤナギ」の花に似た白い小さな花を咲かせます。(下図)

<「オオサンザシ」(大山査子)>

「サンザシ」(山査子) Crataegus cuneata 別名 「クラタエグス」より大きな実を着ける「オオサンザシ」(大山査子)です。

バレ科、サンザシ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産、学名 Crataegus pinnatifida

「サンザシ」と違って枝に棘が無いのが特徴です。

直径2~3cm位で、果実酒、ドライフルーツ、ジャム等に加工されます。

 

最後は、<「チャイニーズホーリー」>の真赤な実です。

総じて、四角形をした葉の先端に棘が在りますが、楕円形で先端一箇所だけに棘が在るのも見られます。

葉は、肉厚く光沢が在り、濃緑色の葉と赤い実のコントラストが鮮やかです。

似た植物で、地中海原産の「セイヨウヒイラギ」(西洋柊) Ilex aquifolium も 同 じモチノキ科、モチノキ属ですが

日本、台湾原産の「ヒイラギ」(柊) Osmanthus heterophyllus は、モクセイ属の違いが有ります。

モチノキ科、モチノキ属、雌雄異株、常緑低木、中国原産、学名 Ilex cornuta 、英名 Chinese holly

別名「ヒイラギモチ」(柊・)、「シナヒイラギ」(支那柊)、holly とは、モチノキ属(Ilex)を指すとのこと

<全画像クリックで拡大表示します>

昨年の記事ですが、再度載せてみました、宜しかったら<続きを読む>から入ってご覧ください

 
「ギョリュウバイ」
「ヒマラヤザクラ」(ヒマラヤ桜)が満開です、ヒマラヤ地方原産で、「桜」の野生種とか日本に、ネパール国王から贈られたとのことです。「染井吉野」等の開花の前の一時を愉し......
 

“金魚” 二題

2017-01-08 | 植物 花

「十月桜」の八重で淡いピンク色の花が、青い空に映えます。

今日の表題の “金魚” 二題は、「キンギョツバキ」(今魚椿)と、今の季節、室内で咲かせた

「キンギョノキ」(金魚の木)「ヒポシルタ」の花です。

季節柄、金魚は、戴けないのですが、今、花が盛りですので、ご容赦を


<「キンギョノキ」(金魚の木)>

筒状の花冠の胴が、膨ていて、先端が狭くなっているので、形と花の色が、金魚に似ている故の命名とか

秋口までが、開花期ですが、冬でも、室内に置くいて、冬中、花を咲かせることが出来ます。

長い萼の中央から金魚の様なオレンジ色の花が覗き出ます。

光沢の有る葉と、光沢が有る花が、水草の間を泳ぐ金魚を連想させてくれますが、いかがでしょうか

“金魚と言われれば金魚かな” の程度でしょうか

イワタバコ科、ネマンサス属、半耐寒性多年草、南アメリカ原産、学名 Nematanthus grogarius 

旧学名 Cypocyrta nummularis 英名 Goldfish plant 、別名 「ネマンサス」、「ヒポシルタ」

 尚、旧学名の Hypocyrta は、ギリシャ語で hypo (下) cyrta (膨らみ)の意味とか、“下膨れ” ですか


金魚に似てないかな、下図は、チョット似てるかな


<「キンギョツバキ」(金魚椿)、亦は、「キンギョバツバキ」(金魚葉椿)>

葉の先端が、三裂 して、金魚の尾鰭の様なので、此の名前が付いたとか

「ヤブツバキ」の突然変異種の園芸品種とか、花は、「藪椿」の花の様な一重の筒咲きです。

花ではなく、葉が、金魚に似ているのですね、紅葉する葉なら一層金魚に似るのですが ・ ・ ・ 

開花時期は、冬から春になります、花の色は、淡いピンクです。

ツバキ科、ツバキ属、耐寒性常緑低木、学名 Camellia japonica ´Kingyoba-tsubaki`



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高原に冬の到来です、山も湖畔も白一色です。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

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