花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春の色、ピンク

2016-03-31 | 植物 花

ユニークな色合いの花を咲かせる「ヨウラクツツアナナス」(瓔珞筒アナナス)と、昨年のページ “春、ピンク” を再度載せてみます。

「ヨウラクツツアナナス」の苞がピンク色なので、 “花の色、ピンク” です、垂れ下がった花茎の先端に下向きに花を咲かせます。

ピンク色の苞は、披針形で、花茎を覆います、花弁は、黄緑色で縁に青紫色のストライプが入り綺麗です。

開花すると、花弁が反り返ります、名前の “瓔珞` とは、仏像の首や胸に着ける飾りとか、形と色合いが煌びやかな所為かな

パイナップル科、ビルベルギア属、多年草、ブラジル、パラグァイ、ウルグァイ、アルゼンチン原産

学名 Billbergia nutans、英名 Friendship plant、Queen`stears





昨年の “春、ピンク” には、「アケボノアセビ」、「ウンナンサクラソウ」、「ニワウメ」、「オキザリス´スプリングチャーム`等が載せてます。

下の>続きを読ム から入ってご覧ください。

 
今、ピンク色
“ピンク色” は、「アケボノアセビ」(曙馬酔木)から始めます、白色が多いなか、ピンク色のものも目に付きます。「ドウダンツツジ」(満天星躑躅)の花に似...
 

 「シデコブシ」(四手辛夷)もピンクの花を咲かせています、「モクレン」、「ハクモクレン」、「シモクレン」とは、一味違った趣です。

白色名花も有るようですが、「ハクモクレン」を見飽きた目には、新鮮に映ります。

日本固有種とのこと、<四手>とは、注連縄に垂らす短冊に切った紙のことで

花弁の姿を此れに見立てて、命名した由、葉が出る前に花が咲くのは、「モクレン」や「コブシ」と同じです。

モクレン科、モクレン属、落葉小高木、日本固有種、学名 Magnolia stellata、英名 Star Magnolia

別名「ヒメコブシ」(姫辛夷)、「ヒデコブシ」(弊辛夷)、「ヒデコブシ」(四手拳)

 

<各画像は、クリックで拡大します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

高原も雪が解けて、地肌が現れてきました。

<下図をクリックして御覧下さい>


春、キク科の花

2016-03-24 | 植物 花

今回の “春の色” は、「オステオスペルマム」、「ディモルホセカ」、「ローダンセマム・ホスマリエンセ」

「ハナカンザシ」、「タンポポ」の花です。

 

<「オステオスペルマム」>

似た花に「ディモルホセカ」が、有りますが、以前は、此の花の仲間に入っていたとか、殆ど見分けが困難です。

現在は、「オステオススペルマム」として独立している由

一般に、両者を「ディモルホセカ」と呼んでいますが、区別のポイントが幾つか有りました、最後に載せてみます。

「マーガレット」の花に似て、花の色は、白、青紫、ピンク、ブルー等々多彩で、園芸種には、黄色やオレンジも有るようです。

本々、“デモルフォセカ〃 とは、“二つの形の種子” 意味で、区別のポイントの一つにもなっている<種子つくり>の違いからとか

キク科、オステオスペルマム属、多年草、南アフリカ原産、学名 Ostospermum ecklonis

別名 「アフリカンデージー」、「ディモルホセカ

<「ディモルフォセカ」>

「キンセンカ」の近縁の “ディモルホセカ” とは、“二つの形の種子を持つ” と言う意味とか

キク科の花の特徴として、花の外側に、舌状花を、内側に管状花を着けますが

舌状花には、角型の種子を、管状花には円盤状の種子の夫々違った形の種子を作ります。

上載の「オステオスペルマム」が、舌状花にのみに種子を作るのとの違いが有ります。

花の色は、黄色、オレンジ系が「ディモルホセカ」で、「オステオスペルマム」が、多彩な色の花を咲かせる特徴と

されていたようですが、最近では、交雑種が増えてきて、「ディモルホセカ」にも多彩な色の花が有る由

見分けは、益々困難になったようです。

キク科、アメリカキンセンカ属、一年草、学名 Dimorphotheca spp. 別名「アフリカキンセンカ」

<両者を見分けるポイント>

(1) 「オステオスペルマム」(A)は、舌状花にのみ種子を作り、「ディモルホセカ」(B)は、舌状花と管状花にも種子を作る。

(2) (A)は、花の色が、ピンク、青紫系、赤系と多彩で、(B)は、黄色、オレンジ色の花が多いが

交雑種が多くなり見分けるポイントにはならない。

(3) (A)は、濃い緑色の葉が着いた花茎を、(B)は、大きな銀葉を着けるが、花茎には、此の銀葉は、着けず、背丈低め

等々と記されていますが、花を愛でる分には、余り拘る事はないと思います。


<「ハナカンザシ」(花簪)>

丸い蕾の形が、簪に似ているので、此の名前が付いたとのこと、八重の花弁の様に見える総苞片(葉が変化したもの)は

カサカサして紙で造った様な感触です、葉は、披針形で、互生します。

柔らかなで、緑白色、細かい毛が生えてい、中央の黄色い場所には、キク科特有の筒状花が咲きます。

キク科、ローダンテ属、一年草、オーストラリア原産、学名 Phodanthe chlorocephala ssp. rosea

= Heliptrum roseum=Rhodanthe roseum=acroclinium roseum

英名 Pink paper daisy、別名 「ヘリクリサム」、「アイロクリニウム(旧属名から)」


近縁に、耐寒性多年草の「ヘリクリスム・ペーパーカスケ-ド」が有ります。

花弁の先端が尖っていて、蕾も細長いのが特徴です。

学名 Heliptrum anthemoides=Rhodanthe anthemoides

別名 「ヘリプラテラム ´ペーパーカスケー



<「タンポポ」(蒲公英)>

「タンポポ」もキク科の植物です、キク科特有の舌状花、筒状花で一輪の花を作っています。

葉を放射状に広げるロゼット(*)葉です、綿毛の着いた種子をつくります。

「タンポポ」の名前の由来は、<鼓>を意味する小児語からとか、江戸時代には、「ツツミグサ」(鼓草)と呼んでいたらしいのです。

「ニホンタンポポ」、「セイヨウタンポポ」等が有りますが、「セイヨウタンポポ」の繁殖力に圧されて

今では、「ニホンタンポポ」の数が少なくなっているようです。

尚、「ニホンタンポポ」と「セイヨウタンポポ」の見分け方は、前者は、萼片が反り返らないが

後者は、萼片が反り返るとなっていました。

黄色い花の「タンポポ」が多いのですが、今回は、白色の「シロバナタンポポ」(白花蒲公英)を載せました。

キク科、タンポポ属、多年草、学名 Taraxacum 、英名 Dandelion (ダンディライオン)

英名は、フランス語の dent-de-lion “ライオンの歯`の意味からとか


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高原も雪が解けて、地肌が現れてきました。

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春の色(8)

2016-03-22 | 植物 花

上図は、「河津桜」、クリックで拡大します、少しは見栄えが ・ ・ ・ 


濃厚な「河津桜」の花も終り、「染井吉野」の開花の便りも聞かれますが

今、「ハツミヨザクラ」(初御代桜) Prunus ´Hatsumiyo`や、「ベニバスモモ」(紅葉李)の花が満開です。

「ベニバスモモ」(紅葉李)の花も「ソメイヨシノ」より早く咲き出しました。

濃い紅色の葉と同時に、淡い紅色の5弁の花を咲かせます、秋に熟す暗赤色の実も楽しみです。

萼の色も濃い赤紫色で、多数の雄蕊と、一本の雌蕊が突き出ます。

バラ科、サクラ属、落葉高木、コーカサス地方、西アジア原産、学名 Prunus cerasifera var.atropurpurea

英名 Cherry plum、別名 「アカバザクラ」(赤葉桜)

 

 亀吉
 

甘酸っぱい実です、ジャム等に加工します。

<各画像は、クリックで拡大します>

今回は、早咲きの「桜」のみで終わりです、次回は、多くの花を載せてみます。

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春の色(7)

2016-03-18 | 植物 花

「ヒナソウ」(雛草)の花も春の色です、淡いブルーが 春風に揺れます。

「ナズナ」(薺)に似た小さな十字形の花が、多数,咲き揃います、花色は、淡い藤色、紫、白等が有ります。

4枚の花弁が開いた様子が、雛鳥が口を開けた姿に似ているので「雛草」の名前が付いたようですが、不確かです。

“小さくて、柔らかそうなので、雛鳥が好んで食べたから” では、どうでしょうか

「雛草」の名前が、日本的なので、日本原産かと思えば、北アメリカとのこと、明治時代に、観賞用として入ってきた由

アカネ科、ヒナソウ(ホーストニア)属、学名 Houstonia caerulea 、英名 Common bluet

別名 「トキワナズナ」(常盤薺)、「ホーストニア」、「コモン ブルーエッツ」、「ホーストニア セルレア」

「ホーストニア セルレア」が、主品種ですが、淡い紫、青色の花で一回り大きい

「ホーストニア・セルフィリオレア」Houstonia sepyllifolia も人気が有るとのことです。





次は、「ハナニラ」(花韮)の花です、花径が2cm位、6弁花で、葉が野菜の「ニラ」の葉に似ていますが

「ニラ」が、ヒガンバナ(ユリ)科、ネギ属ですので、「ハナニラ」のアイフェイオン(イフェイオン)属との違いが有ります。

花の明るい柔らかさが、春の色彩を振り撒きます、花色は、淡い青紫や白色が有ります。

ヒガンバナ(ユリ)科、アイェイオン属、耐寒性球根、学名 Ipheion uniflorum=Tristaguma uniflorum

英名 Spring star flower、南アメリカ原産、別名 「セイヨウアマナ」(西洋甘菜)

「イフェイオン」、「アイフェイオン」、「スプリング スター フラワー」



亀吉だよ~ん

似た花には、同じユリ科の「オーニソガラム・ウンベラタム」(Ohnithogalum umbellatum)、別名 「ベツレヘムの星」が


<上図は、以前に載せたもの>

最後に、小さな花が、春の雰囲気を醸し出す、「スイートアリッサム」(ロブラリア・マリティマ) で終わります。

総状花序に、細かな4弁の花を密生させます、匍匐性なので、春の花壇の縁取りに最適です。

「アリッサム」には、数種有るようですが、此の「ロブラリア・マリティマ」が一般的です。

花色は、白、赤、ピンク、赤紫等と豊富で、葉は、全縁で披針形です。

花には、微かな甘い香りが有ります。

アブラナ科、ロブラリア(ニワナズナ)属、半耐寒性多年草(春撒き一年草、秋撒き一年草)、地中海沿岸原産

学名 Lobularia maritima 、英名 Sweet alyssum、別名 「ニワナズナ」、「ニオイナズナ」、「ロブラリア」

他に、アブラナ科、アリッサム(アレチナズナ)属で、黄色い花を咲かせる「アリッサム・モンタナム」(Alyssum montanum

同じく黄色い花で、アブラナ科、アリッサム(イワナズナ)属の

「アリッサム・サクサティル/アリッサム・サクサティリス」(Alyssum saxatile/A.saxatilis)が有りました。

「スイートアリッサム」も、以前は、アリッサム属に入っていた由

 
 

下図(左)は、黄色い花の咲かせる「アリッサム・モンタナ」

下図は、「アリッサム・サクサティリス」

<各画像は、クリックで拡大します>

春の色(6)

2016-03-13 | 植物 花

ブルーも “春の色” です、「ボリジ」、「ツルニチニチソウ」、「セントーレア」、「ツリージャーマンダー」の花を載せてみました。

春風を感じさせる透き通った清々しいブルーです。

上図=「ロベリア」、別名 「ルリチョウソウ」(瑠璃蝶草)、Lobelia erinus

<「ボリジ」>

ハーブの一種で、 エディブルフラワー(Edibleflower)として人気が有り、薬効も有るとか

若い葉をサラダ、ハーブティー、美容にハーブバスとして、花をスイーツのトッピング、砂糖漬け等に利用する由

憂鬱な気分を取り除き、勇気が湧く薬効が有る為、古代の戦士は、花を酒に浸して飲み、戦場に赴いたとか

他に、発汗、抗炎症作用が有る為に、風邪やインフルエンザの症状を和らげる薬効も有るとされています。

花の色は、聖母マリアの衣服の色の<マドンナブルー>の色とのこと、独特の色合いです。

星形の六弁花を下向きに咲かせ、葉や茎には、長い白毛が密生します、学名の由来となっています。

ムラサキ科、ルリサジ属、耐寒性一年草、南ヨーロッパ原産、英名 Borago officinalis 、英名 Borage

「ポラゴ」、 「ルリジサ」(瑠璃萵苣)、<チサ(萵苣>とは、「レタス」を意味するとか、食用になることが解ります。



<「ビンカ マジョール」(ツルニチニチソウ)>

五枚の淡い青紫色の花をスクリュー型に咲かせます、中心に毛が生えた突起物が有るのが特徴です。

全縁の大きな披針形の葉が対生します、斑入りの品種も有って、観葉植物としても人気です。

キョウチクトウ科、ツルニチニチソウ(ビンカ)属、常緑蔓性多年草(亜低木)、学名 Vinca major

英名 Bigleaf periwinkle、“大きな葉の日々草” ですか、別名 「ツルギキョウ」(蔓桔梗)、「ビンカ」

「ビンカ」とは、ラテン語で “結ぶ” を意味して、<茎で花の冠を作ったことから>とのことでした。

尚、花や葉が一回り小さい「ビンカ ミノール」(Vinca minor/ヒメツルニチニチソウ/姫蔓日々草)は

今の寒い時季にも、花を咲かせる品種で、「ツルニチニチソウ」より少し早い開花をしています。

「ビンカ」は、茎から根を出して、広がります、“蔓性の「日々草」” が名前の由来のようです、花は、「日々草」に似ています。

 

次は、「ツリージャーマンダー」です。

開花期が、春と秋の二度有るので、一年に2度愉しむ事ができます。

香りが有る楕円形の灰緑色の葉と、淡い青紫色で唇形(下唇弁は、3裂)の花のカラーマッチングが見事です。

雄蕊1本、雌蕊4本が、花冠から突き出ています。

シソ科、ニガクサ属、半耐寒性常緑小低木、地中海沿岸、スペイン原産

学名 Teucrium fruticans、英名 Tree germander、Shrubby germander

別名 「テウクリウム・フルティカンス」、「クリオネ」 ・ ・ ・ 「クリオネ」は、“海の妖精” クリオネに似てる故に



北の海の氷の下を漂う “海の妖精” クリオネに似ているでしょうか

最後は、“匍匐性の「ヤグルマギキ」(矢車菊/Centaurea cyanus)”、「セントーレア」(Centaurea)の花で終わります。

耐寒性一年草の「ヤグルマギク」に対して多年草です、其の為に「宿根矢車菊」の別名が付いています。

多くの品種が有るようですが、今日は、サファィヤ色のカーペットを広げた様な

「セントーレア モンタナ」(Centaurea montana) を載せてみました、清楚な花の形に人気が有ります。

シンプルな多数の花が咲いて、地を這う様に横に広がります。

キク科、セントーレア属、ヨーロッパ原産、多年草、別名 「西洋矢車菊」

他の主な品種には、ピンク色の「デァルバータ」(C.dealbata)、銀葉とピンクの花の「ギムノカルバ」(C.gymnocarpa

小さな「アザミ」の様な「ニグラ」(C.nigra)、黄色い「マクロセファラ」(C.macrocephala

レットワイン色の「アトロプルプレア」(C.atropurpurea)、銀葉、黄色い色の「キャンディディッシマ」等々でした。


下図は、「セントーレア・ギムノカルバ」

<各画像は、クリックで拡大します>