「エキナセア・パラドクサ」Echinacea paradoxa が、輝いて夏を彩ります。
筒状花が中心で盛り上がり、黄色い花弁が下向きに垂れ下がります、花後も此の筒状部分が残ります。
キク科、ムラサキバレンギク属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 Echinacea paradoxa
別名「キバナバレンギク」、「イェローコーンフラワー」
ピンク色の花弁の「エキナセア」(ムラサキバレンギク)Echinacea purpurea も人気が有ります。
多くの品種が有る同じキク科、ルドベキア属の「ルドベキア」Rudbeckia に似ています。
「ルドベキア」の主なものには、「ルドベキア・トリロバ」Rudbecka triloba、「ルドベキア・ヒルタ」R.hirta
「ルドベキア・フルギダ」R.fulgida 等々と多彩です。
因みに、下図は、「ルドベキア・トリロバ」別名「ルドベキア ’タカオ’ 」
「ルドベキア・トリロバ」には、「ルドベキア ’プレリーサン」(R.hirta 'Prairie Sun')
や「ルドベキア ’アイリッシュアイズ’」(R.hirta 'Irish Eyes')の園芸種が
下図は、「ルドベキア・ヒルタ」別名「アラゲハンゴンソウ」(荒毛反魂草)、「マツカサギク」です。
「ルドベキア・フルギダ」
今日の本題の ”花火3題” は、花火を思い起こさせる花達です、「ポンポンアザミ」
「センニチソウ’ハナビ’」、「ヒメカヤツリ」の花です。
各々、流通名や別名に ”花火” の名前が付いています。
<「ポンポンアザミ」(カンプロクリニウム・マクロケファルム)>
此の「ポンポンアザミ」が、別名で「カオリアザミ」(香り薊)とか「モモイロハナビ」(桃色花火)の
名前が、付いているのだと思っていましたが、間違って覚えていたようです。
花の姿は、似てはいますが、学名が Vernonia glabra var.glabra /Wild heliotrope(ヴァーノニア・グラブラ)が
「香り薊」、「桃色花火」とのこと、「ヴァーノニア・グラブラ」の方が、香りが強いので
英名からも、この方が、「カオリアザミ」に指摘してると思います。
しかし、今更ですので、”花火” により似た「ポンポンアザミ」を
載せて、”花火を思い起こさせる花達” とします。
多数の筒状花が、一斉に開く様は、”花火” の炸裂を思わせます。
尚、愛知県では、侵略外来種と指定して、栽培、移動を禁止しているとのこと
キク科、カンプロクリニウム属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名 Campuloclinium macrocephalum
英名 Pompom weed、Pompom bossie 別名「カンプロクリニウム」
夜空に花火が弾けます。
学名 Vernonia glabra var.glabra/Wild heliotrope として下の画像が載っていました。
ヒユ科、センニチコウ属、熱帯アメリカ原産、非耐寒性一年草の「センニチコウ」(千日紅)Gomphrena globosa
/Globe amaranth にも”花火" の名前が付いた種類が、有ります。
「センイチコウ ’ファイヤーワークス’ 」(千日紅 花火)です。
「千日紅」は、夏から秋後半に掛けて、花期が長く、充分愉しめる花ですが
此の ’ファイヤーワークス’ は、花の形が、少し違っていて、将に ”花火” の姿です。
更に、「センニチコウ」に似た<「センニチコボウ」(千日小坊)Alternanthera porrigens
ヒユ科、ツルノゲイトウ(アルテルナンテラ)属>の一種で
「千紅花火」(Alternanthera porrigens Var.porrigens)の名前が付いたものも有ります。
〝線香花火” に準えた命名でしょうか、線香花火の様に小さな ”花火” です。
「千日紅 花火」は、打ち上げ花火です。
最後の” 花火” は、「ヒメカヤツリ」です。
別名「ミズハナビ」、沼や田に生育、散房花序が分枝して、多数の枝を出し、枝の先端に掌状に着けます。
此の姿が、”線香花火” の様に見えるので「ミズハナビ」(水花火)の名前が付いた由
緑色の穂が、次第に褐色に変色して実が熟します。
カヤツリグサ科、カヤツリグサ属、一年草、日本全域に分布、学名 Cyperus tenuispica
<各画像は、クリックで拡大表示します>
他にもヒベリヒユ科の「レウイシア」(岩花火)、「クサハナビ」、アジサイ科の「墨田の花火」等が有りますが
花期が、外れていますので、その時期に載せてみます。