春は、「ツバキ」の季節です、「ヤブツバキ」(藪椿)などとは違った印象の二種を挙げてもました。
「オトメツバキ」(乙女椿)と「クロツバキ」(黒椿)、対称的な花の形と色合いを愉しみます。
<「オトメツバキ」(乙女椿)Camellia japonica cv.Otometsubaki>
淡いピンク色で、<八重咲き>と言うより<千重咲き>の「桜」です。
花芯が無いので、スッキリした感じがします、諄い感じのする品種が多い「椿」ですが
清楚な感じがする一品です、別名に「アワオトメ」(淡乙女)の名前も付いていました。



<「クロツバキ」(黒椿)Camellia japonica cv.Kurotsubaki>
渋い暗赤色で、八重咲きの「椿」です、この花も園芸種とのこと、黒色が、濃くなった様です。



本題の“春、黄色い樹木花二題” は、「カロライナジャスミン」と「レンギョウ」(連翹)を挙げてみました。
「レンギョウ」は、時間の関係で、以前のページを抜粋して再掲載しました。

「カロライナジャスミン」
漏斗状の黄色い花が、盛り上がるように多数咲き揃います、ジャスミンの様な芳香が、漂います。
北アメリカ、ノースカロライナ、サウスカロライナ州の原産で、ジャスミンの香りがする故の命名とか
蔓性なので、枝振りを自由にでき、バルーン状に這わせて、見事な大きな黄色い "風船" が現れます。
ゲルセミウム(マチン、ホウライカズラ)科、ゲルセミウム属、蔓性半耐寒性木本、学名 Gelsemium sempervirens
英名 Carolina jessamine、Evening trumpetflower、Yellow jasmine
別名「ゲルセミウム」、「イェロージャスミン」、「カロリナソケイ」、「イブニングトランペットフラワー」等々






「レンギョウ」(連翹)
「レンギョウ」(連翹)も “春告げ花” です、黄色い花冠は、筒状で先端が4裂します。
葉が出る前に花を咲かせます、葉は、幅広の卵型、互生します。
「レンギョウ」(連翹)とは、モクセイ科、レンギョウ属の総称とか(Forsythia spp.)、
一般に、「レンギョウ」は、学名 Forsythia suspensa 、と其の改良品種を指すと有りました。
「レンギョウ」(連翹)は、中国名の音読みからで、中国名<レンギョウ>は、「オトギリソウ」を指すとのこと
中国名は、「黄寿丹」の漢名が付いています。
モクセイ科、レンギョウ属、耐寒性落葉低木、中国原産、学名 Forsythia spp.
英名 Golden bells flower、別名 「レンギョウウツギ」(連翹空木)
尚、学名の Forsythia (フォーサイシア)は、イギリスの園芸家 William A.Forsyth に由来する由
他の品種には、Forsythia suspensa 以外に、中国原産の「シナレンギョウ」(Forsythia virissima)
朝鮮半島原産の「チョウセンレンギョウ」(F.ovata=F.coreana=F.virisissima var.koreana)
日本原産の「ヤマトレンギョウ」(F.japonica)、「ショウドシマレンギョウ」(F.togachii)
バルカン半島原産の「セイヨウレンギョウ」(F.europaea)等々が有るとのこと
各々、違った特徴を持っているとのことですが、今回は、割愛します、亦の機会に載せてみます。



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