花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春、白い花(1)

2017-04-15 | 植物 花

秋、冬、春と花期が長い「パンジー」(Viola×wittrockiana/pansy) ですが、下図の<フリル咲き>の種類は、今が最盛期です。

名前も「パンジー ’ムーランルージュ’」や「パンジー ’ムーランフリル’」等の華やかな名前が、付いています。


 

今日は、今が盛りの白い花、「クレマチス・アーマンディー」を挙げてみました。

原種からの改良種とのこと、夏に咲く「センニンソウ」(仙人草)の仲間で、芳香が有ります。

花の中心の花芯が黄色で、清々しさを醸し出します。

艶やかな細長い葉を着けた蔓が、絡まり付きます。

キンポゲ科、センニンソウ属、常緑蔓性多年草、中国原産、学名 Clematis armandii

 

同じキンポウゲ科の「センニンソウ」(仙人草)Clematis ternifloraと似たところが有ります。

「ジューンベリー」(Juneberry)の花も白く輝きます、春の明るい ”旗振り役” です。

別名を「アメリカザイフイボク」(アメリカ采振木)、将に、<采配(白紙を細く切って房にして柄に着けた道具、指揮棒)>

を振るうのです、日本にも自生する「采振木」(Amelanchier asiatica)が、有ります。

名前の通り、細長い五弁の白い花を咲かせ、バラ科なので、葉は、「薔薇」の葉にソックリです。

バラ科、サイフリボク属、耐寒性落葉高木、北アメリカ原産、学名 Amelanchier canadensis




名前の由来になった実です、6月(June)頃に収穫するので、「ジューンベリー」(Juneberry)とのこと

生食やジャムに加工されます、甘酸っぱい味です。


春、黄色い樹木花二題

2017-04-10 | 植物 花

春は、「ツバキ」の季節です、「ヤブツバキ」(藪椿)などとは違った印象の二種を挙げてもました。

「オトメツバキ」(乙女椿)と「クロツバキ」(黒椿)、対称的な花の形と色合いを愉しみます。

 

<「オトメツバキ」(乙女椿)Camellia japonica cv.Otometsubaki

淡いピンク色で、<八重咲き>と言うより<千重咲き>の「桜」です。

花芯が無いので、スッキリした感じがします、諄い感じのする品種が多い「椿」ですが

清楚な感じがする一品です、別名に「アワオトメ」(淡乙女)の名前も付いていました。


 <「クロツバキ」(黒椿)Camellia japonica cv.Kurotsubaki

渋い暗赤色で、八重咲きの「椿」です、この花も園芸種とのこと、黒色が、濃くなった様です。

 


本題の“春、黄色い樹木花二題” は、「カロライナジャスミン」と「レンギョウ」(連翹)を挙げてみました。

「レンギョウ」は、時間の関係で、以前のページを抜粋して再掲載しました。  

 

「カロライナジャスミン」

漏斗状の黄色い花が、盛り上がるように多数咲き揃います、ジャスミンの様な芳香が、漂います。

北アメリカ、ノースカロライナ、サウスカロライナ州の原産で、ジャスミンの香りがする故の命名とか

蔓性なので、枝振りを自由にでき、バルーン状に這わせて、見事な大きな黄色い "風船" が現れます。

ゲルセミウム(マチン、ホウライカズラ)科、ゲルセミウム属、蔓性半耐寒性木本、学名 Gelsemium sempervirens

英名 Carolina jessamine、Evening trumpetflower、Yellow jasmine

別名「ゲルセミウム」、「イェロージャスミン」、「カロリナソケイ」、「イブニングトランペットフラワー」等々


「レンギョウ」(連翹)

「レンギョウ」(連翹)も “春告げ花” です、黄色い花冠は、筒状で先端が4裂します。

葉が出る前に花を咲かせます、葉は、幅広の卵型、互生します。

「レンギョウ」(連翹)とは、モクセイ科、レンギョウ属の総称とか(Forsythia spp.)、

一般に、「レンギョウ」は、学名 Forsythia suspensa 、と其の改良品種を指すと有りました。

「レンギョウ」(連翹)は、中国名の音読みからで、中国名<レンギョウ>は、「オトギリソウ」を指すとのこと

中国名は、「黄寿丹」の漢名が付いています。 

モクセイ科、レンギョウ属、耐寒性落葉低木、中国原産、学名 Forsythia spp. 

英名 Golden bells flower、別名 「レンギョウウツギ」(連翹空木)

尚、学名の Forsythia (フォーサイシア)は、イギリスの園芸家 William A.Forsyth に由来する由

他の品種には、Forsythia suspensa 以外に、中国原産の「シナレンギョウ」(Forsythia virissima

朝鮮半島原産の「チョウセンレンギョウ」(F.ovata=F.coreana=F.virisissima var.koreana

日本原産の「ヤマトレンギョウ」(F.japonica)、「ショウドシマレンギョウ」(F.togachii

バルカン半島原産の「セイヨウレンギョウ」(F.europaea)等々が有るとのこと

各々、違った特徴を持っているとのことですが、今回は、割愛します、亦の機会に載せてみます。

 

<各画像は、クリックで拡大します>

 


「桃」の季節です。

2017-04-07 | 植物 花

 

「桃」の季節です、今日は、「ゲンペイモモ」(源平桃)、「キクモモ」(菊桃)の二種を挙げてみました。

「源平桃」

一本の木に白、赤、ピンク、の花を咲かせるものや、花弁が赤、白、ピンクの駮斑模様の花を咲かせるもの等が

有りました、名前の由来は、源氏の旗の色が、赤で、平家の旗の色が、白いことからとのことです。

年に依って、花の色や、花弁の斑模様の色の範囲が、違うのも一興です、遺伝子の作用とのことですが

詳しいことは、分からないので、今後の課題とします。

「ハナモモ」(花桃、バラ科、モモ属、中国原産、耐寒性落葉低木

学名 Prunus persica 、英名 Hana peach )の一種で改良種とか

 :

 

「シダレゲンペイモモ」(枝垂源平桃)も

亀吉

花は、同じですが、枝が、枝垂ていますので、違った趣が ・ ・ ・ 

「キクモモ」も咲き揃いました、

細長い花弁で「菊」の花に似ている故の命名とのことです。

此の樹木花も、中国原産の「花桃」の改良種とか、紅色で八重咲きの花が、ピンクの春霞の様子を呈します。

学名 Amyglalus persica 、別名「ゲンジグルマ」(源氏車)

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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春、“太陽”と“流星”

2017-04-02 | 植物 花

「ベニバスモモ」(紅葉李)が咲いています、若葉が、紅紫色なので、紅葉している様に見えます。

バラ科、サクラ属、落葉高木、西南アジア原産、学名 Prunus cerasifera var.atropurpurea、英名 Purple cherry plum

別名 「アカバ ザクラ」(赤葉桜)、「ベニスモモ」(紅李)

春、“太陽” と“流星” と題して 「ペンツィア」と「ネメシア・ケイランツス」の黄色い花を挙げてみました。

大袈裟な見立てですが、黄色い花の形が、丸い太陽と尾を引く流星の様に見えます、早春を謳歌する様に明るい色を振り撒きます。

<「ペンツィア」>

長い花茎を伸ばした先に、筒状花を球形に集合させた花が、咲きます。

葉は、羽状に細かい切込みが入って繊細な感じです。

夏頃に咲く「タンジー」(Tanacetum vulgare 、別名「ヨモギギク」、「ゴールデンボタン」)に似ていますが

「タンジー」は、花茎が、分岐した枝になった先端に花を咲かせ、開花期も違うので判別できます。

キク科、ペンツィア属、非耐寒性一年草、南アフリカ原産、Oncosiphon grandiflora=Pentzia grandiflora

「ペンツィア」にも多くの種類が有るようですが、グランディフロラ種が、代表的とか

  

 

下図は、似た花の「タンジー」

 

次は、“流星” の「ネメシア・ケイランツス」です。

花茎の先端の総状花序に多数の花をを咲かせます。

唇型のユニークな形の花で、“上唇” には、深い切込が在り、細長いので、恰も流星の尾の様に視えます。

“下唇” は、黄色、紫色の斑が入って、葉は、披針形で対生しています。

ゴマノハグサ科、ネメシア属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Nemesia cheiranthus

英名 「ネメシア `シューテング スター`」(Nemesia ´Shooting Stars`)

「ネメシア ´マスカレード`」(N.´Masquerade`)等の名前も付いていました。

 

 

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