花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

夏、赤色

2017-08-11 | 植物 花

「アサギリソウ」(朝霧草)、「ユウギリソウ」(夕霧草)の花が、咲いてます。

 

「アサギリソウ」の淡い黄色の花は、ヨモギ属なので、「ヨモギ」(蓬)の花にソックリです。

葉は、細い銀葉でカラーリーフとして愉しめます。

細い銀緑色の葉が、朝の霧が、漂う様です。


「ユウギリソウ」の花は、黄昏を想像する色合いで、花径2m/m 位の細かい花が、密生して傘状の花房を作ります。

開花すると、雄蘂が、多数突出るので、恰も、霧が懸かったようになります、名前の由来です。

「アサギリソウ」学名 Artemisia schmidtiana、「ユウギリソウ」学名 Traehelium caeruleum、英名 Throat wort


 

赤い花「サンブリテニア・スカーレット」です。

「ジャメスブリテニア」(Jamesbrittenia Hybrid)の花より花径が大きい園芸種です。

鮮やかな深紅の色を、私の低画質のデジカメでは、再現が難しくて、滲んだような色合いになります。

五弁花で、中央が黄色、布で作った様な感触の花を咲かせます。

ゴマノハグサ科、ジャメスブリテニア属、非耐寒性一年(多年)草、南アフリカ原産

学名 Jamesbrittenia hybrid cv.Sunbrittenia scarlett


 次の赤色は、「ゴジカ」(午時花)の赤い花です。

夏の炎天下に咲く赤い夏の花です。

名前の由来が、”丑の刻(午前11時から午後2時)” の時刻に開花するからとか

実際は、正午頃咲いて、翌朝早く落下します。

面白い命名の理由です、一日花で、花が、開花の状態で、落下します、「椿」の花の落下状態に似ています。

木の回りは、落下した花で、花の絨毯の様な風景になります。

花色は、両性花で、花径約4cm位、赤み掛かった橙色です、葉は、細長い鋸歯で互生します。

アオギリ科、ゴジカ属、非耐寒性一年草、インド原産、学名 Pentapetes phoenicea

英名 Midday flower、別名「ペンタペデス・フォエニケア」、「ヤラクキンセンカ」(夜落金盞花)

 

 次は、「トウゴマ」(唐胡麻)の赤い実です。

花は、総状花序に赤い雄蘂と黄色い雌蘂の花を咲かせますが、見栄えがイマイチですが

花の代わりに、棘棘の赤い実が、見栄えを代役します。

枝、茎、葉脈も赤色で、花の見劣りを支えます。

花と実が、同時に着けるので、比較ができ、其の差が、歴然とします。

葉は、掌状で、5から10裂して、色も豊富なので、観葉植物としても愉しめます。

蓖麻子油(ヒマシユ)は、此の種子から造られます。

トウダイグサ科、トウゴマ属、常緑多年草、東アフリカ原産、学名 Ricinus communis

英名 Castor bean、別名「ヒマ」(蓖麻)

英名 Rricinus は、ラテン語で<ダニ>を意味するとか、種子の模様、色形が、ソックリです(借用した画像)

亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今年も「スズメウリ」(雀瓜)を育てます、生育の記録を随時載せていきます。

№15

髭が伸びて、葉も更に大きくなりました、間もなく蕾も着きます。


夏、黄色

2017-08-07 | 植物 花

完熟に向けて準備中です。

黄緑色の毬を纏った「栗」の実、もっと赤くなる「林檎椿」の実、黒く熟す「ブラックラズベリー」

    

因みに、「ブラックラズベリー」の学名/英名は、Rubs occidentalis/Black Raspberry

「リンゴツバキ」(林檎椿)は、Camellia japonica var.macrocarpa

 

今日の本題 ”夏、白、黄色” は、「ターネラ」と黄色い「キバナキョウチクトウ」(黄花夾竹桃)です。

「ターネラ・ウルミフォリア」

黄色い5弁花で、一日花ですが、長期間、次々と花をさかせます、花弁には、艶が有り、照り輝きます。

長楕円形の葉にも艶が有り、縁は、縁が、キザギザの鋸歯です。

トケイソウ科、ターネラ属、常緑小低木、メキシコ、西インド諸島原産

学名 Tarnera ulmifolia 、英名 Sage Rose

 

 同属には、黄白色で、花弁の中心に褐色の斑が入る「ターネラ・トリオニフロラ」(T.trioniflora)有ります。

次は、「キバナキョウチクトウ」(黄花夾竹桃)を挙げます。

「夾竹桃」の名前が付いていますが、キョウチクトウ属の所謂、葉が竹の葉に似て、花が「桃」の花に似ている故の命名

の一般の「夾竹桃」学名 Nerium oleander とは違って

筒状の花の先端が、五裂して花弁が、重なり合う様になるので、完全に平開しない特徴が有ります。

葉は、「夾竹桃」に似て披針形なのは同じです。

キョウチクトウ科、テベティア(キバナキョウチクトウ)属、耐寒性常緑低木、メキシコ、南メリカ原産

学名 Thevetia peruviana、英名 Yellow oleander、Bestill tree


「夾竹桃」Nerium oleander にも花の色が、下図のように、淡い黄色の花が有ります。

テベティア属ではなく、キョウチクトウ属とのこと

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今年も「スズメウリ」(雀瓜)を育てます、生育の記録を随時載せていきます。

№15

髭が伸びて、葉も更に大きくなりました、間もなく蕾も着きます。


夏、ナス科の花(2)

2017-08-05 | 植物 花

観葉植物「カラジウム」の葉の ”クール” と ”ホット”  な色合いです。

<サトイモ科、非耐寒性球根、英名 Caladium bicolor、別名「ニシキイモ(錦芋)」>

 

前のページの ”夏、ナス科の花” 追加として、「ニーレンベルギア」、「ブロワリア」、「トウガラシ」を挙げてみました。

「茄子」の花に似た可憐な花達です。

 

「ニーレンベルギア」(Nierembergia spp.)

白色、淡い紫色の盃型の花を咲かせます、直立する立性のものや、匍匐性のものと種類が多く有ります。

同じナス科の「ギンパイソウ」(銀盃草)Nierembergia rivularis の仲間です。

ナス科、アマモドキ(ギンパイソウ)属、アルゼンチン原産、半耐寒性多年草

学名 Nierembergia spp. 英名 Cup flower、別名「アマモドキ」(亜麻擬)、「イトバギキョウ」(糸葉桔梗)

下図は、ドーム状に花を咲かせる Nierembergia  hippomanica = N.caerulea です。

 
 

下図は、直立型の N.scoparia 

 

「ブロワリア」

筒状花の先端が五裂し、花径5cmにもなる大きな花です。

別名「タイリンルリマガリバナ」が付けられています、<マガリバナ>とは、妙な命名ですが

5枚の花弁が、全て同じ形で無いので、<マガリ/いびつ>の名前が、付いた由

最も、小さな花の Browallia viscosa 等の品種も有る様ですが

一般には、今日、載せる「ブロワリア スペシオサ」(B.speciosa)が、多いようです。

ナス科、ブロワリア属、非耐寒性一年草、コロンビア原産、学名 Browallia speciosa

英名 Bush violet、Sapphire flower、Lovely browallia 

別名「タイリンルリマガリバナ」(大輪瑠璃歪花)

 

「トウガラシ」(唐辛子)もナス科の植物です。

綺麗な葉と実を着ける「トウガラシ」を挙げて視ました、観賞用の「トウガラシ」です。

此等の「トウガラシ」は、香辛料として使用する一般の「トウガラシ」のアンヌム種を改良したものとか

”唐” の名前が、付いていますが、原産地は、メキシコ、アンデス地方とのことで

中国原産ではなく、例によって ”外国から入ってきた” 意味とされています。

トウガラシ属には、「シシトウ」、「ピーマン」、「パプリカ」等が有ります。

ナス科、トウガラシ属、学名 Capsicum annuum、非耐寒性一年草(多年草)、別名「カプシカム」

観賞用「トウガラシ」には、以下のようなものが、有りました。

実の色が、変化する「ゴシキトウガラシ」(五色唐辛子)

黒真珠の様な、果実が輝く「ブラックパール」

葉の色が綺麗な「パープルフラッシュ」等の名前が、付いています。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


夏、ナス科の花

2017-08-03 | 植物 花

「ヒマワリ」の花をジックリ眺めてみました。

クリックで拡大すると、一段と見栄えがします。

最初に、前ページの ”夏、アオイ科の花” の追加として、「ムクゲ」と「ヤノネボンテンカ」を載せます。

「ムクゲ」(木槿)

夏の風景に、欠かすことができないアオイ科の花です。

前に挙げた「フヨウ」(芙蓉)に似た花で、一重、八重が有ります。

花色は、ピンク、青紫、赤、白色と色合いも多彩で愉しめます。

一日花ですが、他のアオイ科の花同様、次々と花を咲かせます。

同じアオイ科の花の中でも、「フヨウ」が一番似ていますが

違いとしては、「フヨウ」の葉は、掌状の五角形で、花と同じ位の大きさです。

亦、枝分かれして、横に広がりますが

「ムクゲ」の葉は、楕円卵形で、先端が、尖ります、花より小さい大きさです。

樹形は、上に直線的に立ち上がります。

韓国の国花としても知られています。

 アオイ科、フヨウ属、落葉低木、中国、インド、東南アジア原産、学名 Hybiscus syriacus

別名「ハチス」、「キハチス」

 


 八重の品種も

「ヤノネボンテンカ」(矢の根梵天花)もアオイ科の花です。

「ムクゲ」に似ていますが、花径4cm 位のより小型の花です。

葉の形が、鏃(矢の根/やじり)の様な形から<矢の根の様な葉の形をした「ボンテンカ」>からの命名とか

白い色の花の中心が、赤色でコントラストがクッキリした花です。

中心から一段上に伸びた雌蘂の先端が、下に曲がり花粉を着けて、自家受粉します。

アオイ科、ヤノネボンテンカ(パボニア)属、草木性常緑小低木、南アメリカ原産

学名 Pavonia hastata、英名 Pavonia、pale pavonia

別名 「タカサゴフヨウ」(高砂芙蓉)

下図は、名前の由来の「ボンテンカ」(梵天花)Urena lobata var.simuata<借用画像>

確かに、花の姿は、似ていますが、葉の形が、違います。

 

 今日の本題の ”夏、ナス科の花” の最初は、「ダチュラ」Datura spp.(朝鮮朝顔)の花です。

 漏斗状の白い花を上向きに咲かせます、甘い香りがします。

江戸時代の医者、華岡青洲が、麻酔薬として使用した植物とのこと、アルカロイドを含む毒性植物なので注意が必要

花径は、5cm 位ですが、「アメリカチョウセンアサガオ」(Datura innoxia)や

「ヨウシュチョウセンアサガオ」(Datura stramonium var.chalybea)ような

花径が、10cm 以上のものも有ります。

花色は、白色で、黄色や紫色の二重咲きの品種も有ります、果実は、毬栗の様な棘々です。

ナス科、ダチュラ(チョウセンアサガオ)属、半耐寒性多年草(一年草)、インド原産、学名 Datura metel 

別名「ダツラ」、「マンダラケ」(曼荼羅華)

以前は、同じダチュラ属だった「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)は

ブルクマンシア属と言う別属に分類されています。

下図は、蕾が開き始める時の様子です、渦巻状なのが見物です。

紫色の二重咲きも

亀吉

果実は、トゲトゲで、花のイメージからは、程遠い感じです。

 亀吉

ダチュラ属からブルグマンシア属に移行した「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)もナス科の花です。

「ダチュラ」(チョウセンアサガオ)に似た花を咲かせますが、「ダチュラ」は、草木ですが

「木立朝鮮朝顔」は、木本で、大きな喇叭状の花を下向きに咲かせます。

花冠が、4から5裂して、香りが有ります。

ナス科、キダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア)属、低木、ブラジル原産

学名 Brugmansia suaveolens =Datura suaveolens(旧学名)

英名 Angel's Trumpet、Tree Datura

園芸名も「エンジェルストランペット」、「エンジェルトランペット」、「ブルグマンシア」です。

「ダチュラ」の名前でも呼ばれていますが、旧学名の名残からのようです。

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>