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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

青い果実

2017-11-12 | 植物 花

「ギンヨウアカシア」(銀葉アカシア)、「ビワ」(枇杷)の蕾が、早くも早春の開花を侍して、金色に輝いています。

此の時期 の「カラタチ」(枳殻)、「フェジョア」の青い果実達です、清々しい色合いですが

秋の深まりと伴に、成熟した色に変色します。

「カラタチ」(枳殻)

童謡「からたちの花」に載っている "きんのたま” の若い果実です。

春、五弁の白い花を咲かせます、葉は、3小葉複葉で、互生します、アゲハチョウの幼虫の好物で

葉を食べている様子を屡々目にします、枝には、鋭い長い刺が生えています。

熟した黄色い実の表面には、ベルベットの様な柔らかい毛が生えています。

「カラタチ」の名前は、「唐橘」(カラタチバナ)からのようですが、「百両」の別名、ヤブコウジ科の

「カラタチバナ」Ardisia crispa とは、別の植物です。

美味しそうですが、生食には不向きで、若い実や熟した実を輪切りにして乾燥させた 

生薬の薬剤として利用するようです。

ミカン科、カラタチ属、落葉低木、中国原産、学名 Poncirus trifoliata、英名 Hardy orange、Trifoliata orange

trifoliata は、”三つ葉” を意味するので、葉の形、3小葉を著わしているようです。



熟すと ”金の玉” の色に変化します、ベルベットの様な産毛が、銀色に輝きます。

 春を彩る白い花です。

「フェイジョア」(「アナナスガヤバ」)の青い実も間もなく熟します。

夏に、ユニークな形と色の花を咲かせます、我々は、”赤い王冠” と呼んでいます。

花弁は、内側が赤褐色、外側が白色で、肉厚の花弁です。

両性花で、赤い雄蘂が長く立ち上がり、非常に目立ちます、亦、葉は、卵形で、表面が濃い緑色

裏側は、白い毛で覆われているので、白、または、銀色に見えます。

実は、楕円形で、5cm位、若い実は、濃緑色で、熟すと、赤紫色に変色します。

ゼリー状の果肉は、生食できます、洋ナシの様な甘い味がします、亦、パイナップルの様な香りが、実にも花にもします。

花も果実も愉しめますが、自家結実性の品種が少ないので、他品種との混植が必要ですが

結実した苗木が売られていますので、此を植栽するのが良いと思います、生垣などにするのが多いようです。

フトモモ科、フェイジョア属、常緑低木、ウルグァイ、パラグァイ、ブラジル原産

学名 Feijoa sellowiana、英名  Feijoa 、Pine apple guava、別名「アナナス ガヤバ」

下図は、熟した実、食べ頃になります。

下図は、夏に咲く花

以上、熟して色が変わる話でしたが、下図の「チキュウカン」(地球柑)別名「シマダイダイ」(縞橙)は

三世代の実が、同居するので、色の変化で見分けるのは、困難です。

黄色の実が、夏には、緑色に変化もします、「回青橙」の名前も付いています。

*「チキュウカン」に関しては、以下に以前のページを抜粋して再度載せてみましたので御覧下さい*

秋は、実りの季節です、「シマダイダイ」(縞橙)の三世代の果実が、たわわに稔っています。

三世代の果実を同時に視ることができる珍しいものです。

果実が枝から落ちずに着いてるからです、「蜜柑」などは、花が咲いて

果実が着き、その果実が落ちた後は、次に花が咲いて果実を付けるまで

果実を視ることはないですから ・ ・ ・ 

繁栄の縁起物として、御正月飾りにします。

緑と黄色の縦縞模様を “地球” に見立て、別名「チキュウカン」(地球柑)の名前が付いてます。

また、夏に緑色に変わるので、「カイセイトウ」(回青橙)の名前もついています。

ミカン科、ミカン属、常緑低木、インド原産、学名 Citrus aurantium ´Shimadaidai` 

英名Sour orange “酸っぱいオレンジ” で、マーマレードや食用酢に加工するようです。

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宇宙に浮かぶ “地球” です。

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<各画像は、クリックで拡大表示します>


秋、橙色

2017-11-08 | 植物 花

「コキア」の紅葉です、緑一色だった葉を次々と浸食していきます。

「マネッチア」が、咲き続けます、花期が、長い花です。

冬でも、室内で管理すると、濃い緑色の葉とオレンジ色の花を愉しむことができます。

冬の寒さをも、和らげる様な色合いです。

オレンジ色の筒状花の先端が、黄色のツートンカラー、赤い蝋燭が、灯っているように見えます。

肉厚の花の表面には、粗い毛が、生えていて、この花の姿から別名「アラゲカエンソウ」(粗毛火焔草)の名前が付いています。

花の先端は、4裂していて、香りが有ります。

アカネ科、マネッチア属、蔓性多年草、学名 Manettia luteorubra、英名 Firecracker vine

Brazilian Firecracker 、他に、Cigerflower、Candy corn vine 等の可愛い名前も付いていました。

 

 

「マルバルコウソウ」(丸葉縷紅草)もオレンジ色の花を咲かせています、冬に向かい、最後の輝きです。

白、赤、桃色の「ルコウソウ」(縷紅草)の花とは違って、花色がオレンジ色一色なのが、特徴です。 

「ルコウソウ」には、「マルバルコウソウ」以外に「ハゴロモルコウソウ」が有りますが

「ハゴロモルコウソウ」は「ルコウソウ」と「マルバルコウソウ」の交配種で

葉を視れば、一目瞭然です、細い葉と丸い葉を掛け合わせると、其の中間の形になることが解ります。

「ルコウソウ」が、園芸用として栽育される反面、「マルバルコウソウ」は、野生化して

此の時季には、至る所で繁茂している山野草です。

「アサガオ」に似た花で、オレンジ色の五角形、中心が黄色、一日花です。

”縷紅” とは、”糸のような細い葉で、紅色の花” を着ける意味からとのこと

”丸葉” は、葉が、丸い形で大きいから、この名前が、付いた由

ヒルガオ科、ルコウソウ属、蔓性一年草、中央アマリカ原産、学名 Ipomoea coccinea

英名 Red Star、Red Morning Gloy、尚、「ルコウソウ」の英名は、Ipomoea quamoctit、英名 Cypress Vine

「ハゴロモルコウソウ」(羽衣縷紅草)は、Ipomoea × sloteri 、 英名 Cardinal Climber

尚、「ルコウソウ」の漢字名を「留紅草」で著わす書簡も有ります。

 

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

下図は、交配の妙を著わした画像です、”面” × ”線” ÷ 2=”短冊”

 

 

 

 

左図は、「マルバルコウソウ」の丸いハート型の葉です。

切目も入ってなく、シート状です。

 

  

 

 

左図は、「ルコウソウ」の葉です、線形の細い葉です。

 

 

 

 

 

 

 

左図は、「ハゴロモルコウソウ」の葉で、上図の二種を交配した結果が解ります。

 


”秋の宝石” 三種

2017-11-03 | 植物 花

南半球の夏のクリスマスの花「クリスマス ブッシュ」Ceratopetalum gummiferum

英名 New South Walus Cristmas bush が早くも店頭に並びます。

日本では、初夏の頃に花の見頃になります。

”秋の宝石” 三種は、「ロウヤガキ」の実の<ルビー>、「ホルトノキ」の<エメラルド>、「ビバーナム」の<サファイア>です。

晩秋の陽を浴びて、艶やかさが増してきました。

 

<「ロウヤガキ」(老鴉柿)>=以前の記事から抜粋再掲載=

小型の「柿」なので、「ヒメガキ」(姫柿)の別名が付いています、亦、蕚が長く大きいので

子供達の正月の遊具<羽根衝き>の<羽根>に似ているので、「ツクバネガキ」(衝羽根柿)の別名も付いていました。

亦、「老爺柿」の名前が、付いています、実の皮の斑点が、老人の皮膚の<染み>を著わすのか ・ ・ ・ な

熟した時の実の色は、橙や真紅、形も球形や楕円形と多少違う種類が有り、斑点の入り具合も多彩です。

盆栽仕立てで愉しむことが多いようですが、生食には、渋くて、渋くて ・ ・ ・ 

澄みきった秋の空に映える夕陽のように、真赤に輝きます。

<ルビー>に喩えました。

カキノキ科、カキノキ属、落葉小高木、雌雄異株、中国原産、学名 Diospyros thombifolia、英名 Chinese persimmon

尤も、<ルビー>に喩えるなら「サンシュユ」の実の方が、妥当かと思われますが

「サンシュユ」は、以前のページに掲載済みですので、画像一枚載せて、他は、割愛です。

 「ホルトノキ」の実は、<エメラルド>に喩えます。

 開花時期は、夏、総状花序に白色の小さな花を咲かせます、花の姿を説明するには、適切な説明が

難しいので、画像を最初に載せました、ユニークな形です。

 花の名前もユニークで、由来は、元来「モガシ」と称した植物で、オリーブに似た果実を着けるので

当時、「ホルトガル」と称した「オリーブ」の木を平賀源内が、間違えて「ホルトノキ」と名付けたとか

実を<エメラルド>に喩えるのは、黒紫色に熟す前の緑色の実の色です。

ホルトノキ科、ホルトノキ属、常緑高木、日本、中国、台湾に分布

学名 Elaeocarpus sylvestris var.ellipticus、別名「モガシ」

 

 

次は、メタリックな ”サファイヤ” の光沢を放つ「ビバーナム・チヌス」です。

 

「ビバーナム」や「トキワガマズミ」(常磐莢迷)の名前でも呼ばれます。

単に「ビバーナム」と呼ぶ場合は、此の「ビバーナム・チヌス」を指します。

仲間には、「ガマズミ」、「オオデマリ」等が有りますが、此の様な綺麗な実を着けるのは、「ビバーナム・チヌス」です。

スイカズラ科、ガマズミ属、常緑低木、地中海沿岸原産、学名 Viburnum tinus


亀吉

下図は、花です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>