花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ブルーが冴える(3)

2018-06-11 | 植物 花

「アジサイ」(紫陽花)の季節です、「ガクアジサイ」は、萼が大きくなった周りの装飾花と ”本当の花” とを

一緒に視て愉しみますが、中心部の本当の花も、熟視すると美しいものです。

” ブルーが冴える(3)" は、樹木花「リシアンサス・ランドネッティ」と

「オーストラリアン・ブルーベルズ」、の花です。

<「リシアンサス・ラントネッティー」>

「ソラナム・ラントネッティー」の名前も着いています。

集散花序をだして、花径約2cm位、花弁の先端が、浅く5裂した花を咲かせます。

表面が、シワシワの感の有る青紫色の花で、中心部分が、黄色い色を帯びています。

葉に白い斑が入る「リシアンサス・ラントネッティー ’ Variegata`」も

葉と花とのコントラストが、見事です。

ナス科、ナス(ソラナム)属、常緑低木、南アメリカ原産、学名 Lycianthus rantonnetii

=Solanum rantonetii、英名 Blue potato bush、Paraguay night shade



最後に「ソリア(オーストラリアン ブルーベルズ)」を挙げてみます。

<「ソリア」>

釣鐘型の花が、下向き加減に咲く姿は、メルヘンの情景を醸し出します。

花弁の白とブルーが交互に着いて、宛ら、ステンドグラス細工の様です。

ブルー一色の蕾が、開くと5枚の花弁が、白とブルーに色付いて、ブルーは、更に濃くなります。

花後に、青い実が、生って食べられます。

トベラ科、ソリア属、半耐寒性蔓性常緑低木、オーストラリア原産、学名 Sollya heterophylla

英名 Australian blue bells、別名「ソリア」、「ヒメツリガネ」

<各画像は、クリックで拡大表示します>

・ ・ ・ ・ 昨年載せた記事ですが、宜しければ御覧下さい。<続きを読>から ・ ・ ・ 

 
今、シソ科の花
今、「アマリリス」が盛りです。 此の時期のシソ科の花の最初は、「ラムズイヤー」です。葉も茎も銀白色の綿毛に覆われていて、赤紫色の花と相まって上品な感じがする花で......
 

シリーズ<「スズメウリ」>を育てるは、次回に載せます。


ブルーが冴える(2)

2018-06-08 | 植物 花

清々しく、白い樹木花が、咲きます。


上図=ツバキ科の「ナツツバキ」(夏椿)Stewartia psendocamallia の花

フタバガキ科の ”聖樹” 「沙羅双樹」に似ているので、別名「シャラノキ」(沙羅樹)の名前も付いています。

透明感の在る花弁が、夏の暑さを忘れさせてくれます。

下図=「セイヨウバイカウツギ `ベルエトワール`」(西洋梅花空木)Philadelphus grandiflors `Belle Etoile`

花の中心部の淡い色が、此の園芸種「`ベル・トワール`」の特徴です。

 

他は、gif にしました、クリックし拡大して御覧下さい。

 

”ブルーが、冴える(2)” には、「ヘーベ」、「ニューレンベルギア」、「コンボルブルス サバテウス」

「ルリタマアザミ」を挙げてみます、初夏の空をイメージさせてくれる色合いの花達です。

”ブルーが冴える(2)” の最初は「ヘーベ」の花です。

<「ヘーベ」Hebe Hybrids

「ヘーベ」は、ゴマノハグサ(オオバコ)科、ヘーベ属の総称とのことで、100種以上の品種が、有るそうです。

花色は、青、青紫色以外に「ヘーベ・アクティフォリア」Hebe actifolia 等の白い色の品種も ・ ・ ・ 

総状花序に花冠が4裂して、2本の雄蘂が突出ます、光沢の有る肉厚の葉が、着きます。

ゴマノハグサ(オオバコ)属、半耐寒性常緑低木、南アメリカ、ニュージーランド原産

学名 Hebe diosmifolia 、英名  Hebe 、別名「トラノオノキ」(虎の尾の木)


ピンク色の花や

白色の花も

次は、「ニーレンベルギア」です、多種の中から、立性のスコペリア種「ニーレンベルギア・スコペリア」を

挙げてみました、他に主な種は、レペンス種Nierenbergia repens)、セルレア種(N.coerulea)等が、有ります。

別名に「アマモドキ」、「ギンパイソウ」、「カップフラワー」等の名が付いていますが

各々の種の僅かに違う花の形や、草姿に依る様です。

ナス科、アマモドキ(ニーレンベルギア)属、南アメリカ原産

半耐寒性多年草、学名 Nierenbergia scoparia




< 各画像は、クリックで拡大表示します>


ブルーが冴える(1)

2018-06-05 | 植物 花

モクレン科の「タイサンボク」(泰山木)Magnolia grandiflora

「オオヤマレンゲ」(大山蓮華)M.sieboldii の白くて大きな花が、咲いています。


”ブルーの色が冴える”  花、「ベロニカ `オックスフォードブル-`」、

「カンパニュラ ポシャルスキアナ`アルペンブルー」を挙げてみました。

 

<「ベロニカ`オックスフォードブルー`」>

多数の品種が有る「ベロニカ」Veronica ですが、今日は、ブルーの花色が

鮮やかな園芸種「ベロニカ`オックスフォードブルー`」にしました。

濃いブルー(基部は白色)の花が、上向きに咲きます、花径が1cm位の小さな花です。

<p >二本の雄蘂が角の様に突出ます、這性なのでグランドカバーとして重宝されています。

一見、「オオイヌノフグリ」の花に似ています。

`オックスフォードブルー`の名前は、オックスフォード大学のスクールカラー(ブルー)からとか

亦、別名に、「ベロニカ`ジョージアブルー`」の名前が付いていますが

此の花の属<ペドウンクラリス属>の分布地が、ジョージア(旧グルジア)だからとか

相撲の大関<栃の心>の出身地ですね

秋には、緑色の葉が銅葉に変化するのも見応えが有ります。

他に多く植栽されている青色の花の品種には、立性の「ベロニカ・オルナータ」(トウテイラン)V.ornate

「ベロニカ・ロンギフォリア」(セイヨウルリトラノオ)V.longifolia 等が人気です。

ゴマノハグサ科、クワガタソウ(ベロニカ)属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草、

学名 Veronica peduncularis`Oxford Blue`、Veronica peduncularis`Georgia Blue`

 

 
 

今日は、他に「ベロニカ・オーストリアカ」(V.austriaca `Blue Fountain`)を挙げてみました。

立性なので、スッキリした立姿が、上に載せた「ベロニカ・オックスフォードブルー」とは

違った趣を醸し出しています、”クレーターブルー” の名前も付いている位、深みの有るブルーです。


 最後は「カンパニュラ・ポシャルスキアナ」です、其の中の園芸種でブルーが、冴える

「カンパニュラ・ポシャルスキアナ`アルペンブルー`」です。

花径3cm程の星形の花で、他の「カンパニュラ」(Campanula spp.)の花とは、違った印象です。

Campanula は、ラテン語で<小さな鐘>を意味するとのことですが

此の花は、星形なので、他の「カンパニュラ」とは、花の形が、違います。

キキョウ科、ホタルブクロ属、多年草、バルカン諸国原産

学名 Campanula poscharskyana cv.Alpen Blue、英名 Serbian bellflower

別名「ホシギキョウ」(星桔梗)



他の画像は、gif にしましたので御覧下さい。

 

「カンパニュラ」とは、キキョウ科、ホタルブクロ属の総称なので、多くの種類が有ります。

代表的なものには、・「カンパニュラ・フラギリス」(カンパニュラ ‘ジューンベル‘)C.fragilis

・「カンパニュラ・グロメラータ」(リンドウザキカンパニュラ)C.glomerata

・「カンパニュラ・プンクタータ」(ホタルブクロ)C.punktata

・「カンパニュラ・ポルテンシュラギアナ」(オトメギキョウ)C.portenschlagiana

・「カンパニュラ・メディウム」(フウリンソウ)C.medium

・「カンパニュラ・ラプンクロイデス」C.rapunculoides 等々です。

 

因みに下図は、「カンパニュラ・グロメラータ」(リンドウザキカンパニュラ)Campanula glomerata

下図は、「カンパンユラ・プンクタータ」(ホタルブクロ)C.punktata

下図は、「カンパニュラ・メディウム」(フウリンソウ)C.medium

<各画像は、クリックで拡大表示します>


ツツジ科、二種

2018-06-01 | 植物 花

涼しげな「ニゲラ」(クロタネソウ)Nigella damascena の花です。


此の時期のツツジ科の花を挙げました、「カルミア」と「サラサドウダン」です。

<「カルミア」>

蕾が、<金平糖>の形をしていて、開花すると、五枚の花弁が<皿>の形になります。

散房花序に10個くらいの花を咲かせます、花弁には、淡い線型の模様が入ります。

葉は、披針形で茎に螺旋状に巻き付きます。

数種の品種が有る中で、ラティフォリア種が、「カルミア」と呼ばれているようです。

花色は、ピンク、赤、白色等

雄蘂の先端が、花弁の溝に入っていますが、蜜を吸うために昆虫が留ると

刺激を受けて、雄蘂の先端が、溝から跳ね飛びて、受粉を助ける仕掛けとのこと

尚、「カルミア」の名前は、植物学者 ペール カルム 氏に因ると記されていました。

ツツジ科、カルミア(ハナガサシャクナゲ)属、常緑低木、北アメリカ原産

学名 Kalmia latifolia 、別名「アメリカシャクナゲ」



 下図は、花弁をUPしたものです、雄蘂が、花弁に先端を差し込んでいる様子が分かります。

 

他の画像は、例によって gif にしました、食傷気味でしょうが ・ ・ ・ 

ツツジ科の二題目は、「サラサドウダン」(更紗満天星、更紗灯台)の花です。

<「サラサドウダン」>

 「ドウダンツツジ」(灯台躑躅)に<更紗>の様な筋模様が入った「サラサドウダン」です。

枝の先端に総状花序をだして、数個の花を下垂させます。

釣鐘型の花冠の先端が、浅く五裂します、花冠の先端が、淡い紅色、基部は、淡い黄色で

緑色の縦筋が、入ります、葉が出るのと同時に花を咲かせます、葉が、先に展開する「ツツジ」などと違っています。

ツツジ科、ドウダンツツジ属、落葉低木、日本原産、学名 Enkiathus campanulatus

別名「フウリンツツジ」(風鈴躑躅)、学名 Enkiathus は、ギリシャ語の enkyos(妊娠)と

anthos (花)に因るとか、膨らみを持った花の形からのようです。

下図は、「サラサドウダン」の変種で淡い紅色の「ベニサラサドウダン」(紅更紗満天星)です。

花弁に濃い色の縦筋が入って、「サラサドウダン」の変種なのが解ります。

<ドウダン>」に<満天星>の文字を宛てるのも、多数の花が、満天の星をイメージしたものでしょうか

 

「サラサドウダン 」の赤色系「ベニサラサドウダン」(紅更紗満天星)Enkianthus campanulatus var.rubicundus

も初夏に空に映えます、「サラサドウダン」の特徴<筋入り>も微かに現れています。

 


<各画像は、クリックで拡大表示します>