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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

赤と黄色のグラデーション

2021-10-19 | 植物 花

今回は、赤色と黄色の ”秋の色” を帯びた花2種を挙げてみました、「マネッティア」と「ミロ・ロバータ」の花です。

<「マネッティア」(「マネッチア」)>

花期が長く、初夏の頃から露地で咲き続けた「マネッチア」も今月で咲き終わります。

冬でも、室内で管理すると、濃いグリーンの葉とオレンジ色の花を愉しむことができます。

勿論、植物園の温室などでは、周年視ることができます。

赤い筒状花で、花冠が黄色で4裂、赤と黄色のツートンカラーが美しい花です。

炎が、燃え盛る様な鮮やかな赤と黄色が、印象的です、葉は、卵形で無毛、光沢が有ります。

亦、花冠が、反り返るので、可愛さを増幅させます。

肉厚の花の表面には、粗い毛が生えていて、別名「アラゲカエンソウ」(荒毛火焔草)の名前の由来です。

空が澄み切った初冬の夕陽の様に鮮やかです。

アカネ科、マネッチア(カエンソウ)属、非耐寒性蔓性多年草、パラグァイ、ウルグァイ、ブラジル原産

英名    Manettia luteorubra、英名    Firecracker vine、Brazilian firecracker、Cigerflower

Candy corn vine、別名「アラゲカエンソウ」(粗毛火焔草)



次は、スペインの国旗に喩えられる「ミナ・ロバータ」の花です。

<「ミナ・ロバータ」>

昼の時間が、短くなる此の時季に咲き出す<短日植物>です。

 「アサガオ」や「サツマイモ」と同じヒルガオ科ですが、三裂する葉が似ていても、花は、全く違う印象です。

細長い花筒状の花が、繋がって咲き、「アサガオ」等の喇叭状の花とは大きく違っています。

花の色は、赤、橙、黄、白色と徐々に変化するので、一目で、此等の色を愉しめます。

英名   Spanish flag <スペインの国旗>は、此の色合いに由来するとか

亦、他の英名 Vigorous climer  は、<元気なクライマー>は、蔓が、絡まりながら登り上がる様子からとか

ヒルガオ科、イポメア属、蔓性一年(多年草)、中央アメリカ、メキシコ原産

学名    Ipomoea lobata =Mina lobata    旧学名)、英名   Vigorous climber、Spanish flag

別名「キンギョアサガオ」(金魚朝顔)、「ミナ・ロバータ」は、旧学名からとのこと



今、キク科の花(6)

2021-10-15 | 植物 花

”今、キク科の花(6)として「ムラサキルーシャン」と「ダルマギク」を挙げてみました。

<「ムラサキルーシャン」>

鮮やかな青紫色が、緑の葉に映える美しい姿を楽しみます。

紫や青紫色で、幾分「アザミ」(薊)に似た花を咲かせます。

葉が「リンゴ」(林檎)の様な香りがするので、別名「リンゴアザミ」の名前も付いていますが

勿論、アザミ属の「アザミ」の葉とは似てなく、切り込みや棘が無く、皺が目立つ葉です。

尚、「ムラサキルーシャン」の名前の由来は、不明とのこと、花色の ”紫” は、分かるのですが ・ ・ ・ 

キク科、セントラテルム属、非耐寒性多年草、中南米、西インド諸島原産、学名   Centratherum punctatum

英名   Lark daisy、Porcupine flower、Brazilian botton flower

別名「ケントラテルム」、「リンゴアザミ」 、「キクアザミ」(菊薊)

次もキク科の「ダルマギク」(達磨菊)の花です。

<「ダルマギク」>

花柄の先端に青紫色の舌状花と中心の黄色い筒状花から成り、2~4cm位の頭花は、上向きに咲き

葉は、白く細かい毛で覆われていて銀緑色、鱗状に着き、互生します。

日本では、九州北部や、山口、島根県の日本海側の海辺の岩礁地帯に、亦、朝鮮半島やロシア、極東地方にも自生する由

所属は、キク科ですが「菊」のキク属とは違って、シオン(アスター)属になります。

「達磨菊」の名前の由来は、花の形が、ズングリ、ムックリで達磨に似ているからとか(疑問符)

キク科、シオン属、耐寒性多年草、学名    Aster spathulifolium 、別名「アスター・スパツリフォリウム」




尚、NHKアーカイブスに「ダルマギク」の映像が載っていましたので御覧下さい。

<「ダルマギク」>

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過去の記事から

此の時季の動物の名前が付いた花々(3)

動物の名前が付いた花々(3)には、「亀の顔」、「猫の髭」です。最初は、「ケロネ」”亀の頭” です、総状花序に、淡い紫色、白色の肉厚で、唇形の花を咲かせます。蕾の形が、亀......

今、キク科の花(5)

2021-10-14 | 植物 花

今日のキク科の花には、「シオン」と「ジニア・リネアリス」です。

小輪の花が、清楚さを醸し出します、秋空の様に爽やかです。

最初は、今月一杯愉しめる「ジニア・リネアリス」(ホソバヒャクニチソウ/細葉百日草)です。

 

<「ジニア・リネアリス」>

星を鏤めた様な煌めきです。

拡大

「ヒャクニチソウ/百日草」 Zinnia elegans   の仲間ですが、花も小さく、一重で清楚な感がする花です。

分岐した茎の頂きに3cm位の頭状花を咲かせます。

キク科の花の特徴の舌状花と筒状花からなります、葉は、細長い披針形で対生します。

名前の ”細葉” の由来です、亦、”リネアリス” は、ラテン語で<細長い線>を意味するとか

花色も白、黄、橙色と多彩です、グランドカバーに最適です。

和名は、「ジニア・エレガンス」(「ヒャクニチソウ」(百日草)」Zinnia elegans の長卵形の葉より

細い葉なので、此の名前が付いた由、花色も赤、白、黄色、橙と豊富です。

一重咲きで、清楚な感 じがする花です。

 

 

 次は「シオン」(紫苑)です、此の花も清楚な感じのする花です。

<「シオン(紫苑)」>

「ノコンギク(野紺菊)」Aster ageratoides ssp.oralus に似た花ですが

草丈(2m位)は、大分「ノコンギク」より高いので容易に区別ができます。

花径3cm位の多数の花を散房状に咲かせます、筒状花は黄色で、舌状花は淡い紫色や青色の集合花です。

葉は、へら状で50cmのもなる大きなものです。

平安時代に中国から入ってきた由、中国名が「紫苑」なので、和名も音読みして「シオン」になった様です。

キク科、シオン属、耐寒性多年草、中国、モンゴル、朝鮮半島原産、学名 Aster tataricus 、英名 Tartarian aster

別名「オニノシコグサ」(鬼の醜草)、「十五夜草」、「オモイグサ」(思い草)「タタリアンアスター」

*「鬼の醜草」の名前は、万葉集に、「紫苑」は、枕草子や源氏物語に

亦、「思い草」は、今昔物語に出ているとのこと、古い時代から栽培、愛用されていたことが解ります。

「十五夜草」は、秋の中秋の名月の頃に咲くからとか

 


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過去の記事の再掲載です。

動物の名前が、付いた花達(2)

今回の動物は、”ネズミ” 、「クフェア・プルプレア ”タイニーマイス”」の花です。「クフェア」(Cuphea spp.) の代表的な園芸種、「クフェア・プルプレア ´タイニ......

今、キク科の花(4)

2021-10-10 | 植物 花

今日のキク科の花には、「チトニア」、秋咲きの「メキシカンマリーゴールド」にしました。

どちらも、中央アメリカ、南アメリカに纏わる名前が付いた花々です。

<「チトニア・ロツンディフォリア」>

”赤い「ヒマワリ」” と称される「チトニア」には、「メキシコヒマワリ」、「ヒロハヒマワリ」

「ボリビアヒマワリ」、「ガリバーヒマワリ」等々の和名が付いています。

茎の最先端に、一輪「ヒマワリ」や「ヒュクニチソウ」に似た花を咲かせます。

舌状花の形、葉の形が、「ヒマワリ」に似ている故の命名とか

同じキク科でも、咲き方が多少違って「ヒマワリ」が、横上向きに咲きますが

「チトニア」は、真上向きに咲く違いが有り、葉は、卵形で波打ち互生します。

「チトニア」には、10種位の品種が有る様ですが、一般に「チトニア」は、「チトニア・ロツンディフォリア」

を指すとのこと、他に、花径が、少し大きな「チトニア・ディベルシフイラ」が、有ります。

学名も「ヒマワリ」の   Helianthus   に対して、「チトニア」は、Tithonia ですから

「ヒマワリとは違う仲間なのが解ります、花色は、緋赤、橙色、黄色等が有ります。

草丈が、2M位にもなり、先端に花茎が長い一重の一輪花を咲かせるので、見上げるようになります。

古代インカ帝国の国花とのこと、照り輝く様な色彩が ”インカの太陽 ”を象徴してるようです。

キク科、チトニア(ニトベギク)属、非耐寒性一年草、メキシコ、キューバ、中央アメリカ原産

他の別名「ニトベギク」、学名   Tithonia rotundifolia、英名   Mexican Sunflower

花色も赤、橙、黄色と多彩です。



茎や花柄には、軟毛が覆います、摘芯して分岐させ、花の数を増やして愉しみます。

古代アステカの青空に真っ赤な花が咲く情景に思いを馳せます。

次も中央アメリカに因んだキク科の花「メキシカンマリーゴールド」です。

<「メキシカンマリーゴールド」>

「メキシカンマリーゴールド」は、早春から夏に咲く花ですが、晩夏の頃から初冬に懸けても咲きます。

「マリーゴールド」は、次々と花を咲かせるので、花壇や、其の縁取りに栽育する場合が多いようです。

品種も多く、中でも草丈が、低い「フレンチマリーゴールド」や

草丈が稍高く、大輪の「アフリカンマリーゴールド」、此等の交配種等が、人気の品種です。

今日は、多数の切込みが深く、細長い葉が、マット状に繁茂する「メキシカンマリーゴールド」にしました。

花色は、黄、赤、橙、複色と多彩で、「フレンチマリーゴールド」の花に似ています。

花は、頭花で、一重、花径約3Cm位

キク科、タゲテス(マンジュキク)属、非耐寒性一年草、学名  Tagetes tenuifolia 、英名   Mexican marigold

原産地 メキシコ、中央アメリカ、別名「ホソバクジャクソウ(細羽孔雀草)、「万寿菊」等


今日も過去の記事の再掲載です、”「鶏頭シリーズ(2)”  と題したものでした。

「鶏頭」シリーズ(2)

秋の風物詩「鶏頭」シリーズ(2)は、「トサカケイトウ」(鶏冠鶏頭)「クルメケイトウ」(久留米鶏頭)、「ノゲイトウ」(野鶏頭)の3種を採り上げました。前回の「鶏頭」シリー......

今、キク科の花(3)

2021-10-06 | 植物 花

今日のキク科の花には、「ティソディラ」、「クジャクアスター」を挙げてみました、”小さな菊の花” です。

最初は、”小さな菊の花” 「ティソディア」です、開花期が、初夏から此の時期迄と長く咲く花です。

<「ディソディア」(「ダールベルグデージー」)>

花径2cm位の黄色で小さな頭花が、多数着いた花茎が広がります、グランドカバーとして重宝されています。

亦、花茎が垂れ下がる様に伸びるので、ハンギングバスケット用にも向いています。

葉も細かく、羽状に切込みが在ります、葉と花の相性が素晴らしく、可愛いらしい姿です。

キク科、ティモフィラ属、非耐寒性一年草、北アメリカ テキサス、メキシコ原産

学名 Tymophylla tenuiloba=Dyssodia tenuiloba、英名 Dahlberg daisy

別名「カラクサシュンギク」(唐草春菊)



葉は、切込みが入った細かい線状です、葉が集合すると、全体が、ふわふわした感じで

緑色の霞が、棚引く様に見えて涼感を覚えます。

此の時季から、秋口頃まで長期間愉しめます、香りが有るのも嬉しいものです。

  亀吉

<「クジャクアスター」>

「アスター」(Callistephus chinensis) の園芸種とのこと

「シオン」や「ユウゼンギク」等が属する「宿根アスター」の一つで、小さな花(径2cm 位)を多数咲かせ

孔雀が、羽を広げた様に見えるので、此の名前が付いた由

花色が、白の「シロクジャク」(白孔雀)Aster pilosus が、主品種だった様ですが、交配種が増えて

ピンク、紫、青、藤色、八重咲き等もみられます。

草丈150cm位、葉は、細長い披針形で互生します。

キク科、アスター(シオン)属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 Aster Hybrids

英名 Flost aster、別名「クジャクソウ」

将に、”白い孔雀” 、”凍ったアスター” の名前が付いた姿です。

最後に過去に載せた記事の再掲載です、「鶏頭」をのせていました。

「鶏頭」シリーズ(1)

「ケイトウ」(鶏頭)が、輝く季節になりました、”鶏頭シリーズ” と題して順次、「鶏頭」の花を挙げていきます。シリーズの最初は、姿形が面白い「アマランサス」の一品種「ヒモゲイ......
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