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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、キク科の花(4)

2023-03-18 | 植物 花

キク科の花(4)として、「ベニジューム」、「ベニジオアークトティス」を挙げます。

色彩が乏しい今の時季に、鮮やかな色が目に留まります。

<「ベニジウム(ベニジューム)」>

色彩が乏しい寒い冬に、鮮やかな色が目に留まります。

舌状の黄橙色の花弁に、黒い 輪 の斑模様が入り、“蛇の目” の様で、名前の由来とか

葉には、深い切込みが入り、互生、葉や茎には、細かい白い毛が密生します。

冬から早春に懸けて、次々と開花して、愉しませてくれます。

頭状花序が、茎の先端に着き、オレンジ、貴、白色の花を咲かせます。

似た花には、「ハナワギク(花輪菊)」  Cyrysanthemum carinatum

「ガザニア」  Gazania Hybrids、「アークトティス」  Arctotis × hybrida 等が

キク科、ベニジュウム属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名   Venidium fastuosum=Arctotis fastuosum

別名 「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)、「ケープ デージー」

英名   Cape daisy 、Monarch of the veldt 、Iceland daisy

 “南アフリカの草原の王” と訳すんでしょうか、アアフリカの雰囲気がいっぱいの花です。

開花した花と、氷を纏った様な蕾を同時に視ることができて、花色の ”熱” と 蕾 ”冷” の 協演です。

開花時間帯は、昼のみで、曇りや夜間には、花を閉じます。

葉や蕾は、水晶の様な毛が生えてキラキラ輝きます。


次も似た花の「ベニジオアークトティス」です。

「ガーベラ」や「ジャノメギク」、「ガアアニア」の仲間で、互いよく似ています。

<「ベニジオアークトティス」>

草株は、ロゼット状で、中央から長い花茎が上伸します。

葉は、細長く羽状に切込みが入ります、白い毛が生えているのでシルバーリーフに見えます。

花径  約7cm位、草丈 約30~50cm位、花色 ピンク、赤、橙、黄色と多彩。

ベニジュウム 属とアークトティス 属との交配種とのことで、似た仲間が多い花達です 。

キク科、ウェンデーアークトティス属、半耐寒性多年草、学名  Arctotis × Hybrida=Arlequin Harlequin Group

別名「アークトティス」





今、キク科の花(3)

2023-03-15 | 植物 花

キク科の花(3)としては、「ローダンセマム」と「オステオス・スペルマム」を挙げてみます。

最初は、”冬のマーガレット”、「ローダンセマム」 Rhodanthemum spp. です。

<「ローダンセマム」>

今、盛りの「ローダンセマム」の蕾は、“網目模様” です、ユニークな斑模様を愉しみます。

「ローダンセマム」には、筒状花が黄色で、舌状花が白い「ローダンセマム・ホスマリエンセ」

此の園芸種で、筒状花が茶褐色、舌状花が白色の「ローダンセマム ´アフリカンアイズ`」

筒状花が茶褐色で、舌状花がピンク色の「ローダンセマム・マウイ」等々が主な品種です。

葉は、深い切込みが有るシルバーリーフ、花は、「マーガレット」に似ています。

”冬の 「マーガレット」” との異名が、付いていました。

亦、中心の筒状花の黄色と、回りの白い舌状花を ” 卵焼き ” に見立てて ”卵焼きの花” の異名も付いていました。

4月頃からが最盛期の「マーガレット」に似ていますが、冬の低温に強いので、此の時期から愉しめます。

キク科、ローダンセマム属、北アフリカ、スペイン原産、学名 Rhodanthemum spp.  英名   Moroccan daisy





下図は、萼片の網目模様が綺麗な「ローダンセマム・ホスマリエンセ」の蕾です。

主な品種は、中心の筒状花が黄色で、白い舌状花が白色の「ローダンセマム・ホスマリエンセ」(R.hosmariense)

開花期が夏で、筒状花が茶褐色でピンクや白い舌状花の「ローダンセマム・ゲイアヌム」(R.gayanum)

他の改良種も多い花です、「ホスマリンセ」より花が小さく、茶褐色の筒状花で白い色の舌状花の

「ローダンセマム ’アフリカン アイズ’」(R.African eyes)等が有ります。

下図は、「ローダンセマム・ゲイアヌム」

下図は、「ローダンセマム ’アフリカン アイズ’」

咲き始めた同じキク科の「マーガレット」(下図)の花にも似ていますが、蕾の形に違いが

学名  Argyranthemum frutescens  、英名  Marguerite

此の花の和名は、春の季節に相応しい「モクシュンギク / 木菊菊」でした。

次は、「オステオスペルマム」です。

<「オステオスペルマム」>

似た花に「ディモルホセカ」が、有りますが、以前は、此の花の仲間に入っていたとか、殆ど見分けが困難です。

現在は、「オステオススペルマム」として独立している由

一般に、両者を「ディモルホセカ」と呼んでいますが、区別のポイントが幾つか有りました、最後に載せてみます。

「マーガレット」の花に似て、花の色は、白、青紫、ピンク、ブルー等々多彩で

園芸種には、黄色やオレンジも有るようです。

本々、“デモルフォセカ〃 とは、“二つの形の種子” 意味で

区別のポイントの一つにもなっている<種子つくり>の違いからとか

キク科、オステオスペルマム属、多年草、南アフリカ原産、学名   Ostospermum ecklonis

別名 「アフリカンデージー」



次も似た花の「ディモルフォセカ」です。

<「ディモルホセカ」>

「キンセンカ」の近縁で、けま舌状花には、角型の種子を、管状花には円状の種子と、夫々違った形の種子を作ります。

「ディモルホセカ」の名前の由来、<2個の違った種子を作る>意味からとか

上載の「オステオスペルマム」が、舌状花にのみに種子を作るのとの違いが有ります。

花の色は、黄色、オレンジ系が「ディモルホセカ」で、「オステオスペルマム」が、多彩な色の花を咲かせる特徴と

されていたようですが、最近では、交雑種が増えてきて、「ディモルホセカ」にも多彩な色の花が有る由

見分けは、益々困難になったようです。

キク科、アメリカキンセンカ属、一年草、学名  Dimorphotheca spp.  別名「アフリカキンセンカ」

<両者を見分けるポイント>

(1) 「オステオスペルマム」(A)は、舌状花にのみ種子を作り、「ディモルホセカ」(B)は

    舌状花と管状花にも種子を作る。

(2) (A)は、花の色が、ピンク、青紫系、赤系と多彩で、(B)は、黄色、オレンジ色の花が多いが

    交雑種が多くなり見分けるポイントにはならない。

(3) (A)は、濃い緑色の葉が着いた花茎を、(B)は、大きな銀葉を着けるが、花茎には、此の銀葉は

    着けず、背丈低め ・ ・ ・

・ ・ ・ 等々ですが、一見、見分け難いものです。



今、キク科の花(2)

2023-03-13 | 植物 花

今日のキク科の花には、「フェリシア」と「ブルーデージー」の2種です、色彩鮮やかな花達です。

両者は、仲間ですので、似た様な花ですが、花色、花心の色に違いが、視られます。

<「フェリシア」>

花は、一重で、花径 2~3cm、多彩なパステルカラーの花を多数咲かせます。 

「ブルーデージー」との違いの1つが、「ブルーデージー」が、多年草に対して、「フェリシア」は、一年草です。

亦、「ブルーデージー」の花芯の色は、黄色ですが、此の「フェリシア」の花芯野色は

花弁の色と同色系の色に染まります、花色が、青、ピンク、白、濃紫等と多彩ですので

花芯の色も同じ様な色で染まるのも興味深いものです。

キク科、ルリヒナギク / フェリシア属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名  Felicia heterophylla

英名  Heavenly Blue Daisy、別名「スプリングメルヘン」と ロマンチックで、春の花らしい命名です。


 

次は、「ブルーデージー」です、「瑠璃雛菊」の名前でも知られています。

春と秋に2度愉しめる瑠璃色の「菊」の花です。

<「ブルーデージー」>

“春、青、青紫” の最初は、「ブルーデージー」(瑠璃雛菊)、の花の色です、「フェリシア」の名前でも流通していて、困惑しますが

「ブルーデージー」は、多年草、「フェシア」は、一年草の区別が有り、「ブルーデージー」は、花芯が、黄色で

「フェシア」は、花弁と同じ青紫色をしています。

コバルトブルーの舌状花と、中心(管状花)の黄色が、印象的な花です。

花弁が、細長い品種 Felicia amoena の他に、花弁が太い品種  Felicia amelloides  も有ります。

同属には、上に載せた  “スプリング メルヘン”   の愛称の 「フェリシア・ヘテロフェラ」 Felicia heterophylla  が

花の色が一層濃いブルーで、中心も青紫色をしています、一般に、「フェリシア」は、此の花を指すとのこと

「ブルーデージー」は、主に花弁の幅が広いアメロイデス 系ですが、花弁が、小さく細いアモエナ 系の花も見応え十分です。

キク科、フェリシア(ルリヒナギク)属、半耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名  Felicia amelloides

英名 Blue daisy、別名 「ルリヒナギク」(瑠璃雛菊)

 



下図は、「フェリシア アモエナ」 F.amoena  です、細長い花弁が特徴です。

他の画像は映像にしましたので御覧下さい。


今、キク科の花(1)

2023-03-10 | 植物 花

「ローダンセ」、「ローダンセ・アンテモイデス / ハナカンザシ」は、キク科の 春の花

光沢の有る輝く多彩な花弁が、眩しく春を奏でます。

<「ローダンセ」>

似た名前の「ローダンセマム」や 白い花の「ハナカンザシ」は、近縁種ですが、此の花とは違う花です。

花弁の様な<総苞片>が、薄くカサカサした感じで、此の花もドライフラワーに適してます。

多くの枝が、分岐しているので、花数が多く着いて豪華に見えます。

花色は、桃色が主で、他に赤や白も有ります、花径 2~4cm位、草丈 30~50cm位

キク科、ローダンセ 属、半耐寒性一年草、学名    Rhodanthe manglesii、オーストラリア原産

属名の<ローダンセ>とは、”バラ色の花” を意味するとか、桃色の花を著わしています。

別名「ヒロハノハナカンザシ」広葉姫簪、「ヒメカイザイク」姫貝細工

亦、似た花の「カイザイク  /  貝細工  /  アンモビウム」は、開花期が、夏頃になりますので、其の時季に載せます。

「テイオウカイザイク /  帝王貝細工 / ムギワラギク / ヘリクリサム」も載せる予定です。


<「ローダンセ・アンテモイデス / ハナカンザシ」>

丸い蕾の形が、簪に似ているので、此の名前が付いたとのこと、八重の花弁の様に見える総苞片(葉が変化)は

カサカサして紙で造った様な感触です、葉は、披針形で、互生します。

花茎の先端に一輪、花径2CM位の白い花を咲かせます。

開花期も長く、初夏の頃迄、次々と開花していきます。

柔らかなで、緑白色、細かい毛が生えてい、中央の黄色い場所には、キク科特有の筒状花が咲きます。

同じ「ハナカンザシ」の名前が付いた花には、「ハナカンザシ」Rhodanthe chlorocephala spp.rosea

「ヒロハノハナカンザシ」Rhodanthe manglesii 等が有りますので、後日、詳細を載せてみます。

今日の「ローダンセ・アンテモイデス」は、俗称の「花かんざし」としました。

キク科、ローダンテ属、多年草、オーストラリア原産、学名   Rhodanthe anthemoides

英名  Chamomile sunray、 別名 「ローダンセ・アンテモイデス」

 

最後は、近縁の「ヘリプテラム・ペーパーカスケ-ド」です。

花弁の先端が尖っていて、蕾も細長いのが特徴です、花の質感も上に載せた2種に似ていて

ドライフラワーに適しています。

以前は、ヘリクリサム属でしたが、現在は、ローダンセ属に所属が変更された由

此の花も「ハナカンザシ」と呼ばれることが有りますが、和名の「ハナカンザシ」とは、違う種類です。

和名の「ハナカンザシ」は、学名    Rhodanthe chlorocephala sabsp.rosea  

見分け方としては、「ペーパーカスケード」の花弁は、先端が、尖っていると、這え性なこと等で区別できます。

花色は、白、花径3から4cm、草丈 15から20cm

キク科、ローダンセ属、非耐寒性多年草、オーストラリア原産

学名   Heliptrum anthemoides=Rhodanthe anthemoides cv. Paper Cascade

別名「ペーパーカスケード」



春の花壇には(1)

2023-03-08 | 植物 花

春の花壇は、花で溢れます。


花壇には、「スノーフレーク」、「ハナカンザシ」、「ルピナス」

「ヨウシュクモマグサ」と「ローダンセ」の花が咲いています。

 

春の花壇が、賑やかになってきました、今日から、春の花壇を飾る花々を載せていきます。

最初は、「ヒナソウ」、「ハナニラ」、「オーニソガラム・ウンベラタム」の可憐な姿です。

<「ヒナソウ」>

「ヒナソウ」(雛草)の花も春の色です、淡いブルーが 春風に揺れます。

「ナズナ」(薺)に似た小さな十字形の花が、多数,咲き揃います、花色は、淡い藤色、紫、白等が有ります。

4枚の花弁が開いた様子が、雛鳥が口を開けた姿に似ているので「雛草」の名前が付いたようですが、不確かです。

“小さくて、柔らかそうなので、雛鳥が好んで食べたから” では、どうでしょうか

「雛草」の名前が、日本的なので、日本原産かと思えば、北アメリカとのこと、明治時代に、観賞用として入ってきた由

アカネ科、ヒナソウ(ホーストニア)属、学名 Houstonia caerulea 、英名 Common bluet

別名 「トキワナズナ」(常盤薺)、「ホーストニア」、「コモン ブルーエッツ」、「ホーストニア セルレア」

「ホーストニア セルレア」が、主品種ですが、淡い紫、青色の花で一回り大きい

「ホーストニア・セルフィリオレア」  Houstonia sepyllifolia   も人気が有るとのことです。



他の画像もどうぞ御覧下さい。

 

次は、「ハナニラ」(花韮)の花です、花径が2cm位、6弁花で、葉が野菜の「ニラ」の葉に似ていますが

「ニラ」が、ヒガンバナ(ユリ)科、ネギ属ですので、「ハナニラ」のアイフェイオン(イフェイオン)属との違いが有ります。

花の明るい柔らかさが、春の色彩を振り撒きます、花色は、淡い青紫や白色が有ります。

ヒガンバナ(ユリ)科、アイェイオン属、耐寒性球根、学名 Ipheion uniflorum=Tristaguma uniflorum

英名 Spring star flower、南アメリカ原産、別名 「セイヨウアマナ」(西洋甘菜)

「イフェイオン」、「アイフェイオン」、「スプリング スター フラワー」



「ハナニラ」に似た花に「オーニソガラム」が、有ります、品種の中でも次に挙げる

「オーニソガラム・ウンベラタム」が、”ベツレヘムの星” の異名も付いて人気の品種です。

他に、主な品種は、「サンデルシー」、「ダビウム」、「シルソイデス」、「アラビカム」等々で

花色、花の形、葉の形、草丈などの違いが視られます。

”ベツレヘムの星” の名前は、花の形が、キリスト誕生の夜に輝いた星に喩えての命名とか

<「オーニソガラム・ウンベラタム」>

純白の多数の小さな<花径約2cm)6弁花が、星の様に輝きます、ウエディングブーケとしても愛用されます。

ヒアシンス(ユリ)科、オオアマナ属、耐寒性球根、学名   Ohnithogalum umbellatum英名 Star of Bethlem  

別名  「オオアマナ」、「ベツレヘムの星」、地中海沿岸、西アジア原産

***「ハナニラ」に似ていますが、大きな違いは、「ハナニラ」は、3枚の下段に下段に

他の3枚が、上段に、三角形に着きますので判別は、容易です。***