花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

梅雨時、”煙” と "霧" で霞みます(1)

2023-06-20 | 植物 花

梅雨時、霞の様に見える植物を挙げてみます、1回目は、「ケムリノキ」(煙の木)の花です。

正確には、花ではなく、花後の様子ですが

次回も、似た姿の「アサギリソウ」の花と、「ユウギリソウ」の葉を挙げる予定です。

 

<「ケムリノキ」(煙の木)>

木々が、”煙” に覆われている様にも見えます、また、”霞” が、棚引いてる様にも

”煙” の様に見えるのは、花では無く、花が咲き終わった後の花柄が、多数分岐して糸状になったものです。

花は、小さな(花径3mm位)5弁の花で、薄緑色や紫色で、見栄えは、イマイチです。

ウルシ科、ハグマノキ属、落葉小高木、ヨーロッパ原産、学名  Cotinus coggygria

英名  Smoke tree、別名「ハグマノキ」(白熊(はぐま)の木」、「スモークツリー」、「カスミノキ」(霞の木)

*白熊(はぐま)とは、動物のヤクの尾の毛のことで、白い毛の様な姿を著わしているようです。

葉が、紫色の「ロイヤル パープル」 Cotinus coggygria 'Royal Purple'

 花は、小さな小さな(花径3mm)位の5弁花を多数咲かせます。

下図は、葉が、紫色の「ロイヤル パープル」の葉と花です。

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予告通り「サボテン」=短毛丸=<タンゲマル>の様子です。



<動画にしました>


初夏、”サマードレス” に ”ジャスミン” を!!

2023-06-18 | 植物 花

今日は、キョウチクトウ科の「マンデヴィラ」と「サンユウカ」です。

夏に相応しい純白の花です。

別名が、「マンデヴィラ」が「サマードレス」、「サンユウカ」が、「クレープジャスミン」なので

洒落たつもりで、題名にしました、妙な題名でした。

<「マンデヴィラ」>

「マンデヴィラ」Mandevilla spp. には、品種や交雑種を含めると100種以上有るとか

此の「マンデヴィラ・ボリエンシス」は、原始系で、花の色が白色なのが特徴です。

別名「サマードレス」の名前で人気が有ります。

豪華なアモエナ系の園芸種が多い中で、清楚な感じがする花です。

純白で、中心の喉部分が、黄色、花弁が、5弁で、先端が、大きく開きます。

光沢在る濃緑の葉も此の白い花を引き立てます。

アモエナ種よりも花径が、多少、小さいのも特徴です。

 花冠の先端が五裂して、中心が橙色をしています、艶の有る葉が対生します。

キョウチクトウ科、マンデヴィラ属、ボリビア、エクアドル原産、常緑蔓性低木、学名   Mandevilla boliviensis

英名   White dipladenia 、別名 「ホワイト ディプラデニア」、「サマードレス」

次も純白の花を咲かせる「サンユウカ /  三友花」です。

<「サンユウカ」>

散形花序に、花径が、5cm位の花を咲かせます、一重で風車型、花の色は、白色です。

尚、園芸種の八重咲きで、「クチナシ」の花に似た種類が人気を集めています。

「ヤエサンユウカ」(八重三友花)の名前が付いています。

肉厚で、先端が尖った卵型の艶やかな葉が、対生して、純白の花を引き立てます。

夜間に芳香を振りまき、いい香りが漂います。

「三友花」の名前の由来は、不明ですが、英名に  Crape Jasmine 「クレープジャスミン」の名前が、付いています。

キョウチクトウ科、サンユウカ属、非耐寒性常緑低木、インド原産、学名   Tabernaemontana divaricata

= Ervatamia coronaria 、英名   Crape JasmineCeylon Moon beam

下図は、八重咲きの園芸種、「八重三友花」です、花弁の襞が、魅力的です。

<次回予告>

次回は、「サボテン」の花を載せます、開花の様子も


「ゲラニュウム」3種

2023-06-16 | 植物 花

今日は、フウロソウ科の「ゲラニウム」を3種挙げてみます、初夏に馴染む爽やかな色の花です。

「ゲラニウム 'ジョンソンブルー”」と「ゲラニウム・サンギネウム」、「ゲラニウム・ファエウム」の3種です。


最初は、「ゲラニウム・ジョンソンブルー」です。

日本の「ゲンノショウコ」(現の証拠)  Granium thunbergii  も仲間です。

他に、ピンクや白い花の「ゲラニウム・サンギネウム」(アケボノフウロ / 曙風露)  Granium sanguineum が、有ります。

花茎の先端に集散花序を出して、5弁の青紫色の花を咲かせ、葉は、掌状に5から7裂します。

根生葉は、ロゼット状に着き、茎や葉には、軟らかい長い毛が生えています。

花径 3cm、草丈  30cm位

フウロソウ科、フウロソウ属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草、学名   Geranium platense

別名、「フウロソウ」(風露草)



<他の画像>

白やピンクの花を咲かせる「ゲラニウム・サンギネウム」 G.sanguineumも咲いています。

 

最後は、「ゲラニウム・ファエウム / クロバナフウロ」<黒花風露>の花です。

<「クロバナフウロ」>

別名「ゲラニウム」ですが、多くの種類が有る中で、黒色の花を咲かせる「クロバナフウロ」(黒花風露)を挙げます。

日本の「ゲンノショウコ」(現の証拠)Granium thunbergii  も仲間です。

他に、ピンクや白い花の「ゲラニウム・サンギネウム」(アケボノフウロ/曙風露)Granium sanguineum

青紫色の花の「ゲラニウム ’ジョンソンブルー’」(風露草)G.pratense   等が、有ります。

花茎の先端に集散花序を出して、5弁の濃い紫色(黒)の花を咲かせ、葉は、掌状に5から7裂しています。

根生葉は、ロゼット状に着き、茎や葉には、軟らかい長い毛が生えています。

フウロソウ科、フウロソウ属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草、学名   Geranium phaeum

別名「ゲラニウム・ファエウム」



 

”蝶に生る” 

№  7

目を離した隙に、蝶が誕生していました、残念、動画には、撮れませんでした。

 


今、「コンボルブルス 」、「エボルブルス」が、綺麗です。

2023-06-14 | 植物 花

「コンボルブルス」が、綺麗に咲き揃いました、最初は、”小さな朝顔” 、「コンボルブルス・サバティス」です。

<「コンボルブルス・サバティウス」>

「アサガオ」、「ヒルガオ」等に似た漏斗型の小さい花です、”小さな「朝顔」” と称します。

花の色は、青紫で、花の中心の黄色が、目を惹きます、這性なので、グランドカバーに適しています。

ヒルガオ科、コンボルブルス属、這性常緑多年草、地中海沿岸、アフリカ北部原産

此の「コンボルブルス・サバティウス」の改良種、淡い紫色の流通名「サバティウス ´ブルーカーペット` が有ります。

学名   Convolvulus sabatius、英名   Ground morning glory

他の品種には、白色の「コンボルブルス・クネオルム」  C. cuneorum「コンボルブルス・トリカラー  C. tricolor

別名 「サンシキヒルガオ」 三色昼顔  が有ります。

尚、南米原産の「エボルブルス・ピロサス」 Evolvulus pilosus  を品種改良した「アメリカン ブルー」も有ります。

英名が   Blue Daze、ブルー ディズ (蒼い幻惑)、濃い青色が見事です。


這性を利用して、壁面などを花で飾るのには、最適です。

 

<他の画像>

因みに、下図は、白い色の「コンボルブルス・クネオルム」  Convolvulus cneorum


 

尚、似た花で、同じヒルガオ科、半耐寒性多年草の「エボルブルス・ピロサス」Evolvulus pilosus  が、有ります。

此の、濃いブルーの花色の別名は、「アメリカンブルー」

「エボルブルス」、「コンボルブロス」と似た花、似た命名で戸惑います。

半耐寒性多年草、英名   American Blue、 Blue Daze 、“蒼い幻惑” に相応しい命名です。

花径2cm位と小さく、横に這うように広がります、早茎には、白い毛が、生えています。

 

ブルー、ブルー、ブルーが、冴えます。

 

最後は、三色の「コンボルブルス・トリカラー」です。

カラフルで、花径が、4cm位の花を咲かせる、同じヒルガオ科、セイヨウヒルガオ / コンボルブルス 属の多年草です。

地中海沿岸原産の非耐寒性一年草、多彩な色彩の花ですが、濃い紫色の花が、印象的です。

学名    Convolvulus tricolor、英名   Dwart morning glory、Tricolor convolvulus

別名「サンシキアサガオ / 三色朝顔」、「サンシキヒルガオ / 三色昼顔」




”蝶に生る” №  7

蛹の表面が茶色に変色してきました、細かい毛が、全身を覆います、脱皮も間近かと思われます。


今、「アリウム」が綺麗です。(2)

2023-06-11 | 植物 花

 

今回の「アリウム」の花(2)として、「アリウム・オレオフィルム」、「アリウム・ペンデュリナム」を挙げます。

「アリウム」の中でも、余り、馴染みが無い花達ですので、今回は、簡単な案内で終わります。

 

<「アリウム・オレオフィルム」>

アリウム属の花は、全体で視ると各々違った印象を与えますが、1個、1個 の花の姿を視ると、確かに似ています。

葉が、線状で長く、根本からロゼット状に広がります。

草丈は低く、約20cm位、茎上に10から15個の小さな花を咲かせます。

花弁の中心線に濃いピンク色の筋が、入るのも、花を引き立てる要素になっています。

葉や茎が、ニンニク臭がするのも此の属の特徴です。

ユリ / ネギ科、ネギ属、耐寒性球根、中央アジア、コーカサス地方原産、学名  Allium oreophilum、英名  Pink lily leek


 

次は、「アリウム・ネアポリタナム」です、星型で、純白の花が、眩しい同じネギ科アリウム属の花です。

茎の先端から散形花序を出して、花径1cm程の6弁花を咲かせます、花には、芳香が有ります。

他の「アリウム」等より花数が、少ないのも特徴の一つです、草丈は、約30cmから40cm位。

ヒガンバナ科、ネギ/アリウム属、多年草、学名  Allium neapolitanum、英名  

別名は、「ホワイト  ガーリック / White garlic」、「ナポリタン  ガーリック / Napolitan garlic

「ナポリ  ガーリック / Nalec garlic」、「ダフォディルガーリック / Daffodil  garlic」等々


 

最後は、「アリウム・ペンデュリナム」です、ベル形の白色の花で、涼しげな花です。

<「アリウム・ペンデュリナム / アリウム・トリクエトルム」>

白い花弁が6枚、淡い緑色の筋が入り、一層の涼味を醸し出します。

花茎には、3本の<稜>が在り、断面が三角形になり、別名「三角葱」の名前の由来です。

草丈も30cm~60cmと、比較的高い背丈です。

西洋では、ハーブの1種として、食用にする由、葉や茎は、「ネギ」の香りがします。

ユリ科=ネギ科、ネギ属、耐寒性球根、地中海沿岸原産、学名   Allium pendulinum=Allium triquetrum

英名    White flowered onion、Angled onion、Three cornered leek,別名「三角葱」

残念、今日も蛹に変化無く、蝶に生るかが心配になってきました。

今日は、代わりに「レインリリ」、「ムラサキカタバミ」、「サボテン」が、同時に開花しましたので

”ピンクの競演” です。

尚、「サボテン」は、夜に開花します、香りが、漂ってきます。