花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋の陽に黄金が映えます。

2024-10-18 | 植物 花

黄色い花が、秋の陽を受けて、輝きます、「ハナセンナ」と「キンレイジュ」の花を挙げました。

「ハナセンア」は、「カッシア・コリンポサ」の名前でも人気が有ります、陽辺りを好む此の時季の花です。

最初の “秋、黄色 は、「ハナセンア」(花旃那)の黄色い花です。

総状花序で、五弁の黄色い花を咲かせます、今月一杯が見頃です、茶色の三本の雄蕊が目立ちます。

小葉は、偶数羽状複葉、全縁、披針形で先端が尖ります。

マメ科、カッシア属、半耐寒性常緑低木、アルゼンチン、ペルー原産、学名    Senna corymbosa =Cassia corymbosa

英名    Flowerring senna、Argentine senna、別名 「カッシア・コリンボサ」、「アンデスの乙女」

黄色が盛り上がった様子から、Scrambled eggs の名前も付いていました。

仲間の「センナ」(旃那) Cassia angustiflora   は、漢方薬(便秘薬)に加工されますが

「ハナセンナ」は、“花を鑑賞する” 「センナ」で、秋の終わり頃まで愉しめます。

 


下図は、葉が丸みを帯びた「コバノセンナ」(小葉のセンア) Cassia coluteoides


「ハナセンア」の葉と「コバノセンナ」の葉は、下図の様な違いが ・ ・ ・ 

左図が、「ハナセンナ」の葉、右図が、「コバノセンナ」の葉です、”小葉”  です。

マメ科ですので、下図の様な長さ10cm位の豆果が垂れ下がります。


次の “黄色” は、「キンレイジュ」(金鈴樹)の花です、春~夏~冬と長い間愉しめる花です。

黄色で、トランペット状の花を房状に咲かせ、花弁の中心から花冠にかけて朱色の筋が入り、華やかさが増します。

奇数羽状複葉で、縁にギザギザが有る長楕円形で先端が尖った葉です。

ノウゼンカズラ科、テコマ属、常緑高木、アメリカ、西インド諸島、メキシコ原産、学名    Tecoma stans

英名    Yellow bells 、 yellow elder 、別名 「テコマ・スタンス」



<他の画像は、動画にしました>


アオイ科の花 シリーズ最終回

2024-10-14 | 植物 花

シリーズ最終回の花は、「アカバナワタ」と「モミジアオイ」の花にしました、花の種類も、段々と少なくなってきました。

「アカバナワタ」も「モミジアオイ」の花も此の時期で終りです。

最初は、<「モミジアオイ」(紅葉葵)>の赤い花です、“目覚めるような” 赤色です。

<「モミジアオイ」(紅葉葵)」>

「ハイビスカス」の花に似た 鮮やかな緋色の五弁の花が、輝きます。

一日花ですが、次々と咲きますので、一夏愉しめます。

「ハイビスカス」、「フヨウ」(芙蓉)、「アメリカフヨウ」、「ムクゲ」(槿)等と

同属なので、雌蕊、雄蕊が柱状に立ち上がります。

「ハイビスカス」、「フヨウ」等の花にに似ていますが、花弁が一枚一枚分離してますので

花弁と花弁の間が密着している「フヨウ」とは、違っています。

「モミジ」の葉の様な掌状葉で、3~5裂しています、「紅葉葵」の名前の由来とか

最近では、「モミジアオイ」と「アメリカフヨウ」の交雑種の

「タイタンビカス」  Haibiscus × Taitanbicus   が、出回っていますが、両者の特徴を失って、中途半端な感じがします。

茎が直立して、2M位の草丈になります、冬には、枝葉は枯れて、根茎で越冬します。

アオイ科、フヨウ(ハイビスカス)属、宿根多年草、北アメリカ原産、学名   Hibiscus coccineus

英名    Scarlet rose mallow、別名 「コウショッキ」(紅蜀葵)

 


 

次は、「ハイビスカス」に似て、”アジアの「ハイビスカス」”異名の「アカバナワタ」です。

<「アカバナワタ」(赤花綿)>

「オクラ」、「トロロアオイ」の仲間で、一日花ですが、此の花も、次々開花するので、充分愉しめます。

「ハイビスカス」に似た花で、花径が、10cm似もなる大きな花です。

深く五裂した掌状の葉が、「綿」の葉に似てるので「赤花綿」の名前も付いたとのこと

「トロロアオイ」の別名も付いていますが、「トロロアオイ」の花より「ワタ」の花の方が、似ています。

アオイ科、アベルモスクス(トロロアオイ)属、熱帯アジア原産、非耐寒性多年草(一年草)

学名    Abelmoschus moschatus spp. tuberosus英名   Native rosella musk okra

ハイビスカス属からアベルモスクス属に分離した由、別名「ベニバナトロロアオイ」

「アベルモスクス」、「アジアン ハイビスカス」、「サセット ハイビスカス」

「アベルモスクス」、「アジアン ハイビスカス」、「サンセット ハイビスカス」



<各画像クリックで拡大します>


アオイ科の花シリーズ№ 4

2024-10-11 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「ローゼル」の花です、今年は、暑さの所為か未だ咲いています。

<「ローゼル」>

「ハイビスカス」や「オクラ」の仲間で、花の姿も似ています。

ピンクや白色の花の中心が、赤褐色で鮮やかです、一日花ですが、次々と開花するので充分愉しめます。

花径は、10Cm位、花弁は、5枚、暗赤色の茎の色と緑の葉の色の対比を愛でます。

花は、殆ど終り、紅紫色の実を結びました、白色の実の生る種類も有ります。

花や果実は、ハイビスカスティー、ジャム、ゼリーに利用、生食もできます、酸っぱい味です。

多数のレシピが、ネット上に載っていました。

アオイ科、フヨウ属、一年草(多年草)、学名  Hibiscus sabdariffa 、英名  Roselle、Jelly okra

Jamaica red sorrel、Indian red sorrel 等々

「ローゼル」の名前は、「薔薇」の花に似ているからとのことです。

アフリカ原産、別名 「ロゼリ草」、「レモネードブッシュ」、「フロリダ グランベリー」、「ソレル」等々


<他の画像>

 

花期は、初冬の頃迄ですが、花後には、暗赤色に熟した艶の有る果実が稔ります、夏の頃に開花したものも在り

此の時期に、赤い果実(苞が苞が肥大したもの)が着いて輝きます。

開花期が、初冬の頃迄ですが、夏に咲いた花も視られ、花と果実を同時に鑑賞るる事が出来ます。

花後には、暗赤色に熟した艶の有る果実が稔ります、白色の果実も有ります。

ユニークな形の果実は、萼と苞片が、肥大化したものとか。


アオイ科シリーズ № 3

2024-10-08 | 植物 花

 今日のアオイ科の花は、「ムスクマロウ」と「ラバテラ・ツリンギア」、「ラバテラ・トリメストリス」の花です。

先日挙げた「シダルセア」などより遅い季節まで花が咲き続けます。

<「ムスクマロウ」>

「マロウ」の仲間には、「ゼニアオイ」Malva sylvestris subsp.mauritiana 、「ウスベニアオイ」M.sylvestris

馴染みのものが、多いのですが、今日は、「ムスクマロウ」にしました、草丈も低く、花も小ぶり(花径5CM)です。

花色は、白と淡いピンク、葉は、ハート型で縁に浅い切込みが、有ります。

葉に香りが、有るので、「麝香葵」の名前が、付いています。

古代から葉や花が、ハーブとして料理に利用されたとか

アオイ科、ゼニアオイ属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名    Malva moschata 、英名    Musk mallow

<他の画像>

麝香の香りがする葉は、深い切込みが在ります。

次のアオイ科の花は、「ラバテラ・ツリンギアカ」と「ラバテラ・トリメストリス」の花です。

<「ラバテラ・ツリンギアカ」>」

「ラバテラ・ツリンギアカ」は、初夏から来月頃迄咲く開花期間の長い花です。

「ラバテラ」は、地中海沿岸、ヨーロッパ、西アジアの広い地域に分布してるとのこと。

花は、「ムクゲ」や「フヨウ」に似た5弁花で、葉は、手の平型で、深い切込みが入ります。

「ラバテラ」の園芸種には、多数の品種が有る様ですが、日本で多く栽育して上記上記の2種を挙げます。

学名   Lavatera thuringiana別名「ラバテラ 'バーンズレイ’」

次は、「ラパテラ・トリメストリス」です。

<「ラバテラ・トリメストリス」>

此の花も、「タチアオイ」、「フヨウ」によく似ていますが、花が、少し小さい(花径 8cm)違いが有ります。

「タチアオイ(立葵)」には、よく似ているので、混同される場合が有ります。

一般に「ラパテラ」は、此の「トリメストリス指す指すようですが、別名の「ハナアオイ(花葵)」で  称することが

尚、Lavatera は、スイス人自然科学者に由来する由

非耐寒性一年草,、学名  Lavatera trimestris 、別名  「ハナアオイ(花葵)」


アオイ科の花シリーズ № 2

2024-10-02 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「シダルセア」にしました。

アオイ科の花は、夏盛りの花ですが、今年は、此の時期にも多く視られます。

「タチアオイ」の姿に似た花ですが、背丈が、「タチアオイ」より少し低い違いが

<「シダルセア」>

「ミニホリホック」の別名が、付いています、” 小さな「タチアオイ」” と言ったところです。

草丈も40~80cm位と低く、茎も「タチアオイ」と比べると細く、直立します。

総状花序を出して、多くの5弁花を次々と咲かせ、掌状に裂けた葉は、互生します。 

アオイ科、ゴジカモドキ(シダルセア)属、耐寒性多年、一年草、北アメリカ 中、西部原産

学名   Sidalcea Hybrids英名   Checker mallow、Prairie mallows

別名「キンゴジカモドキ」、「ミニホリホック」、「プレリーマロー」

尚、人気の品種には、交配種の「シダルセア・マルビフロラ」Sidalcea  malviflora

「シダルセア・カンディダ」S. candida 、「シダルセア・オレガナ」S. oregana  が人気です。

 


<他の画像>

アオイ科で、上載の「シダルセア」に似た「タチアオイ  /  立葵」です。

花の最盛期は、過ぎていますが、例年よりは、長続きしています。

花の色もピンク、青紫、赤、黄、白、黒と豊富です、一重、八重が有ります。

アオイ科、タチアオイ(アルテア)属、西アジア、地中海沿岸、中国原産、耐寒性多年草(秋蒔き一年草)

別名「ホリホック」、学名  Alcea rosea英名    Hollyhock