さんぽみち 野の花

一滴の水が注がれるように、
日々の暮らしやさんぽみちで
出会った出来事を
つづっています。

田舎で!

2013年06月17日 | 季節感
「天井に巣作りしているツバメ」:いとこ宅にて

「ツマトリソウ群生」:栗駒山にて

「ウラジロヨウラク」:栗駒山にて

「ミツバオウレン」:栗駒山にて

「ミヤマスミレ」:栗駒山にて

週末はお休みをいただいて実家の草むしりをしてきました。
両親が亡くなってしばらくたちます。
誰も住んでいない家の庭に「シラン」「芍薬」「デージー」
「ノコギリソウ」の色とりどりの花がにぎやかに迎えてくれました。
庭にいると近所のおばさんたちが声をかけてくれます。
△『来てたの?』
□『はい。(狭山)新茶です。どうぞ』
△『いつもありがとう。』
□『少しですが飲んでください。』
△『ご苦労さんだねえ。幸せだから来れるんだよ。』
□『はい。元気なうちは来れるのが楽しみです。』

おばさんはしばらくして庭先に来るとすぐ腰をおろしました。
わたしもそばに腰をおろしました。
△『わたしが作ったキャラブキ食べてみて。』
□『すいません。わたしはこういうふうにできないわ。』
△『蕗を黒くなるまで干して、柔らかくなるまで煮てから
  味を付けるの。』
□『干すんですか?梅干も漬けましたか?』
△『ううん。いやな思い出があってね。それ以来漬けていない。
  もう30年にもなるんだわ~。』
△『言い伝えはホントだね。買っては食べているよ。』

それからおばちゃんは悲しい思い出を話してくれました。
その年は漬けた梅干の色付きが悪く何度も赤じそを足して
いたそうです。言い伝えを思い出して不安に思っていると
7月にいやなことが起こったので「このことだったのか」と
思ったそうです。ところが10月末にもっともっと悲しいことが
起きてしまった、と。
△『近頃は腰が痛くてねえ。』
おばちゃんは気丈にスタスタと坂道を帰って行かれました。
わたしの母と同い年です。

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