気象庁は本日10時15分、桜島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から4(避難準備)へ引き上げました。
気象庁は15日午後、桜島でこれまでの規模を上回る噴火が起きた場合、噴火警戒レベルを4(避難準備)からさらに5(避難)に引き上げ、鹿児島市が桜島全域の住民を避難させる事態も想定していることを明らかにしています。(引用元 時事通信15日19時35分配信)
桜島の噴火回数

桜島では6月から噴火回数が減少し、特に7月以降静かな状態が続いていました。それだけに今朝の噴火警報には驚きました。
携帯電話に噴火警報メールが入り、噴火情報の運用開始関連のことだろうと軽く考えていましたが・・・・・警戒レベル4とはたたごとではありません。
すぐにネット情報を見ると、地元MBC南日本放送のライブカメラに写る桜島は普段と変わらず夏雲をかぶった姿、緊急情報もアップされていません。
NHKテレビは高校野球の画面上に速報が流れてきました。それから間もなく地震が発生し、これは大変だと緊迫感が漂いました。
2015/01/23 大隅半島側の「道の駅たるみず」から見た桜島

同日 牛根大橋北側から見た桜島

警戒レベル4の意味
口永良部島では5月29日に大規模噴火が発生し直後に噴火警戒レベルが3から5に引き上げられ、慌しく全島民が島外へ避難しました。
このときは噴煙が9000m以上にも達する映像が衝撃的でした。離島の火山とは言いながら、これほどの大噴火が起こることを予測できませんでした。レベル4を突き抜けていきなり5となり、気象庁は面目を失った形でした。
口永良部島に比べると格段に観測体制が充実している桜島でこのような失態は許されません。たとえ空振りになるとしても警戒レベルの引き上げに躊躇はなかったものと思われます。
2015/01/07 鹿児島市南部から見た桜島

大噴火は起こるのか
おそらく数日以内には大きな噴火が発生するのではないでしょうか。
今度はこれまでと違って火山性地震が連続しており桜島周辺での有感地震も発生しています。桜島島内に設置された傾斜計、伸縮計では山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されており、このまま何事もなく収まるとは到底思えません。
噴火は山頂の南岳火口や昭和火口だけでなく、山腹に新しい火口ができることも考えられます。これまでの桜島の大規模噴火は全て山腹で発生しています。
大規模噴火の影響は
霧島新燃岳の大規模噴火は1月下旬から2月にかけての活動で、噴煙の流れは北西の季節風の影響を受けました。夏場の桜島は東よりの風が多く、鹿児島市中心部への降灰が予想されます。南風であれば鹿児島空港へも影響が及びそうです。過去には九州自動車道が火山灰堆積で閉鎖されたこともありました。
2015/01/13 有村展望台から見た昭和火口

16日の天気は「曇り時々雨」の予報です。大規模に噴火しても山体が雨雲に隠れ、噴煙の流向が見えにくいことでしょう。雨と火山灰が混じりレールや道路に貼り付き、交通機関へ大きな影響が懸念されます。当分は緊張感を持続して、冷静に対応する必要があります。
風向き次第では火口直下の有村・古里以外の地区へも大きな噴石が落下する恐れがあり、特に夜間島内での噴火撮影は非常に危険です。これまでの噴火とは全く違う大規模噴火になることを肝に銘じてください。
気象庁は15日午後、桜島でこれまでの規模を上回る噴火が起きた場合、噴火警戒レベルを4(避難準備)からさらに5(避難)に引き上げ、鹿児島市が桜島全域の住民を避難させる事態も想定していることを明らかにしています。(引用元 時事通信15日19時35分配信)
桜島の噴火回数

桜島では6月から噴火回数が減少し、特に7月以降静かな状態が続いていました。それだけに今朝の噴火警報には驚きました。
携帯電話に噴火警報メールが入り、噴火情報の運用開始関連のことだろうと軽く考えていましたが・・・・・警戒レベル4とはたたごとではありません。
すぐにネット情報を見ると、地元MBC南日本放送のライブカメラに写る桜島は普段と変わらず夏雲をかぶった姿、緊急情報もアップされていません。
NHKテレビは高校野球の画面上に速報が流れてきました。それから間もなく地震が発生し、これは大変だと緊迫感が漂いました。
2015/01/23 大隅半島側の「道の駅たるみず」から見た桜島

同日 牛根大橋北側から見た桜島

警戒レベル4の意味
口永良部島では5月29日に大規模噴火が発生し直後に噴火警戒レベルが3から5に引き上げられ、慌しく全島民が島外へ避難しました。
このときは噴煙が9000m以上にも達する映像が衝撃的でした。離島の火山とは言いながら、これほどの大噴火が起こることを予測できませんでした。レベル4を突き抜けていきなり5となり、気象庁は面目を失った形でした。
口永良部島に比べると格段に観測体制が充実している桜島でこのような失態は許されません。たとえ空振りになるとしても警戒レベルの引き上げに躊躇はなかったものと思われます。
2015/01/07 鹿児島市南部から見た桜島

大噴火は起こるのか
おそらく数日以内には大きな噴火が発生するのではないでしょうか。
今度はこれまでと違って火山性地震が連続しており桜島周辺での有感地震も発生しています。桜島島内に設置された傾斜計、伸縮計では山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されており、このまま何事もなく収まるとは到底思えません。
噴火は山頂の南岳火口や昭和火口だけでなく、山腹に新しい火口ができることも考えられます。これまでの桜島の大規模噴火は全て山腹で発生しています。
大規模噴火の影響は
霧島新燃岳の大規模噴火は1月下旬から2月にかけての活動で、噴煙の流れは北西の季節風の影響を受けました。夏場の桜島は東よりの風が多く、鹿児島市中心部への降灰が予想されます。南風であれば鹿児島空港へも影響が及びそうです。過去には九州自動車道が火山灰堆積で閉鎖されたこともありました。
2015/01/13 有村展望台から見た昭和火口

16日の天気は「曇り時々雨」の予報です。大規模に噴火しても山体が雨雲に隠れ、噴煙の流向が見えにくいことでしょう。雨と火山灰が混じりレールや道路に貼り付き、交通機関へ大きな影響が懸念されます。当分は緊張感を持続して、冷静に対応する必要があります。
風向き次第では火口直下の有村・古里以外の地区へも大きな噴石が落下する恐れがあり、特に夜間島内での噴火撮影は非常に危険です。これまでの噴火とは全く違う大規模噴火になることを肝に銘じてください。