花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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硫黄山の噴火警戒レベル2に引き上げ 2017/05/10 (鹿児島)

2017-05-10 15:14:06 | 霧島連山
5月9日夜、えびの高原硫黄山の噴火警戒レベルが2に引き上げられました。
硫黄山は鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の北西部に位置しています。

気象庁の噴火警報
火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 噴火警報(火口周辺)
平成29年5月9日19時20分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

 硫黄山方向が隆起する傾斜変動が繰り返しみられており、硫黄山火口内で噴出物が確認されました。硫黄山から概ね1kmの範囲では、大きな噴石に警戒してください。<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>

西側から見た硫黄山(画像左側の山) 撮影 2016/11/02


硫黄山の冬景色 撮影 2005/12/10


火山活動解説資料(気象庁)


硫黄山周辺規制図(宮崎県) 1km以内は立入規制(赤色は登山道)


えびの高原周辺規制図(宮崎県) 


交通規制図(宮崎県) 鹿児島県の林田温泉からえびの高原までは通行可能


これから6月にかけてはミヤマキリシマが咲き誇ります。紅葉シーズンと同様にえびの高原が賑わう季節です。えびの高原のホテル、売店、キャンプ場、駐車場、エコミュージアムセンターなどは硫黄山から1km程度の距離にあります。噴火すれば噴石が落下しそうな近さです。

韓国岳へは大浪池経由で登山可能ですが、硫黄山の噴火活動が強くなれば火山噴出物の飛来による被害が懸念されます。事態急変時に登山者が安全に避難できる保証はないので登山は控えたほうが良いと思います。状態が落ち着くまではえびの高原周辺に近づかない方が無難でしょう。ミヤマキリシマの鑑賞には高千穂河原周辺をお勧めします。

今日は天候が悪く霧がかかってライブカメラ映像では硫黄山の様子はわかりません。周辺の大山レンゲ、ミヤマキリシマなどに被害が出ないことを祈っています。この時期観光への影響は大きいでしょうが、大きな被害なく活動が静まってくれることを願うしかありません。

<追記>
硫黄山の活動についてわかりやすいネット情報がありました。
「高谷研究室ホームページ」地すべり山くずれ研究専門家のページですが、画像も豊富で分かりやすく書かれています。2011年の新燃岳噴火による堆積物調査などについても記事があります。興味のある方は検索してみてください。
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