花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

田植の季節 彼岸田と八幡神社 2020/06/14(鹿児島)

2020-06-15 14:36:49 | 自然観察
6月14日(日)家でじっとしているのも退屈、梅雨空の日置に向かいました。

彼岸田の一角 パッションフルーツ(果物時計草) 以下の画像は6月14日撮影


彼岸田(ひがんだ、地名)は日置市日吉町の向江山中腹に残るごく小さな棚田。10枚ほどの小さな田圃と、一角にはきれいに管理栽培された野菜園があります。

田植準備の畦塗り作業 遠くに海が見える


田圃の水漏れを止める畦塗り作業が続けられていました。こちらでは道が狭く急で、トラクターが入らず歩行式耕耘機を使っています。

すぐ上は竹林 コサンダケ(ホテイチク)


大名竹とともにタケノコの味が人気のコサンダケです。孟宗竹ほどに大きすぎず、丁度使いやすく真っ直ぐで強度があります。秋の稲掛けの支柱、竿として重宝されています。

花が咲き始めたムラサキシキブ


こちらでは草刈作業


畦道だけでなく石垣もきれいに草刈


間もなく田植です。石垣の間の草まできれいに刈り取られ、絵に描いたような景色には感心しました。丁寧な稲作で、美味しい米が育つことでしょう。

八幡神社 寄進したイチョウは元気 左側に2本、右側に1本


クスノキや松と背比べをしてイチョウが高く伸びています。50年ほど前に祖父と寄進移植したイチョウです。日置の明信寺(みょうしんじ)にあったイチョウ大木の種から育てたもので、実家の庭にも一本あります。

なじみの会社名や名前を見つけるとうれしい


今年はコロナ禍のため、お田植祭り(せっぺとべ)は中止され残念なことでした。昔は6月6日、現在は6月の第一日曜日に開催されています。日置の田圃では祭りの後に田植えが始まるものでした。

八幡の田圃 用水路


普段は気にも留めませんが、よく見ると水路の中にもう一段の水路があります。天水に頼っていた昭和30年代の大渇水では、祖父の田圃に川から発動機にホースをつなげて水をくみ上げたことがありました。

周辺の人たちと同様に、人を頼んで夜通しの作業でしたが・・・・・効果は一時的。殆どの水が土手の隙間から下の田圃にしみ出し苦笑い。その後、雨が降り旱魃被害は免れたような記憶があります。

早期作でタニシの食害か? 画像を拡大したらタニシらしきものが多数


田植前のようで一部に草が生えているのかと思ったら、早期作水稲がジャンボタニシに食われたようです。左側の田はまだ田植前でした。

大型機械による大規模耕作では、普通作の植付時期とも重なり田圃の管理が行き届かないのでしょう。気の毒なことですが、周辺に害が及ばないのか気になりました。
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桜島 噴石飛散と警戒レベル 2020/06/13(鹿児島)

2020-06-13 18:26:20 | 桜島
2020年6月4日(木)午前2時59分に桜島が爆発、大きな噴石が民家近くまで飛散。観測体制や噴火警戒レベルの運用について一部で批判も出ています。

本題に入る前に桜島の位置関係などを紹介します。

桜島おすすめスポット 桜島ビジターセンターページ 周辺ガイドから引用


鹿児島港から見た桜島


噴火警戒レベルに対応した規制範囲図 気象庁


爆発直後の午前3時14分に気象庁が発表した噴火に関する観測報は次の通りです。

火  山:桜島
日  時:2020年06月04日02時59分(031759UTC) 第2報
現  象:爆発
有色噴煙:火口上1500m(海抜8400FT)以上
白色噴煙:
流  向:東 ---
火口:南岳山頂火口
横山最大振幅:7.3μm
爆発音:なし
体感空振:小
東郡元空振計:8.8Pa
瀬戸空振計:136.8Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:4合目(南岳山頂火口より1300から1700m)
噴煙量:中量以上
火山雷:あり
今年186回目

地元紙 6月10日付南日本新聞


鹿児島県立博物館による現地調査
6月11日付で公表された同館ツイッター記事と画像を引用紹介








桜島に調査兼資料収集に行ってきました。4日の南岳山頂火口の爆発により,大きな噴石が飛散した東桜島町の現場を,町内会副会長さんの案内をいただき,調べました。およそ直径6m,深さ2mに陥没した跡やなぎ倒された樹木などが見られ,衝撃のすごさを思い知らされました。
#資料収集 #桜島 #噴石(引用終わり)

問題視された噴石の飛散距離

6月4日は上空に雲があり噴煙の到達高度は不明ですが、防災カメラには大きな噴石が飛散する様子が写っています。噴火後の観測報では4合目とされていた噴石飛散距離は、気象台の現地調査により「火口から約3㎞」であることが判明。

大隅半島との境界に近い瀬戸観測点では136.8Paの空気振動が観測されており、最近では珍しく大きな爆発でした。3kmを超えて噴石が達すると民家や道路に大きな被害が発生する恐れがあります。

6月8日、資材置場の所有者が倉庫の屋根に穴が開いていることに気付き、周辺を探したところ大きな噴石の落ちた跡が見つかり鹿児島市に連絡しています。近くの民家では大きな音が聞こえたそうですが、山火事が発生しなかったこともあり気付くまで4日が経過しています。

問題視された噴石の飛散距離

噴石が火口から約3㎞、民家近くまで飛散したことは噴火警戒レベルを直ちに引上げるべき状況であり、気象台の監視観測体制が不十分だったのではないかと批判する意見が出ています。

火山活動解説資料 気象庁


大きな噴石が火口から3キロを超える地点まで飛んだのは、1986年11月23日、南岳山頂火口で発生した爆発以来です。その際には、噴石が旅館の建物を突き破り、けが人が出たということです。(2020/06/09 11:58 地元テレビ局MBCニュース)

気象台は「今のところ、噴火活動がさらに活発化する兆候はない」として、噴火警戒レベル3(入山規制)を継続し、火口からおおむね2kmの範囲で、大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

桜島の月別の噴火回数 2015年以降 鹿児島地方気象台


桜島の火山灰噴出量(1980~2020) 昭和後半に比べるとかなり少ない


桜島の活動が激しかった昭和50年代には火口の南側、有村地区に噴石が多数落下し集落の半分ほどが集団移転をしています。対岸の鹿児島市でも爆発による空気振動で玄関ドアが割れる被害が発生しました。

火山灰も現在の比ではなく、昼間でも日照がさえぎられ車のライトを点灯することがありました。当時に比べるとはるかに活動は穏やかですが、人的物的被害を絶対に出さないためには、桜島全体から住民が転居し大隅半島に通じる道路も閉鎖しなければなりません。

昭和後半の噴火状況


鹿児島市の写真家、住高秀(すみたかひで)さんが撮影した1988年の桜島噴火写真です。南岳山頂火口の噴火を桜島の西側から撮影したものです。噴石が左側の北岳斜面まで飛ぶ大きな噴火です。最近ではこれほどの大きな噴火はありません。

コロナ禍対策と同様に火山周辺部では、ある程度のリスクは受け入れるしかありません。世界的に見ても桜島の活動監視体制はかなり整備されていますので、今回の噴石飛散距離だけで警戒レベルが随時引き上げられるのは日常生活への影響が大きすぎるというものでしょう。

桜島の噴火警戒レベルの運用については表面的な現象のみに振り回されず、幅広く地元の意見も聞いて対処すべきものと考えます。
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カメラ散歩 梅雨の吉野公園 2020/06/12(鹿児島)

2020-06-12 18:51:53 | 
6月12日(金)雨の中、アジサイが見頃の吉野公園に出かけました。

こんなところに白い花が 以下の画像は6月12日に撮影


コロナ禍の最近では珍しく公園入口に貸切バスが1台止まり、公園から小学生30人ほどが帰るところでした。サツキの生垣に何か白い花が、よく見ると八重咲のクチナシでした。

公園入口左手 木の幹を飾る寄せ植え


アジサイが見頃 あじさいロード500mほどに約1000株


雨が降ったり止んだり 訪れる人はまばら


花が増えたカイコウズ


夏椿(沙羅、沙羅樹) 


広い園内 時折走る作業車 雨の中の作業、ご苦労様です


色付いた見事なヤマモモ 美味しそう


イジュ(沖縄のヒメツバキ) お茶の花に似ている


12時半過ぎ 次第に霧が濃くなる 公園東側の展望台標高は234m


南西の風が弱めで次第に霧が広がり、帰り道は薄暗くなり車のライトを点灯しました。良いタイミングで園内を散策できて幸いでした。

アジサイは今が花盛りで一番の見頃です。梅雨空は続きそうですが、今月下旬頃まで訪れる人の目を楽しませてくれそうです。
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曇りのち雨? 野菜棚作り 2020/06/09(鹿児島)

2020-06-10 16:09:38 | 野菜作り
6月9日(火)予報よりも雨の降り出しは遅いと判断、日置に向かいました。

花盛りのアジサイ 以下の画像は6月9日に撮影


鹿児島では9時過ぎに雨が降り始めました。薩摩半島西側には雲がありません。週間予報はずっと雨マークなので、少しでも野菜園作業を進めることにしました。伊集院までは小雨模様、飯牟礼峠を下ると雨は降っていませんでした。

キュウリがさらに茂っていた


唐芋(サツマイモ)畝間の雑草も伸びる


ナスを初収穫


追肥が効いて生育は順調。次回は周囲を竹枠で囲い枝を紐で支える予定です。

自然発芽の苦瓜(ゴーヤ)を移植


野菜棚の角に移植し、鶏糞堆肥を少し加えました。順調に育てば夏の後半まで苦瓜の収穫が期待できますが、どうでしょうか。

実家周囲の藪払いを済ませてから野菜園の草取り


前回5日(金)に藪払いをしたのに4日目の今日(火)はまた別なところに竹が伸び出していました。厄介ですがこまめに取り除かないと日数が過ぎるとさらに面倒です。周辺の道路に伸び出しそうな草や木も、見かけた都度鎌で切り払っています。

草取りは髭剃りのようなもので、根が残っている草は再び生えだします。唐芋が茂れば草もあまり伸びませんが、真夏の蒸し暑い時期には大変な作業です。今はマルチシートを被せてあるので畝には殆ど草が生えず、昔に比べるとはるかに楽なものです。

野菜棚の天井格子を作る


すぐ北側の竹藪から枯れた竹を切り出して天井格子作りに着手。枯れた竹は軽く一夏の利用には十分で、竹藪に光が通るようになり一石二鳥です。長めの南北方向に20センチ間隔ほどで竹を並べました。

作業用の竹鋸を藪に置き忘れたと勘違いして探し回り、夕暮れ迫る中で焦って20分ほどもタイムロス。野菜園の踏台の上に置いたのを忘れていたのです。見つかって幸い、この先は次の作業としました。

柿の実がうまく成長するか


野菜園の南向きの場所に植えた富有柿です。昨年は7個ほど実が付きました。台風時期を耐えて大きくなるのは何個でしょうか。

実家にもアベノマスクが到着


普段より遅い時間帯に各戸ごとに配達する姿がありました。普段でもガス、水道などの通知が届きますので配布先にカウントしてもらえたのでしょう。第2波に備えて保管することにしました。

日置の天気は曇りのち晴れ


日置では雨は降らず午後から晴れてきました。きれいな夕焼けが出そうで浜に出てみましたが、夕日は雲の帯に隠れたままでした。東寄りの風で見通しは良く、遠く南側には万之瀬川口の吹上浜海浜公園サンセットブリッジが見えていました。

予定よりも作業時間が伸びた分だけ疲れましたが、藪払い、野菜園の草取りもできて幸いなことでした。気温が上がり脱水気味になったので、今後は作業時間を短くしたいと思います。
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梅雨の晴れ間 紫山芋を植える 2020/06/05(鹿児島)

2020-06-06 14:59:21 | 野菜作り
6月5日(金)梅雨の晴れ間、日置の野菜園管理に出かけました。

朝から晴れた サボテンの花盛り 以下の画像は6月5日に撮影


空気は湿り気を帯び、引潮時の吹上浜は弱いウネリが続いていました。1人だけ見かけた北側の釣人は釣果がないようで、やがて引き上げて行きました。

吹上浜日置海岸 お元気で何より 日課のウォーキング


砂山の恵比須さん近くの人に話しかけると、少し縁のある人でした。お元気な90代の先輩は、南側の大川口を経て3km以上歩くとのこと。人のいない浜辺で倒れると一大事と考え、最近では少し足が遠のいたと笑っておられました。

1週間ぶりで雑草が目立つ


浜を歩き実家に戻ると、庭先に竹が伸び出していて鎌で切り、山鍬で取り除きました。放置すると次々に伸び出して手に負えなくなります。道沿いなどの藪払いも含めて、タケノコを取りながらの作業が1時間ほどかかりました。

野菜園でも雑草が目立ってきました。取り除いても再び伸び出し、イタチごっこ。あきらめると草原のようになるので、目立つものだけは取り除いています。

前回植えた唐芋(サツマイモ)は根付いた感じ


中の列は紅はるか 苗の下に土を置く 強い日射対策


苗の状態や品種によっては強い日射で焼けて、根付きにくいものがあります。少し手間ですが苗の下に土を置くことで高温障害を軽減できます。

手前の列は白系品種 焼酎原料の強健な品種で日射対策はしていません。苗床に予備苗が大量にあるので、すぐに植替えが可能です。

キュウリが肥大していた 上の葉は苦瓜(ゴーヤ)


1週間前に気付いたのは一本だけでしたが、2本の株にこれだけのキュウリができていました。収穫が遅れると驚くほど肥大し、ヘチマほどになり養分が吸い取られ株全体が弱ってしまいます。

紫山芋を植付け 移植コテの長さは約30cm


昨年までは苗を購入していましたが、今年は自宅で室温保管中に発芽したものを苗にしました。暖冬のため保管中に腐ることなく新芽が少し出たものを土に埋め、蔓が伸びるに任せていました。

2種類の紫山芋

今回植付けた紫山芋は2種類です。一つは2018年にコメリで買った紫つくね芋。昨年道の駅で買った紫山芋も同じような品種で、蔓が何本も伸びて葉が茂り、地中に複数の芋(総重量3kg程度)ができます。蔓にムカゴは殆ど付きません。

もう一つはSさんからもらった品種不明な紫山芋。蔓は多くても3本程度しか出ず、葉も少なめですがムカゴが沢山つきます。地中の芋は成長してもソフトボール程度で、一食分の副食に適量です。

こちらにはSさんからもらった品種


東側のえんどう豆後には紫つくね芋 株間が広め


南方系のためか気温が上がるほど生育が進み、9月頃にはネットが見えなくなるほど生い茂ります。今後天井部分を竹格子で作りますが、台風対策のため棚の補強が必要です。

19時過ぎ キュウリとタケノコ(大名竹)


鍬で軽く地表をすくって雑草を抜きましたが作業が追い付かないままでした。夕方からは雲が広がり汗まみれで、蚊や害虫が顔にまとわりつき大変でした。

雑草を抜けば野菜の収穫量が増えるわけでもありませんが、こまめに対策をしないと明日は雨予報。さらに草が伸びると思えば、ついつい作業が長引きました。除草剤を使えば簡単でしょうが、頭の切り替えができない昔人間です。
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梅雨空 吉野公園の彩 2020/06/04(鹿児島)

2020-06-04 18:54:52 | 日記
6月4日(木)雨続きの吉野公園に出かけました。

左はぐりぶー(鹿児島県PRキャラクター) 以下の画像は6月4日撮影


昨日からの雨は十島村で大雨となり、中之島では累計雨量が600ミリを超えました。鹿児島市では雨脚は強くないものの梅雨空が続いています。

さすがに公園を訪れる人は少なく駐車場の車は10数台。傘を差して黙々とウォーキングに励む人、シニアカップルなどを目にする程度でした。

サルビア 大きな花鉢からの滴模様が面白い


ここにも ぐりぶー 背後の桜島は雲隠れ


休憩所の花アルバム バラの写真がきれい


錦江湾から湧き上がる霧


桜島 粘ってみたが山頂は姿を現さず カラスが目立った


雲一つない空も変化がなく面白くありませんが、雲と霧に取り巻かれた桜島もガッカリ。天候に左右される風景写真は一期一会で都合の良いこともありますが、稀なこと。何度も足を運び経験を積み、不遇にめげないことが大切です。

梅雨空にはやはりアジサイ まだ全般に咲き始めです


バラもまだ見頃続く シャッター速度1/2500 水滴が粒状に写っている


フェイジョア(南米原産の果樹)


懐かしいヤマモモ


ヤマモモは大木に実が付きますが数は少なく、田舎でも珍しい方の果物でした。高い木に登るため男の子が独占。直径が1センチにも満たないものが多く、種が大部分で果肉はわずかです。

食べると唇が赤紫色に染まるものでしたが、昭和30年代の小中学生には人気でした。この時期は青梅の実る頃で食中毒を起こすと注意されるものでした。喜ばれたのはビワで、殆どの家で庭先に植えられていました。
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日置市で震度4 震源は吹上浜沖 2020/06/01(鹿児島)

2020-06-01 15:47:44 | 日記
6月1日(月)9時33分頃に地震が発生、鹿児島市の震度は4でした。

地震情報 NHKニュースから引用


こちらは地元テレビ局 MBCテレビから引用


鹿児島市内の病院で定期検診を受けていたところ、いきなり突き上げるような揺れがありました。揺れの時間は短く被害は出ていないようですが、気になったのは震源。実家のある日置市日吉町日置のすぐ沖でした。

大正2年(1913年)の日置地震

吹上浜 日置海岸


釣人の左奥、小さく見えているのは久多島(ふたしま)。西南西方向にあり、直線距離で約11.4km。震源の×印は久多島よりも北側のようです。

母が日置でも昔大きな地震があったと話していた記憶があります。関連や発生時期は判りませんが、Yさんからは、地震の津波が川を遡り下原付近の低地が浸水したという話を聞いたことがあります。

今から100年以上前の大正2年(1913年)6月29・30日には伊集院を震源とする日置地震が発生しています。日置市防災計画に記録がありますので引用します。

<日置市地域防災計画 本編 第5章 日置市の地勢及び災害記録>
本市において発生した大規模な地震は、1913 年(大正 2 年)6 月 29 日及び 30 日の 2 日間で 2 度の大規模な地震が発生した「日置地震」(震源地:伊集院、マグニチュード 6.4)である。

本地震は、2014 年(大正 3 年)に発生した桜島の大正噴火の前兆現象のひとつとして数えられており、同時期にはこの地震のほかに、日向灘地震(1909 年・マグニチュード 7.9)や喜界島近海地震(1911 年・マグニチュード 8.0)などの大規模な地震が発生している。(引用終わり)

吹上浜海底に走る断層

日置地震を調べるうちに政府の地震調査研究推進本部による吹上浜沖合の海底断層資料がありましたので引用して紹介します。

市来断層帯


付録5-16 市来断層帯の長期評価 図1 市来断層帯の位置とその周辺の地質構造


市来(いちき)断層帯は、鹿児島県いちき串木野市(くしきのし)から甑(こしき)海峡南方にかけて分布する断層帯で、ここでは市来区間、甑海峡中央区間及び吹上浜西方区間に区分します。(以下は詳細な専門的記述のため省略)

北に見えるのがいちき串木野市 右奥は日置市東市来町江口浜


実家すぐ上の標高は17m


日本は地震の多い国ですが、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震と続き、南海トラフ大地震の警戒が続いています。熊本地震では2回目の大きな揺れで多くの被害が発生しました。

かつては本震後は規模の小さな余震が続くとされていたのが、逆にもっと大きな揺れへの警戒が強まり、余震と言う表現自体に慎重さが要求されています。

今日の地震を引き金にさらに大きな地震が発生しないよう、また、桜島の活動が激しくならないことを強く願っています。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。