Yahooニュースによると、日本航空は2022年12月より、羽田空港発着便の一部で、国内線機内サービスで使用した紙製カップ類(蓋・コップ・マドラー)のリサイクルを開始するという。今回の取り組みは日本製紙との連携で実現したとのこと。
JALによると、使用済みの食品用紙容器類は、防水加工した材料から紙繊維を取り出す方法や紙繊維を取り出した後に残るプラスチックの処置などの技術的観点のほか、食品残渣の汚れや臭いなどの衛生上の観点から、 古紙再生促進センターが定める古紙分類において禁忌品に指定されており、一般ごみとして焼却されているのが現状とのこと。
この課題の解決のため日本製紙は、紙コップの表面に貼り合されているプラスチックと紙をそれぞれの素材に分離し、再生紙繊維を取り出す技術に磨きをかけ、再資源化を実現。10月には富士工場で、新たに食品用紙容器のための専用リサイクル設備を稼働しているという。今回の取り組みでは、JALグループが使用した紙コップの適切な分別・回収、日本製紙が使用済み紙コップの輸送、集積、梱包を行う独自のルートの構築を担うことで、使用済み紙コップ古紙の分別収集・リサイクルを実現させるという。
当初は段ボールやトイレットペーパーに再生するがが、将来は紙コップから紙コップへと再生する水平リサイクルを実施し、資源循環の推進とCO2排出量の削減につなげることを目指すとのことである。SDGsの観点からも素晴らしい取り組みであると大いに評価できる。
東京都は、都心と臨海部を結ぶ地下鉄新線の事業化に着手する。始発は東京駅とし、銀座や築地、豊洲などを経由して有明まで全7駅を新設する。開業は2040年代前半の見通し。羽田空港から臨海部に至るJR線と接続する計画もあり、東京五輪・パラリンピックを機に開発が進む臨海部の利便性を高め、国際ビジネス都市としての発展を目指すという。20年も先のことであるから、我々世代にも全く関係のない計画であるが、オリンピックの失敗や臨海部の再開発のツケを若い世代に回さないようにしてほしいものである。
東京都が主導して計画を立てているようだが、事業費は約5000億もかかるが、2040年代でも需要が限定されるため、採算が合わないとも思われ、実現には相当ハードルが高そうな気がする。臨海部にあるオリンピックの競技会場や選手村などを整備し、大会のレガシーを生かした街づくりをめざしたいようであるが、そんな簡単のものではない気がする。臨海部には羽田空港と都心をつなぐJR東日本の「羽田空港アクセス線」の一部が通る計画があり、将来的にはアクセス線と接続させ、空港利用者を誘客したい考えもあるようであるが、都心と臨海部だけを結ぶだけの地下鉄では、計画倒れになるような気がする。
読売オンラインニュース: https://www.yomiuri.co.jp/national/20221123-OYT1T50226/