浪漫飛行への誘(いざな)い

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G20首脳会議がバリ島で開催

2022年11月16日 16時32分20秒 | ニュース

 

11月15-16日にG20サミット(金融・世界経済に関する首脳会合)がインドネシアのバリ島で開催されている。G7(フランス、アメリカ、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、EU)に加え、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコの首脳が参加して毎年開催される国際会議である。

今年は、これに先立ち、14日にバイデン米大統領と中国の習近平国家主席が初めて対面での首脳会談するということでマスコミを賑わしている。両国間には問題山積で実りある何かが出てくるとは思わないが、直接会談することは大変いいことである。ウクライナ問題で何か進展があるといいが。。。ロシアからはプーチンに代わって、ラブロフ外相が出席しているが、針のむしろであろう。集合写真も拒否されたようである。また、ウクライナのゼレンスキー大統領も特別に招待されていてオンラインで参加し、ロシアを除き、G19と呼び掛けたことが印象的であった。晩餐会は開催されたが、ロシアが出席したからか、バイデン大統領は欠席したとのことである。

今年の会場はインドネシアのバリ島で、ヌサドゥア地区で開催されているが、バリ島に旅したのは、2001年10月のことで、姪っ子の結婚式に参加したものである。ヌサドゥア地区のニッコー・バリ・リゾートホテルに泊まり、結婚式はヌサドゥア教会、披露宴はリッツ・カールトンホテルであった。ヌサドゥア地区は、政府が特別に開発したリゾートエリアで、高級リゾートホテルが集っており、日本人観光客も多く訪れる観光地である。もう21年も前のことであるが、リゾート地の雰囲気は目に焼き付いている。ゲストは8つの高級リゾートホテルに滞在するようであるが、G20の会場としては、絶好のエリアといえる。もう一度旅したい気持ちはあるが、コロナ禍もあり残念ながらまず難しいであろう。

 

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イスタンブールの繁華街で爆発

2022年11月15日 05時49分50秒 | ニュース

 

トルコのイスタンブールの繁華街にあるイスティクラル通りで13日夕、爆発があり、これまでに6人が死亡、81人が負傷したという物騒なニュースがとびこんできた。この通りは、レストランやブティックが立ち並び、多くの観光客や地元の人たちが集まることで知られている。

イスタンブ-ルには、3回行ったことがあるが、東西文化の接点として歴史もあり、異国情緒タップリの街で大変気に入っている。爆発のあったイスティクラル通りも、2013年6月に行った時、路面電車がストップしていて、1時間以上歩いた経験があるので、街の様子は手に取るようにわかる。当時、エルドアン大統領に反対する市民が、この通りからタクスィム広場にかけて暴動、占拠する事件が発生した翌日のタイミングで、暴動の様子を目の当たりにした。まさに通りのお店が壊され、広場が占拠され、路面電車もストップするという大騒動の日であったが、記録によるとその日は街中を41000歩も歩いていたので、暴動に巻き込まれてもおかしくない状況であった。

ニュースによると、クルド人武装組織に所属する女が爆弾を爆発させたとして逮捕したという。イスタンブールでは過去に何回かテロ事件も起きているので、観光地として大変魅力があるが、これからは怖くて旅行に行けない感じもする。トルコは、エルドゥアン大統領がいまだに実権を握っており、ウクライナ問題でもロシアとの間に入り存在感を示す等功罪相なかばしている。イスタンブールは、トプカピ宮殿、ブルーモスク、アヤソフィアはじめ観光地として魅力があるだけに残念なニュースである。

写真は、イスティクラル通り(2013年当時)

朝日新聞デジタル記事(11/14):

https://www.asahi.com/articles/ASQCG03BCQCFUHBI02B.html?iref=comtop_7_03

イスタンブール旅行アルバム【2013年】: https://youtu.be/qZ-RlKqVAvg

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大手マスメディアトップがこぞって安倍国葬に参列!

2022年11月05日 06時32分15秒 | ニュース

 

大手マスメディアは、安倍国葬の問題点を取り上げていたが、なんと朝日新聞と東京新聞を除く、大手新聞社、テレビ局のトップがこぞって国葬に参列していたことが明らかになった。国葬に多くの国民は反対しており、その問題点についても報道しておきながら、経営トップがこぞって参列したことは、国葬批判報道とのギャップを際立たせ、国民のメディア不信を高める結果となった。

共同通信の名物記者が社内で社長参列に抗議するメールを送っていたことも判明し、大きな反響を呼んでいる。岸田首相が大手メディアの経営幹部を数多く国葬に招待したのは、政権に批判的な現場記者たちを萎縮させ、国葬批判の矛先を鈍らせる狙いがあり、国葬招待はいわば、報道機関に対する“踏み絵”のようなものだったと週刊ポストも厳しく指摘している。

ネットニュースの一月万冊で、政治ジャーナリストの佐藤章氏がずばり核心をついた解説してくれており、全面的に賛同する。東京五輪のスポンサー問題でもそうだったが、政権にすり寄る「マスコミ」は「マスゴミ」と言われる所以である。情けない話である。

 

一月万冊の考察(11/3): https://youtu.be/UsClroaDriA

 

Yahooニュース(NEWSポストセブン11/2): https://news.yahoo.co.jp/articles/7a4583601c9667891cef62ecbdf5e3be92943d11

 

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特ダネ!容疑者ほぼ罪を認めるも、高橋治之容疑者のみ否定

2022年10月20日 06時18分46秒 | ニュース

 

東京五輪汚職事件で、スポンサー獲得業務を担った広告大手「ADKホールディングス」から約4700万円、大会マスコットのぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」から約700万円の賄賂を受領したとして、東京地検特捜部は19日、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者を受託収賄容疑で再逮捕したと発表した。同時に、業界3位のADKホールディングスの植野社長他2名も贈賄容疑で逮捕された。ADKは、JALホノルルマラソンのエージェントとしも有名である。

汚職関係者がほとんど罪を認めている一方、高橋容疑者のみ認めないということで、今回4回目の逮捕となったようである。高橋容疑者がどういう人物か、弟治則氏との関係、安倍家との関係、世界陸連のラミン・ディアク会長との関係等について、一月万冊でジャーナリストの佐藤章氏が詳細に解説してくれている。個人的に、弟の治則氏は職場の先輩で、いっしょに仕事をしたこともあり、また、五輪のアフリカ票を取りまとめていた世界陸連会長とも仕事上のおつきあいがあったので、大変興味深くこの事件を見ている。この贈収賄事件が政治家に及ぶかどうかがポイントのようであるが、元JOC会長であった竹田恆和氏も逮捕される可能性があるようである。彼とも面識があったが、真面目な人であったので、汚職事件に巻き込まれてしまった感がある。早く事実関係が明らかになることを願っている。 

 

朝日新聞デジタル(10/19): https://www.asahi.com/articles/ASQBM3RXGQBMUTIL012.html

一月万冊の解説(10/18): https://youtu.be/sJZFcbIsFL4

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羽田発着、東京湾上空に新ルート 騒音緩和へ国交省検討

2022年09月27日 14時48分53秒 | ニュース

 

2020年3月から、増加するインバウンド需要に対応するため、羽田空港の増便を視野に入れた都心の上空を飛ぶ新ルートの運用が始まっているが、ここにきて、東京湾上空の新ルートを騒音緩和対策として国交省が検討を始めたという驚きのスクープニュースが流れた。一瞬耳を疑ったが、朝日新聞デジタルや日経新聞デジタルでも取り上げていたので、事実なのであろう。

コロナ禍で航空需要が激減しているにもかかわらず、都心の低空飛行ルートは継続されている。風向きによるので、毎日ではないが、かなりの頻度でこの都心上空ルートが使われている。我が家もこの新ルートの下にあるので、飛行頻度は実感している。便数が減っているなら、元に戻しても十分対処可能なはずだが、そんな気配は全くなく、都心低空飛行ルートは頻繁に利用されている。自分が見る限り、ほとんどは国内線の飛行機であり、話が違うという思いである。騒音や安全性について、関係の自治体から大きな懸念があり、飛行中止の要望書も出されているとの報道もある。反対の声があまりにも強いので、今回の海上を飛ぶ新たなルートの検討が始まったのかも知れないが、とても実現は無理との論評もある。都心の騒音問題、安全性問題がそれほど重大な局面にあるのかも知れない。

安倍政権時代に導入した政策を継続し、住民や自治体が騒音や落下物の問題について異論を唱えても、政府はまともに対応してこなかったようである。元JALキャプテンの杉江弘氏も、JBpressの論評で、「ようやく見直しに動くとの報道も出たが、この案は昨年8月にすでに出されていたもので、世界の例を見ても実現可能性はゼロに等しい。世界の航空界やパイロットからも安全面の疑義が出ているこの問題について、「机上の空論」に固執していては物笑いの種にされてしまう。」とコメントしている。海上を飛ぶ新たなルートは23年度中に方針をまとめ、数年内の運用開始をめざすようだが、どうなることやら。。。。

 

画像は、今の都心上空ルート

日経新聞オンライン記事: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2246Y0S2A820C2000000/

JBpress記事(9/22): https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71916

 

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ずっこけ「安倍国葬」大逆風!見限られる首相の限界~デモクラシータイムス

2022年09月20日 06時30分53秒 | ニュース

 

9月17日のデモクラシータイムスのウィークエンドニュースは、①何一つまともにできぬ内閣 ②五輪汚職でKADOKAWA会長逮捕 ③「ウクライナ」に新展開はという三つのテーマで議論が展開された。

①何一つまともにできぬ内閣としては、

・内閣支持率最低の32%

・「国葬」舞台裏はドタバタ

・ぬけられぬ統一教会の泥沼

・企業物価指数5ヵ月連続上昇

・物価・円安対策打ち出せず

・この先の暮らしどうなる

という視点で、ジャーナリストや評論家のゲストがかなり本質を突いた議論を展開している。増税にからんで「インボイス制度」の導入の話しがでているが、初耳で何のことかよくわからないので大変気になった。アベノミクスの失敗だけでも冗談じゃないのに、今の自民党政権に任せておいたら、とんでもないことになりそうな気がしてきた。

②五輪汚職でKADOKAWA会長逮捕としては、

・会長逮捕 ワイロ性認識か

・五輪の金銭汚染どこまで

・森元首相、竹田JOC前会長徴取

・河瀬監督密着NHK五輪番組BPO「重大な放送倫理違反」

という視点で、これまた厳しい評論が展開されている。

③「ウクライナ」新展開については、 

・ウ軍東部州奪還 ロ軍どうする

・米、軍事支援を拡大

・ロシア核使用の懸念は

・戦争の行方は

という視点で問題を分析しているので興味深い。全部で1時間20分という長いユーチューブであるが、しっかりと拝聴する価値は大きい。

 

デモクラシータイムス・ウィークエンドニュース(9/17):https://www.youtube.com/watch?v=fg45kZxkwfE

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エリザベス女王の崩御

2022年09月09日 10時56分32秒 | ニュース

 

9日、英国のエリザベス女王が96才で亡くなられた旨のニュースが流れた。ついちょっと前にスコットランドでの新しいトラス首相の任命式に元気な姿を見せていたので、急な話でビックリした。ぎりぎりまで現役の女王として公務をこなし、介護等で人に迷惑をかけることなく、まさに「ピンピンコロリ」を実践し理想的というか羨ましいかぎりである。日本のようにもっと早く王位をチャールズ皇太子に禅譲してもよかったと思うが、それほど健康に自信があったということであろう。

エリザベス女王を生で拝見したのは、2012年の6月の即位60周年ダイヤモンドジュビリーの馬車パレードの時である。遠くからではあるが、写真も撮ることができた。2012年の時は、テムズ川の水上パレードもあり、これに合わせてロンドンを訪問したので、大変印象に残る記念すべき旅行であった。あれからもう10年が過ぎ、今年、70周年を祝うプラチナ・ジュビリーもできたのだから、すごいとしかいいようがないが、幸せな女王であったことは間違いない。国葬が行われると思うが、国民の半数以上が反対する安倍さんの国葬とは雲泥の差である。お疲れさまでした。ご冥福をお祈りします。

 

2012年のダイヤモンド・ジュビリーの時のアルバム: https://youtu.be/XdG1vWvbWbw

 

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東京五輪汚職問題でKADOKAWAお前もか?

2022年09月03日 20時14分09秒 | ニュース

 

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会理事だった高橋治之容疑者が、出版大手「KADOKAWA」が大会スポンサーに選定されるよう組織委側に働きかけた疑いがあるというスクープ記事が報じられている。同社がスポンサー契約締結後、高橋容疑者の知人が経営する会社にコンサルタント料名目で総額7000万円を支払っていたことも判明し、東京地検特捜部は、少なくともこの一部は高橋容疑者への賄賂だった疑いがあるとみて調べているという。

紳士服大手「AOKIホールディングス」のスポンサー契約がらみで、ここ数ヶ月大きな問題となっていたが、「KADOKAWA」も贈収賄の疑いが出てきたことはさもありなんという印象である。現社長の夏野剛氏は、過去にも上から目線のとんでも発言で物議を醸しだしていたので、印象も悪かったが、この際、徹底追及してほしいものである。これからも芋づる式にもっと出てくる可能性も強い。権力が肥大化した電通の傲慢ぶり、それをバックに東京五輪を食い物にした高橋容疑者の悪行を徹底的に暴いてほしいものである。国際スポーツ界に暗躍していた高橋容疑者は五輪誘致賄賂問題にも絡んでいる疑いも否定できない。

五輪スポンサー企業は、東京地検に呼び出されているようであるが、電通が牛耳った東京五輪のスポンサーシステムにいろいろ問題があったような気がする。1業種1社の原則を放棄し、なんでもかんでもスポンサーをかき集めた感がある。大手マスコミをすべてスポンサーにしてしまったことも本質が暴けない大きな敗因である。電通出身の自民党議員にも捜査の目が向けられる可能性もあるという。個人的にも反対であった疑惑だらけの東京五輪にこの際徹底的なメスを入れてほしいものである。

その後、角川関係でも逮捕者が出るほど捜査が進んでいるようである。一月万冊でもフォローの解説をしてくれている。

 

ヨミウリオンライン記事(9/3): https://www.yomiuri.co.jp/national/20220903-OYT1T50054/?ref=yahoo

 

一月万冊スクープ解説(9/3): https://youtu.be/eS0HDpQWuH0

一月万冊フォローアップ解説(9/6): https://youtu.be/-U9mEj4Nb8A

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森英恵さんの逝去でよみがえるJALの制服

2022年08月19日 07時12分45秒 | ニュース

 

世界的ファッションデザイナーの森英恵さんが96歳で亡くなったニュースがマスメディアを賑わしているが、JALの客室乗務員の制服を手掛けたこともあって、ひょんなことで懐かしい制服をテレビで見ることができた。1967~1970年の第4代、1970~1977年の第5代、1977~1987年の第6代の制服のデザインは、森英恵さんによるものであった。

やはり一番印象的であったのは、ジャンボ導入に合わせて1970年7月から導入されたミニスカートが基調の第5代の制服だった。自分の会社人生と同時にスタートしたもので、テレビドラマ「アテンションプリーズ」で紀比呂子さんが身に付けた姿が印象的であった。このドラマと制服にあこがれて、CAになった人も多いようである。当時ミニスカートが流行っていたので、CAさんの制服もミニスカートで男性陣に人気があった。下着も支給されていたようである。森英恵さんによるデザインということで当時も話題になっていたような気がする。

第4代は、ブルーが基調で若干古いイメージであったが、第5代に続き、第6代も「スチュワーデス物語」の堀ちえみさんが身に付けていた制服でなかなかいいデザインであったと記憶する。ひょんなことで懐かしい制服を見ることができて青春がプレイバックした。

 

画像は、左から第4代、5代、6代の制服

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安倍元総理の狙撃事件で思う「白骨の章」と「自因自果」

2022年07月09日 06時09分58秒 | ニュース

 

7月8日、安倍元総理が奈良で選挙応援の遊説中、元海上自衛官の男により、銃撃され死亡したという衝撃のトップニュースが日本中を駆け巡った。大変痛ましい事件で、深く哀悼の意を表する次第であるが、この突然の事件で、「白骨の章」と「自因自果」という仏教の教えを俄かに思い出した。

「白骨の章」とは、室町時代に、親鸞聖人の教えを正確に多くの人に伝えた蓮如上人が書かれた名文である。白骨とあるように、生まれた者は必ず死んでいかねばならない厳粛な現実が名文(御文章)で書かれており、浄土真宗の葬儀ではよく引用される文章である。意訳は下記の通り。

「人の世のはかないようすをよくよく考えてみると、この世は常に移り変わり、まぼろしのような一生です。いまだかつて万年も生きた人は聞いたことがありません。一生はすぐに過ぎてしまいます。今まで、だれが百年の命を保つことができたでしょうか。

私が先か、人が先か、今日かもしれず、明日かもしれません。今からいのちを終えていく者は、草木のしずくや露のように、気付いた時には落ちてなくなります。朝には元気な顔であっても、夜には白骨となってしまう身なのです(朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり)。無常の風が吹けば、ふたつの目は閉じて呼吸が止まり、元気だった顔もむなしく変わり果て、家族や親せきが集まって嘆き悲しんでも、どうすることもできません。

また、いつまでも悲しんではおれず、葬送の準備を整えて、儀礼を行い、火葬して煙となってしまえば、ただ白骨だけが残るのです。なんと哀れで虚しいことでしょうか。

このように、人間のはかなさは、若い者も老いた者も関係がなく、すべての人は一刻も早くいのちの行く先(後生の一大事)を考えて、阿弥陀仏の願いを深く受け止め、南無阿弥陀仏をとなえるべきです。」

 

安倍さんは、今朝は、元気な顔をして出かけたと思うが、夜には白骨の身となって帰宅することになってしまったのである。享年67歳ということだが、年は関係なく、いつ死が訪れるかわからないし、いつも死と隣り合わせで、はかない人生の例えである。

また、安倍さんの場合、「自因自果」という仏経の教えも頭をよぎった。「自因自果」とは、「自分のまいたタネは自分に現われる」ということを意味する。自分のまいたタネは自分が刈り取らねばならないということである。ヤッホーというとヤッホーと返ってくるやまびこのように、自分のやった行いは、自分に全部返ってくるとお釈迦さまは言われている。要するに、幸福という運命は、善い行いが生み出したものであり(善因善果)、不幸という運命は、悪い行いが引き起こしたものであり(悪因悪果)、自分の運命の全ては、自分のまいたタネが生み出したもの(自因自果)と仏教では教えられている。壁に向かって優しい球を投げれば、優しい球が返ってくる。反対に、壁に向かって思いっきり強い球を投げつけると、勢いよく自分に跳ね返ってくる。自分に向かって飛んでくるボールの勢いは、自分が投げたボールの勢いが、巡り巡って返ってきただけである。

安倍さんは、長期政権として首相の座に7年以上も座り、いい意味でも悪い意味でも突出していた気がする。いいことも沢山したかもしれないが、森友、加計問題、桜を見る会、河井夫妻への1.5億円提供事件、都合のいい官僚の登用、国会でのウソ答弁等様々なマイナスな面も否定できない。狙撃による非業の死は大変気の毒だが、なぜ狙撃されたのか、仏教の教えに従うと何かわかってきそうな気もする。この事件の被害者がプーチンであれば、全世界がもろ手を挙げることになったと思うが、今は安倍さんのご冥福を祈るのみである。

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