大阪万博協会は、3月29日、人工島「夢洲」の会場予定地で、工事中に出た火花がメタンガスに引火し、設備を破損する事故があったと発表した。協会によると、28日午前、会場予定地の北西にあるグリーンワールド(GW)工区のトイレ1階で、作業員が配管を溶接中、火花が配管内にたまったメタンガスに引火し、コンクリートの床や点検口を破損したが、けが人はなかった。GW工区の一部は廃棄物処分場になっており、地下にたまったメタンガスが床の配管設備の空気穴を通じてたまり、火花に引火したとみられる。現場は廃棄物処分場だった場所で、かねて危険が指摘されていたが、現実のものになった。
この場所には、パビリオン等は建設されず、廃棄物をコンクリートでふさぎ、駐車場やレストラン等に使用する計画らしいが、廃棄物から出たメタンガスが地上に漏れ出していることが現実に起こったことを考えると、万博期間中に周辺でこのような爆発事故が起こる可能性もあり、いかに危険であるかが明るみに出た感じである。廃棄物処分場を会場としているため、事故が発生する可能性は予測されていたが、会期中に発生する可能性も十分にあり、誰がどう責任を取るのであろうか? 地震、台風、ガス爆発等の危険性を考えるならば、危険を冒して、万博を見に行く選択肢は全くないといえる。日本政府及び大阪維新関係者は、どう考えているのであろうか?アクセス最悪、パビリオンも見どころなし、危険も満載、税金も無駄遣い、SDGs方針にも反する今回の万博は日本の恥となりうるので、早く中止を決断してほしいものである。
中止の決断ができるのは、岸田首相だけだが、キャパシティがなく、能登半島大地震対策も不十分、裏金問題も統一教会問題もうやむや、今は、国賓としてのアメリカ訪問しか頭になく、総裁・総理へのしがみつきという身の保全しか考えていないようなので、万博どころではない。裏金スキャンダルの最高責任者なのに何の責任も取らないし、万博が大失敗に終わっても全く責任を取らないことは目に見えているといえる。
東京新聞記事(4/2): https://www.tokyo-np.co.jp/article/318707
しんぶん赤旗記事(4/3): https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-04-03/2024040304_01_0.html
デモクラシータイムス(4/3 32分~43分): https://www.youtube.com/watch?v=5kmjfF3EISU