スミレ科 スミレ
蕾の様に見えるのですがこれはスミレの種です。中に3部屋に分かれて種がビッシリと入っています。
この状態です。まるで舟に乗っかったたこ焼きのようですね・・・
エライオソーム
スミレの種の芽出(白い部分)しの部分にアリの好きな物質エライオソーム(種沈)がくっついています。アリはこの部分が好きなので見つけると巣穴に運び込みエライオソームだけを取って種を巣の外に捨てるのです。よって身動きの出来ないスミレがアリに運ばれた場所で仲間を増やすことが出来るという仕組みです。植物も色々考えますね!(^^)!
オオヤマアリとエライオソーム
本当にアリがスミレの種を運ぶのか見て見ようと、オオヤマアリの巣が有ったので直ぐ側にスミレの種を置いてみました。反応はとても早く直ぐに1頭が来ました。で、巣穴に運び込むだろうと待ち構えていたら何と全然違う方向へ持って行ってしまいます・・・?
えー???どうしてだろうと観察を続けていると数頭は近くの穴に運び込むのですが結構違う方向にもっていってしまうのです。アリの先生に聞いたところ別の場所に新たに巣穴を作っているのではと言う事でした。アリ同士が争いごとをしないと言う事はそうなんでしょうね・・・数年前に同じことをしましたが一日前の種は反応しませんでした。鮮度の良い種しか運ばないと言う事が今回分かりました。考えると古い種でも全部見つけ次第アリが巣に運び入れてしまうとスミレにとっては生息域が広がらないんですよね。見つけられなくて古くなったものはその場所で芽出しをして鮮度の良いものだけがアリの巣の周りで芽出しをする作戦なのだろうと勝手に想像したのですが?皆さんはどうお考えになりますか?