指導者との相性が一番いいと思うのは?と聞かれて、最近入団した合唱団のバリトン歌手でもある
N先生の名前が浮かんだ。
一か月に一回くらいしか、指導を受けることがないけれど、一番指導を心待ちになる先生だ。
どの指導者も、忍耐強く、同じことを何回でも繰り返し、身に着くようにと色々が冗談やら、例えやら
出来事などを交えて教えてくださる。
それぞれに、工夫した、言い方、言い回しで、伝えようと心を砕いてくださる。
でも、やっぱり認められているという実感があるのが一番かと思う。
他の合唱団と比べて、他の合唱団を褒めたり、偏見めいた言葉で非難されたりすると、落ち込んでしまう。
初めての練習会場で、いつもの指導先生がすでにいらしていた。
後ろ姿で、G先生だとすぐわかった。
「おはようございます」
と声をかけると、にこやかに「ガンバってるね」と返してくれた。
この日の練習は、心ウキウキで、伸び伸びと声も出た。
「嫌われていなかった」
と、嬉しかった。