また、「希望退職」という見出しの記事があった。
表面では「希望退職」とある。
会社の経営が厳しくなり、リストラを余儀なくされたやむをえない事情による首切りが、
「希望退職」というオブラートに包まれて、横行する。
『お前は辞めろ!「希望退職」残酷な実態』というタイトルに、目をひかれた。
会社は、リストラと称して首を切るが、「希望者はいませんか?」と穏やかに話があるとは
限らない。
辞めさせたい者のリストが作られていたり、上司から、あれこれと、「辞めます」と言わせるような
事を言われたりすることもある。
圧力に負けて、辞めざるを得ない状況に追われる者も多い。
水面下の攻防は、外部には知る由もない。
「希望退職に上回る応募」とのニュースでも、どれだけの根回しがあったのか、心からの希望者は
果たしてどのくらいいたのだろうとついつい詮索してしまう。
そんな過酷な状況に立たされる人もいるのに、天下りとかで優遇されて、多額の退職金を得て、ぬくぬくと
富を増やしている者もいるという記事を目にすると、弱い者にはあくまでも非情な社会。