カルミナ・ブラーナの一節に
ave mundi luminar,
ave mundi rosa
そして
Blanziflor et Helena,
Venus generosa!
と続くのだが、
カルミナの練習を初めて2、3か月たったころだろうか。
「ave mundi rosa」を歌う頃になると顎の疲れを感じるようになった。
他の曲をいくつか練習し、この曲を練習すると、顎の疲れがぐんと増し「Blanziflor」
の頃になると、発声が出来なくなった。
このあたりを歌う頃に、出だしで顎の疲労度を読み、顎の疲れていると感じた時は、
歌うのを止めて口パクにしてみた。
そうすると「 Blanziflor et Helena, Venus generosa!」まで声がでる
ことがわかった。
しばらく、顎の疲労度を観察しながら、駄目な場合は口パクを取り入れていた。
ところが、別の曲を練習していて、顎の疲労がピーク状態に陥り、半分くらい
声が出せなくなった。
「顎の疲労」だから顎を使い過ぎているのだろうと思いいたり、顎の体操をとりいれ
顎に力が入っているのだろうと顎に力を入れないようにしてみた。
症状が出始めて、何カ月も過ごしてしまったけれど、顎への余分な力の入ることに気を使うことで
ようやく、顎の疲労が軽減されることがわかった。