「禁固2年執行猶予3年」東京地裁が43歳の男性会社員に有罪判決。
自転車で走行中、交差点で75歳の女性とぶつかった。
女性は転倒、頭を打ち、5日後に死亡したという。
男性はサイクリングが趣味だったそうだ。車道の左側を走っていて赤信号に気づかず、横断歩道を左から渡ってきた女性とぶつかったらしい。
加害者も被害者その一方、遺族の悲しみは癒やされない。
「私は被告人に母を殺された」。女性の長男は(40)は重い処罰を望んだとか。
自転車事故で適用される罪は多くの場合「重過失致死罪」。最高でも5年の懲役か禁固。「せめて実刑を」と訴えたものの、受け入れられなかったという。
エコだとか、手軽な乗り物として市民権を得ている自転車。
自転車のマナーの悪さは、目に余る。
商店の前や道路上に、歩行者の迷惑になる状態で平然と 置かれていることも多い。
夕刻の無灯火も点灯しているほうが少ないくらい。
歩道をわがもの顔に走ってくるし、歩行者がいれば、よけるどころか邪魔だとばかりに
リンリンと鳴らして疾走していく。以前から歩行者との接触事故はあった。坂道ではねての
死亡事故も起きている。
自転車事故はなぜ減らないのか。
どうして増えているのか。
マナーなんて、甘いことを言っている場合ではないと思う。
事故が起き、実刑が言い渡されても、被害者は生き返らない。
遺族の無念さは晴れない。
加害者だって、人を殺したわけだから、一生、罪を背負うことになる。
たかが自転車事故。されど死亡事故。命軽視はご免だ。