被曝した船員の壮絶な闘病記録を読んだことがある。
「家庭の医学」の本でさえ5cmくらいの厚さがある。
新しい病気が発見されることもある。
医者は万能ではありえない。
専門分野でも分かれるし、得意な病気というのもあるようだ。
人間ドックの調査を行ったジャーナリストの記事を読んだこともある。
病気一つというが症状というのも、様々あるようだ。
一つの病気がいろんな症状を出すし、複合の病気が見つかることもある。
人体の神秘は病気の症状にも現れる。
余命1年と言われたひとが、全快したり、単なる軽い病気と診断されたものが
半年もしないうちに亡くなってしまったりすることもある。
医者の責任は重いけれど、すべて医者の責任にするのは筋違いという気はする。
しかしながら、もう少し、患者のことを思ってくれてもいいのではないかとか、もう少し
病気のことを謙虚に学んで欲しいと思うこともある。
誤診率をゼロにはできないかもしれないが、ゼロに近づける努力をすることはできるはず。
運がなかったで、すませられたのではたまらない。
認められぬ病
現代医療への根源的問い
柳澤桂子
中公文庫