ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

頭髪

2011-09-09 12:10:32 | 日記

中学生の時、担任の先生が授業でこんなことを言った。

「大事な所には、毛があるんだよ。それは、守るための毛なんだ」

第二期になると、陰毛と呼ばれるものが生えてくる。

それを、馬鹿にしたり茶化したりするものではない。

というような意味だったと記憶している。

それからいえば頭髪は、大事なのは、明白。

「サムソンとデリラ」では、頭髪が彼の力の源だった。

脱毛してしまったり、薄くなったりするのは、辛い場合もあるが、

スキンヘッドを「はげ」とバカにしたような言動をする人を見ると、むっとする。

養毛とか、育毛とかの薬品などが、もてはやされるのは問題ないが、薄い人や脱毛した人を

嘲笑するのは、止めて欲しいもの。

本来は守るために、あるものだけれど、病気や、本人の意図でスキンヘッドになることもある。

それを、揶揄するのは、心ない発言などと、冷静に評さないで欲しい。

脳障害で、外科手術をしたり、頭に怪我をしたり、病気によって、頭髪を失う人もいる。

病気などで、脱毛したり、怪我で髪が失われたりすることだけでも辛いのに、その上に揶揄されたり

嘲笑されたりしたら、心が滅入る。

凹むなんてものではないかもしれない。

大事な脳を、慈しむとともに、頭髪のない人への心配りも欲しいものだ。

 

奇跡の人びと -脳障害を乗り越えて -

中村尚樹

新潮文庫