ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

中原中也

2013-06-03 21:56:54 | 日記

何という、壮絶な人生。

「安原喜弘」という生涯の友を得たから、これですんだというか、救われたところも

あったのかもしれない。

生涯の友に巡り会わなかったら、もうっと、悲惨な苦しみにがんじがらめのままに

最期を迎えることになったのではないか。

拠り所があればこそ、少しは息のつける、こともあったろうと、勝手に思う。

 

    「昏睡」

   亡びてしまったのは

   僕の心であったろうか

   亡びてしまったのは

   僕の夢であったろうか

   (中略)

   それかと云って生きてゐたくはある

   それかと云って却(ママ)に死にたくなんぞはない

 

は、心がきゅうっと萎んでいくかのような錯覚に襲われた。

 

 

中原中也の手紙

安原喜弘

講談社文芸文庫