遅いことは猫でもやる

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義兄の心遣い

2014-02-16 17:11:42 | 雑感
 姉が好きだったバラの花が

先日所用で兄弟3人で義兄の家を訪問した。一昨年亡くなった次姉のところである。仏教で云う3回忌を終えてやっと落ち着きを取り戻したかに見える義兄は、今も週3回ほど教鞭をとっている。大きな家に一人住まいで寂しくないかと思うのだが、几帳面な人でマイペースで家事をこなし、読書などに勤しんでいるようだ。男の子2人はそれぞれ独立して別居しているので、一人奥さんとの思い出を大切にしつつ毎日を送っている。

びっくりしたのは、リビングには亡妻の写真とともに彼女が好きだったバラの花が今も沢山飾られ、奥や入口の和室には身につけていた着物が展示されていた。
その思い入れの深さには脱帽である。なにか静かで深い愛情を感じた。花もこの時期3週間くらい保つそうで、各週事の花の勢いが感ぜられ、我々が訪問するときだけ飾られたものではないことがよく分かる。

壁には同僚に依頼した、義姉を詠んだ七言絶句が掲示されている。3回忌を記念して配布した、自作の詩二曲をつけてCD化した合唱曲と云い、色々周りには才能のある人が多い。義兄の交際範囲の広さを感じさせる。追悼文集、合唱曲、七言絶句と姉は自分の人生を謳歌しただけでなく、こんなに丁寧に送られて幸せものである。

義兄も炊事や洗濯、掃除と何かと雑事があるのだろうに、これだけ綺麗に住んでいるのは並大抵ではないだろうと、感嘆した。

とても自分にはこれだけのことはできない。思いの深さはあっても、これほどまでに、形に表す、亡き妻に対する愛情の深さにつくづく感じ入った。

 虫干しもかねて別注の衣紋掛けで展示
 ピアノの上が漢詩