ゴルフ好きの義弟が誘ってくれた、オカナガンでのゴルフ。「フェアビュー・マウンテン」1925年開場のゴルフコースだ。連日35℃超えなので、朝7:30スタートのエントリーである。涼しいうちに回ってしまおうという読みだ。それでも久しぶりだということで、打ちっぱなし練習場に行く。正に打ちっ放しで、広々と芝生が広がり、ボールは足元にどっさり置いてある。いくら打ってもタダ。
カートに乗る直前、陽気な30代の男が握手を求めてきた。今日のパートナーらしい。彼はキースと云いバックティから打つ。ここのテイは後ろから黒、青、白、緑と4つあるが初めてのコースなので青にするのだという。
ティーショットは物凄く、唸りを上げて遥か彼方に真っ直ぐ飛んでゆく。280~300ヤードは飛んでいるだろう。白ティーから打つ我々の遥か先だ。しかも彼は目が良い。右に左に打つ我々の球の在処を的確に教えてくれる。コースは丘陵地にあるリンクスと言った風情で、木によるセパレートはなくどの方向に打つか一瞬迷う。ラフは深く、ヒースみたいで入ったら1ペナの覚悟がいる。
グリーンはよく転がるが目がキツく、傾斜より優先する。なかなか楽しいコースだが、初めてなのと後ろのパーティから追っかけられるので、のんびり楽しむことができず、慌ただしい。それでもキースは的確に飛ばし、グリーンに乗せる。珍しくミスショットをすると「キース、カモン」と自分を叱咤する。ただパットには苦しんでいるようだった。
こちとらはいつものように100切れず、同伴者に迷惑をかけっぱなしだが、キースはニコニコと饒舌に話しかけてくる。(私にはほとんどわからない)ほとんどのホールでバーディを狙っているのだが、パットが思うに任せない。情けなそうに「ボギーをキープするのが精一杯だ」「このホールは本来バーディなのだが」と愚痴をこぼす。
それでも12時少し前に上がった(勿論スルーである)。車にバッグを積み、レストランへ向かう頃には気温はぐんぐん上昇してくる。もうスタートする組はほとんどいない。彼は今日は77だったそうだ。ハンディは4だという。気持ちの良いナイス・ガイである。久しぶりのゴルフだったが楽しくプレー出来た。勿論ビールもうまかった。身体に吸い込まれてゆくようだった。
もう少しゆっくりやってみたかった。