遅いことは猫でもやる

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SO世界大会(3) ユニファイド

2015-08-10 16:47:30 | 行ってきました
   バスケット競技会場の体育館
   体育館ロビー

大会三日目はバスケットの試合を見に行った。キャンパスは大きな通りを越して体育館などが立ち並び、昨日の陸上競技のスタジアムからは歩いて10分以上かかるくらいの大きさだ。内部は立派なメインコートがあり,NBAの試合が行われるほどの施設が完備されている。バスケットボール専用コート、いや専用体育館である。メインコートの試合は午後一時からと案内があり、壁一枚裏手にあるサブコートへと移動した。

   3面ほどあるサブコート
   日本チーム勝利

サブコートはメインコートに隣接して3面ほど並んでいる。ちょうど日本チームが出場しメキシコと対戦。自分たちのスローインなのに、自陣に引き上げ守備隊形を採るなど微笑ましいが、始め6-0でリード、6-6まで追い上げられたがそこから得点を重ね結局9-6で勝利、大喜びでおわった。接戦なのでデビジョニングではおそらく同じクラスだろう。
アスリート(選手)たちはいずれも競技に集中しているので技術の巧拙は全く関係なく、ゲームに引き込まれてしまう。国別に名誉を競うという競技会ではないが、やはり母国が勝つと嬉しい。あんまり面白いのでもう1試合ロシア対インドを見てしまった。

   幼児の競技体験と表彰
   ユニファイドの熱戦
   アスリート・チアチームの応援風景

メインコートに移ってユニファイド(アスリートと健常者の混成チーム)のエキジビジョンマッチを見る。予定時間をかなりすぎて司会(かなりの著名人らしい)が出てきて幼児4人を擬似ゴールにボールを入れさせるゲームをやる。可愛い仕草に皆歓声を上げる。終わって、ユニファイド(健常者との混合チーム)のチーム同士の対戦。通常の若者,2mを越える元NBC選手もいる。ボールの扱いは当然元NBC選手が中心になるが、球を欲しがるアスリート(障がい者選手)に順番にパスを回し、できるだけシュートをさせる。点差が少し開くと負けている方のチームが通常の若者にパスを回し均衡を取る。双方のNBC選手がダンクを1回ずつ決めて見せ、結局1点差でゲームを終えた。観衆はアスリートがシュートを決めると口笛や大歓声を上げて応援をする。この国では小さい頃から最後まで戦うことが評価され、戦わないものや途中で投げ出したものは「逃げた」と言われ評価が下がる。そしてyesIcanを叩き込まれる。オバマのイエス・ウィー・キャンはそこから来ているそうである。

   会社のロゴマークを付けたTシャツで応援する社員達

会場にはバスケットボール参加チームも大勢見学に来ていたが、企業のTシャツを着た若者もいた。
(我々の前の席はディズニー)聞けば会社が許可を出して公認で応援に来ているらしい。応援ボランテイアとでも言うのだろうか。会社の協力姿勢が積極的である。日本より一歩も二歩も進んでいる。


SO世界大会(2) 人間の暖かさ

2015-08-10 15:54:36 | 行ってきました
    会場のUSC入口
   大会のシンボルカラーを使った記念写真コーナー

開会式翌日辛い問と競技開始。まずはディヴィジョニング(クラス分け)だが、陸上競技と、水泳を応援に行った。

会場はUSC(南カリフォルニア大学)キャンパス。ロス市内を走る路線バスはアスリート(競技参加者)ファミリーは無料だ。我々は単なる応援者なので有料。しかし最初のバス運転手は五人で「1ドルでいいよ」と気前がいい。帰りのバスでは75セント/1人という。その次に乗ったバスでは50セント/1人となぜかまちまち。結局1回50セントが正規の運賃だと判明。しかしこの大会に対して寛容なのか、運転手がいい加減なのか不明だが、運賃が安いのは確かだ。

   ディズニーのコーナー
   CVSのルーレットコーナー
   道路の向こう側には車での販売店が出店
   バンク・オブ・アメリカのブースは気前がよい
   コカ・コーラのブース かなり力を入れている
   トヨタもこの大会のメインサポーターである

何十棟の建物があるかわからないほどの広大なキャンパス横で降り、会場に向かう。途中の広場では音楽がかかりヘルス・チェックをするコーナー、サポーター企業のコーナーが有り、我々も覗いてみる。
コカ・コーラ、グーグル、マイクロソフト、バンク・オブ・アメリカ、ディズニー、トヨタなど世界に名だたる企業が、グッズを配ったり、ゲームをしたり、イベントを行っていた。
   バンク・オブ・アメリカはグッズがあるかぎりカウンターで配りまくる
   CVS、トヨタ、ほか2箇所のどのブースではルーレットをやらせてグッズを配っていた。
   コカ・コーラのブース 「貴方の幸せは?」という問いかけの答えを黒板にかくという試み

   ラテンの芸術舞台
   ここは選手村でもある 隊伍を組んで歩く選手達

その他南米のテントでは歌やダンス,DJなどまるで万博会場のようなふんいきである。主としてアスリート対象であるが勿論ファミリー、サポーターも参加して良い。我々もサンバイザー、サングラス、ピンバッジ、うちわ、Tシャツ、などのグッズをゲット。
その広場の片隅のインフォメーションでメイン会場を聞き陸上競技に向かう。インフォメションもボランティアが運営していて、実に親切。キャンパス内にある主競技場へ。

   主競技場入口
   USC出身のオリンピック選手などを刻んだ記念碑
   競技中のメイントラック
   選手は一生懸命走る

400mトラック、アメリカンフットボール場のある、観客席を備えた立派な競技場だ。近くの観客に聞くと応援席の場所を教えてくれる。この大会はボランティアの大会でもあり、観客の大会でもある。競技は200m走のデビィジョニング。23秒で走るかなり速い者もいれば、30秒以上かかってゴールする人もいる。やはり黒人選手は強そうだ。観客からの応援の声はむしろ最後尾を走るアスリートに対する方が大きいくらいだ。それもあって選手は力いっぱい走る。スタート地点、ゴール地点に選手と同じくらいの人数のボランティアがおり何くれとなく世話をしている。猛暑の中お疲れ様である。

   昼食に立ち寄った学生食堂 部屋の内外にテーブルが数十個完備
   昼ごはんの焼きそば 盛が半端でない

続いて水泳の応援。50mプールを半分に仕切って使っているが、応援の声が大きい。競技は400mメドレーリレー。最初はチリ対アメリカ、次のレースはカナダ対アメリカ。最初は第3泳者まで50mの差を付けていたチリを、最後の自由形の選手が猛烈に追い上げ、失速して溺れそおうなチリの選手をゴール前タッチの差でかわして劇的な勝利をものにした。さすが観客はアメリカ人が多いので大歓声、ハラハラ・ドキドキのレースだった。次のレースではカナダが粒よりの選手を揃え、75mの大差で勝利。本線では全く別のクラスで泳ぐことになるだろう。選手の中には飛び込むスタートが苦手の人が半分くらいいて、水の中でのリレーになるがそれもレースの帰趨に影響するのでおもしろい。何が起こるのか予測がつかないのでやる方は真剣だが見る方は面白い。

どの会場の観客も一生懸命競技するアスリートに歓声、口笛、拍手で応援し、最後までプレーする姿に温かい声援を送っていた。とても感じが良い。見習うべき姿勢である。なにか温かい気持ちになって競技場を後にした。