ボカスタヂアム
タンゴ発祥と言われる居酒屋
市内観光最後の訪問地はボカ地区。マラドーナも所属していたというサカーの名門チーム「ボカ・ジュニアーズ」の本拠地があるところ。アルゼンチン中のサッカー少年が憧れるところである。少年スクールも、正規の学校もあり、立派な球場も立っている。おそらくこの国の人にとっては聖地なのだろう。またこの地区はタンゴ発祥の地でもある。落書きの多い猥雑な街に居酒屋が数多く軒を並べる。
いずれも原色のカラフルなペンキで彩られている。曲目にもなっているカミニートという店もあった。ペンキは昔高価だったので港に入ってくる船から余り物をもらって塗ったので様々な色の建築物になったという。タンゴは始め男同士のダンスであったが、次第に居酒屋の娼婦相手の踊りになり、官能的になっていったらしい。今でも街頭に絵描きやダンスパフォーマーがたむろし、道行く人に声をかけている。このカラフルな街は人形で飾り立て、毎日がお祭り気分のようだ。こういうところはさすがラテンでお得意なのだろう。
カミニート通り
路上でタンゴを踊るパフォーマンス
通りはカラフル且つ賑やか
カフェも客寄せでドア前でタンゴを踊る
カミニート通りで40分ほど自由時間を取ってもらって、ブエノスアイレス観光は終了。最後は昼食のためマデーロ地区のソレンツィオという海鮮レストランへ案内してもらう。本日のガイドさんマリア・住吉?さんお薦めのところである。彼女は日系三世で指宿出身だそうだ。
ここは運河沿いの税関跡の赤レンガの落ち着いたレストラン。瀟洒な雰囲気でウエイトレスも可愛い、ウエイターもキビキビと動き、愛嬌のある好感が持てるところだ。ただスペイン語がわからないのでちょっと不便。アペタイザーを一人1品ずつ頼んだら何やら早口で叫ぶ。よくわからないのでグズグズしていたら、英語を話す上司らしき人が出てきてそれは多すぎると言っているらしい。2品に減らして運ばれてきた皿を見ると、確かにボリュームがある。
プラウン・シュリンプのガーリック炒め、カラマリ(イカの唐揚げ)後は各々イカスミ、ラザーニアなどのパスタを注文し、ビールとワインを楽しんだ。落ち着いた雰囲気のレストランで何か久しぶりにゆっくりできたような気がした。
ソレンツィオ内部
レストランの雰囲気
ソレンツィオの店構え
外へ出るとまだ陽は高かったが、オベリスクが見えていたのでそれを目安に歩くことにした。さすがに暑い。繁華街フロリダ通りに出て、お土産物屋によりタンゴのCDを求める。サンドイッチ店でサラダとサンドイッチ、スーパーでビールとワインを購入。パスポートを見せろ見せないで一悶着あり、汗だくでホテル到着。夜はこれで済ませる。全豪オープンテニス ジョコビッチ、マレー、錦織相次いで破れる。
フロリダ通りの賑わい