ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

半人前オジサンの孤独

2017年07月07日 | 通信-その他・雑感

 4月21日付ガジ丸通信『男の修業を怠けた結果』の中で私は、「女性脳を理解できるようになることは幸せな結婚をし、幸せな結婚を長続きさせるための男の修業なのかもしれない。その修業を怠けてきた私、だから結婚できない」と書いたが、その関連。
 私の理想とする良き男女関係は「この男は察しない男だ」と相手を思いやって、よく分かるように話をする。「この女は記念日が好きな女だ」と相手を思いやって、年間のいろんなイベントを忘れないようにする。お互いの性格を認め合い、それに合わせる。こんな夫婦なら長い年月を経た後、素晴らしく愛に満ちた夫婦になるであろう。これが夫婦というのならば、私にも存在価値が出てくるはず。が、半人前オジサンの人生は今のところ、孤独のまま過ぎて行っている。それもこれも、男の修業を怠けた結果である。 

 私は生物学者でも生物に詳しい素人でも無いのだが、間違いを恐れずに言いたいことを言わせてもらうと、「何故、男と女がいる?」と問えば、「未来に残る人の遺伝子を多様化させるため」と答え、「何故、遺伝子を多様化する必要がある?」と問えば、「環境の変化や病原の多様化にも負けず生き残れる者がいるように」と答える。「何故、遺伝子を未来に残さなければならない?」と問えば、「遺伝子がそう望んでいる」と答える。
 遺伝子は未来永劫、ずっと生き残りたいときっと思っているはず、ということを前提にすれば、よって、男と女は互いを求め、2人の融合した遺伝子を残すのが自然。
 そうやって子供ができたら、子供を育てる作業が待っている。母は子供を慈しみ、母の遺伝子は子供が成長し、結婚し、そのまた子供を産むことを願う。父の遺伝子だって同じように、子供が成長し、結婚し、そのまた子供を産むことを願うはず。
 ではあるが、実際にはそうとばかりも言えない。「育児は女の仕事」という考えはついこのあいだ、昭和の頃までは先進国日本にもあったはず。
     
 
 女は、1人では子を産み育てることはできない。妊娠中、授乳中は働けないので誰かの助けを要する。助けとなる者はその第一に、子の父親である男が担うべき。
 男は、女が子を産み育てるのを助ける存在であって、女が子を産み育てるのに他人の力を必要としないならば、男は、性行為が済めば存在する価値はない。女が子を産み育てるのに助けとなる力を男が持っていれば、その男は存在する価値がある。自分1人生きていくのに精一杯の私は、女の為に存在する価値は無いと言える。つまり私は、男として役に立っていない→1人前の男では無い→なので、半人前オジサンということになる。

 少し自己弁護させてもらうが、私の孤独は私だけのせいでは無い。5月26日付『ウカライリチー』にも書いたが、ウカライリチーを作りながら昔のテレビ時代劇『花山大吉』を思い出した。花山大吉は酒とおからが大好物であった。それで、日本酒もおからも美味そうと私は思った。私は豆腐、湯葉、油揚げも厚揚げも好き、おからも大好き。そして、数あるアルコールの中でも日本酒は、酒の中では間違いなく1番好き。
 私の豆腐好き日本酒好きは花山大吉のお陰かもしれない。もしかしたら、豆腐好きなので健康でいられているのかもしれない。ありがとう花山大吉。そして、酒好きなので結婚できない(3度の女より酒が好き)のかもしれない。花山大吉のバカ!
     

 記:2017.7.7 島乃ガジ丸


男の修業を怠けた結果

2017年04月21日 | 通信-その他・雑感

 過日、ラジオを聴いていたら本の紹介をやっていて、その時紹介された本が何だったか忘れたが、同じ作者による2、3年前に刊行された『察しない男、説明しない女』の話に私の耳は反応した。日常は動植物の図鑑しか読まず、本屋に行かなくなって5、6年となる私は当然、その題の本の存在も知らず、噂も聞いておらず、当然読んでもいない。
 何故、私の耳が反応したかというと、「あっ、それだよそれ、それが俺の結婚できない理由だよ」と思ったから。「察しない」という点では、私は男の中の男である。
 子供の頃から理数系(勉強は大嫌いだったが数学は得意な方であった)の私の脳は、日常のほとんどを論理的思考している。真っ直ぐ立って、真っ直ぐ前を見て、真っ直ぐ歩いてきた私は、常に直球を待っているので変化球に弱い。変化球に私は気付かない。
     
 付き合っている女性がいた頃、彼女が急に不機嫌になったりしてもそれが何故なのか男脳の私には全く判らない。「どうした?」と訊いても彼女は説明しない。説明しないので男脳の私は数学の問題が解けなかった時のようにイラっとする。そういったことが2度目3度目となると面倒臭いので放っておく。放っておくと女性はさらに不機嫌になる。私はさらにイラっとする。ちっとも楽しくない。で、「別れよう」となる。
 女性と付き合って、女性脳に翻弄されながらも耐えに耐えて何とか女性脳を少しずつ理解できるようになって、イラっとすることも減って行き、楽しい付き合いができるようになる。女性脳を理解できるようになることは幸せな結婚をし、幸せな結婚を長続きさせるための男の修業なのかもしれない。その修業を怠けてきた私、だから結婚できない。

 『察しない男、説明しない女』をネットで検索してみた。本を紹介するサイトに、
 男と女はこんなに違う!
 男は結果を重視する/女は過程を重視する
 男はナンバーワンになりたい/女はオンリーワンになりたい
 男は日常が好き/女は記念日が好き
 男は「初めての男」になりたい/女は「最後の女」になりたい
 男は使えないものを集める/女は使えそうなものを捨てられない
 男は子どもでいたい/女は女でいたい
などというのがあった。これを見ると、私は男の中の男では無いようだ。私は過程が楽しい、オンリーワンでいい、初めてでも最後でもどうでもいい、使えないものを集めない、子供でいたくない。この6項目の内、私が当てはまるのは「日常が好き」だけ。
 そうだよ、私の脳は全くの男脳ではないのだ。デートしている時、彼女が寒そうにしていたらそれを察することができる。そして、自分の着ている上着の半分を彼女の肩に掛け彼女の肩を抱く。そんな優しさも持っているのだ。そうだよ、私が結婚できない理由は他にあるはずなのだ。見た目の問題とか、経済力の問題とかいったものだ。
 「察する男」とは、もしかしたら相手を思いやる優しさの他、相手を思う時間を惜しまない余裕と寛容を持った男なのかもしれない。私に優しさは少々あるが、余裕と寛容がまったく不足している。「説明しない女」にイラッとするのはそれが理由になっていると思われる。だから結婚できない。後期オジサンとなった今、結婚は諦めているが。
     
 記:2017.4.21 島乃ガジ丸


冥土への一里塚

2017年01月13日 | 通信-その他・雑感

 2016年12月30日付ガジ丸の週一日記『もう三山超える』の中で、
 1週間ほど前、パン屋で買ったパンを齧っていたら何か硬い物を右奥歯で噛んだ。今年の9月ころ歯周病で一時期痛かった右奥歯、1ヶ月後からは痛みも消えていたが、異物を噛んだ後から痛みが復活し、今も痛い。
 と書いたが、右奥歯の痛みは年が明けてもなお続いている。1週間ほど前(1月5日か6日頃)、右奥歯に舌が触れた時、右奥歯がいつもと違う形状であることに気付いた。何か小さな尖ったものが奥歯の上にあると感じた。「あっ、もしかしたら小さな釘状のものが奥歯に刺さっているのかも、このあいだの硬い異物はそれかも」と思って、指の爪先でその尖った箇所を引っ掻いてみた。そこは少し浮き上がるようにして動いた。
 「やはりそうか」と、今度は強く引っ掻いた。やはり少し動く。しかし、何度も何度も引っ掻くがそこは少ししか動かない。鏡を見ながらやろうと懐中電灯で口の中を照らしながら鏡を覗く。患部は奥から2番目の右奥歯、そこにはしかし、何の異物も無い。
 異物は無いが指先で確認すると、やはり引っ掛かりはある。爪先でそこを引っ掛けて上に動かすと少し持ち上がる。何か異物が動いているのではない、歯そのものが動いているようだ。「あっ!」と思ってそこを横に動かすと大きく動き、グラグラした。グラグラ動いたのはその歯全体ではなく、前方半分だけだった。歯が縦半分に割れている。

 歳取ると骨が脆くなって骨折しやすくなると聞いている。私の歯も例外なく歳相応に脆くなって、硬い異物を噛んだ拍子に歯折してしまったようだ。そういえば、「硬い物を噛んだら歯が欠けた」という話もよく聞く。ついこのあいだも、「硬いせんべいを食べていたら歯が欠けて、しばらく歯医者通いしたわよ」と大家さんが話していた。

 半分に割れた私の、奥から2番目の右下奥歯、2つに分かれているが2つバラバラに倒れてはいない。2つともまだ歯茎にしがみついている。しかし、2つの内の小さい方(6対4くらいの割合で割れている)がグラグラと横に大きく動く。以前歯周病の時、「動く歯を手でグラグラさせたら、しばらく(数日後)して痛みは消えた」ということを思い出したが、今回は、それをやると歯が抜けそうなので止す。
 硬い異物によって歯折した右奥歯では物を噛むことができない。柔らかい物を噛んでも痛い。なので、歯折して以降は、物を噛むのは全て左奥歯に任せている。左ばかり使っていると顔が歪むということは、既に枯れている私は心配していない。硬い物を噛んで次は左奥歯が折れ、どちらでも物を噛み潰すことができない、ということは心配している。

 「歳取ると」というともう1つ、去年12月初めに友人Kからのメールに「最近は膝の状態がイマイチで、昨日はモノレール駅の階段で、下っている時に痛みが走り転倒。2回転ほど転げ落ち・・・」というのがあった。そう、歳取ると足腰も弱る。
 さらにもう1つ、左脇に小さなしこりがあることを2週間ほど前に気付いた。触感では直径3ミリほどの球形。「歯を折った犯人はこいつか」と思ったが、飲み込んだ異物が脇に行く道理が不明。または、「ガンかも」と思わぬでもないが、身体にあれこれ不具合ができるのは歳取るとしょうがないこと。歯折もしこりも冥土への一里塚だと思う。
     
     

 記:2017.1.13 島乃ガジ丸


千里の道も諦めず

2016年12月23日 | 通信-その他・雑感

 新居での生活を楽しくするための備品作りがなお続いている。先週通い続けたホームセンターへ今回も金曜、月曜、昨日木曜と通って、何とかかんとか材料は揃った。
 完成には時間がかかるであろうと予想された濡れ縁であったが、先週土曜日、「何て、俺は頭良いんだろう」と自画自賛するような閃きがあった。
 前の前の住まいである首里石嶺のアパートに住み始めた頃だから、もう25年ほど前に自分で作った木製のベッド、床部はスノコ状になっていて風通しが良いもの、スノコの上に布団を敷く形式。宜野湾市我如古に移ってからもしばらくは使っていたが、ある日ベッドを移動するとベッド傍の壁にカビが生えていた。据え置き型ではそうなるのだと判断して、2015年3月、ベッドを折り畳みベッドに代える。折り畳みベッドは実家にあったもので、いつか役に立つかもと畑の物置に保管していたもの。
 部屋では不要となった自作の木製ベッドはどうしたかというと、畑に持って行き、小屋前のデッキとして使用することにした。その上に物入れ棚、作業台などを置いたのでスペースがなくなりデッキとはならなかったが、小屋の前に何とか収まった。
     

 さて、自画自賛する閃きとは、「このデッキをそのまま新居の濡れ縁として使おうぜ」という閃き。そう閃いたのは先週の土曜日。もっと早く閃いていれば、濡れ縁の設計にあれこれ悩んで何時間も費やした時間や、濡れ縁の材料確認に何どもホームセンターへ通った時間などを無駄にせずに済んだのだが、その辺りが弱小脳味噌たる所以。
 今週日曜日から「元ベッド現在デッキを濡れ縁に変身させる計画」を決行した。元ベッド現在デッキを濡れ縁に変身させるにはいくつかのリフォームを必要とする。
 元ベッド現在デッキの床板はスノコ状となっているが、スノコの板と板の間の隙間が濡れ縁にするには広すぎる、床板を全部取り外して、隙間を狭くした形で新たに取り付けし直さなければならない。また、元ベッド現在デッキは、ベッドだった頃の脚は木箱で、デッキとして使っていた脚はコンクリートブロックである。濡れ縁とするからには脚も木材で、新たに作らねばならない。塗装も外部用にしなければならない。何も無いところから作るよりは楽であるが、それでも、まあまあ手間暇のかかる作業だと想像できた。
 12月19日(月曜日)に足りない材料をいつものホームセンターで買い、「元ベッド現在デッキを濡れ縁に変身させる作業」を始めて、翌火曜日にはスノコ部分が完成、水曜日には木製の脚もでき、木曜日には組み立て完成。後は現場設置するのみとなった。
     

 12月17日には既に衝立(大)、衝立(小)が完成している。衝立は、新居の入居条件が厳しく、壁には画鋲の穴も空けてはいけないと言われているので、壁掛け時計やカレンダー、絵などを飾るための壁となるもの。まあまあ上手くできた。
 その他、細々としたものいくつかもできている。後は上記の濡れ縁の設置と食器乾燥機置き台作り。完成には時間がかかるであろうと予想された食器乾燥機置き台、それも既に躯体部分の材料は塗装まで終えている。後はそれを組立て、棚板、天板の材料を買って、それを加工し、組み立てた躯体に設置するだけ、1日あれば済む作業。
 「お前はバカか!」などと自分自身に文句を言いつつも、何とかかんとか新居生活を幸せに暮らす計画は前に進んでいる。千里の道も諦めなければ終着するようである。
     

 記:2016.12.23 島乃ガジ丸


古いパソコンみたいな

2016年12月16日 | 通信-その他・雑感

 先週のガジ丸通信『楽しい生活のための疲労』の続き。詳しくは今週の別記事『チルダイする日々』に書いているが、最近の私はミスが多い。疲労が過労になって、脳味噌が正常に働かなくなっているのではないかと疑い、いやいや、元々性能の悪い脳味噌なんだと疑い、「まるで性能の低い昔のパソコンみたいだ」と思って、今週はそんな話。

 新居のあれこれの備品作りのため、その材料を買いに西原町にある有名なホームセンターへ行ったのは先週月曜日から。先週も書いたように作業は火曜日から始める。しかし、買い忘れがあり、間違ったものを買ったりなどして、そのホームセンターへは、先週月曜日以来今週水曜日まで毎日通っている。1日に2度も行った日もある。
 不足材料はいくつもあるので、昨日も行きたかったのだが、自分の低性能の脳味噌に呆れ果て、よーーーく考えてからにしようと昨日はホームセンター通いを休んだ。
 ホームセンター通いについては『チルダイする日々』に書いているので、この頁では私の脳味噌がいかに低性能であるかという別の証拠を2、3述べる。

 金曜日、ガジ丸ブログアップのため従姉の夫の事務所へ行く。ところが、ガジ丸の記事や写真データを収めた肝心のUSBメモリーを家に忘れる。取りに帰る。混んでいる時間帯を避けて7時には家を出たのに、取りに帰る頃は渋滞が始まっていた。回り道をするがそこも混んでいた。結局、従姉の夫の事務所と家の往復に1時間もかかってしまった。
 ガジ丸ブログをアップした後、いつものホームセンターへ行き、昨日間違って買ってしまった材料の正しい方を買い、畑へ行って、その材料を加工し、畑作業も少しやって家に帰る。物干し設備作りなどやって、夕方からはその他、濡れ縁や食器乾燥機台などの、新居を楽しく暮らすための設備の設計図書きを始めようとしたら、何と、設計図データも入っているUSBメモリーを今度は従姉の夫の事務所に忘れていることに気付く。

 物干し設備作りなどは、その設置に関しては現場仕事だ。現場とは私の新居。新居には道具があまりない。大工道具などは畑小屋に置いてある。小屋からその日使う予定の道具を家に持って行き、それで作業する。その必要な道具を忘れることがたびたびある。新居から畑は車で2~3分なので、その往復にかかる時間とガソリンは大した無駄ではないのだが、たびたびあるので、自分の脳味噌のバカさ加減に呆れてしまう。
 ハンマーなどの大きな道具では起きないが、ドライバーや小さなスパナ、メジャーなどの道具、備品に必要なジョイントなどの部品などでは頻繁に起きることがある。
 「ん?さっき使っていたメジャーはどこだ?」などといったこと。5~10分ほどあちこち探し回って、結局、足元に転がっていたなんてことが何度もあった。
 「お前の眼は節穴か?それとも、お前の脳味噌がバカなのか?」と自問する。
     
     

 新居の備品作りで頭が忙しくて毎日の日記も記入し忘れる。先週木曜日から日曜日までの欄が空白であった。日記もつけ忘れるのは、私の脳味噌が老化していることもあるが、元より、私の脳味噌が古いパソコンの、OSがウィンドウズ98とかME程度なのであろう。なので、あんまり忙しく煩雑になると脳味噌がフリーズするのだと思われる。 

 記:2016.12.16 島乃ガジ丸