先週、「なんくるみー畑」の話を書いて、静岡のまり子さんのことを思い出して、久々に彼女のブログを覗いた。去年は4コママンガを多く載せているが、今年は1つの記事しかない。彼女はブログより先端をいくツイッターに移行しているみたいであった。
まり子さんを思い出したついでに鈴木亜紀も思い出した。鈴木亜紀はシンガーソングライターピアノ弾きで、一時私が惚れた女性。で、彼女のHPも久々に覗いてみた。彼女もツイッターをやっているようだが、ブログはこれまでと変わりなく時々更新されている。これまでと変わりなく貧乏暮らしのようだが、お元気そうで何より。
私が鈴木亜紀に惚れていた、というのはホント。彼女のどこに惚れたか?・・・彼女は見た目可愛いけれど美人というほどでは無い。深く長く話をしたことがないので彼女の性格が良いということも言えない。もっとも、私は見た目で女に惚れる男だと思っている。見た目はでも、美人かどうか、おっぱいが大きいかどうかなどでは無く。大雑把にいえば表情。表情は澄ました顔でも笑い顔でもその人の心を表現していると思う。なので、深く長く話をしたことがなくてもその人の性格に惚れるという可能性は十分にある。
しかし、私が鈴木亜紀のどこに惚れたかはたぶん、ここであろうと判っている。彼女に惚れたのは彼女のライブを初めて聴いた時だ。私は見た目(可愛いけど)では無く、彼女の歌に惚れている。「こんな詩を書いて、こんな曲をつけて、こんな風に歌う人は間違いなくイイ女である。稀に見るイイ女である」と思ったのだ。で、惚れた。
去年の秋、鈴木亜紀のライブが実家の近くのライブハウスであった。そのライブハウスの前を通りかかった時に私はそれを知った。が、だいぶ迷ったけれど、ライブには行かなかった。その年の夏に仕事が休職となり、収入源を失くした私は生活費削減中で、ライブを聴く金を惜しんだのであった。ちなみに、生活費削減は、30年以上続けてきた模合(モアイ:月1回の飲み会)を辞める、ビールが発泡酒になる、髪にも洗濯物にもリンスを使わない、総菜は3割引き~半額になってから買うなどといったもの。
そういえば、6月にはEPOのライブもあった。EPOについては2007年8月のガジ丸通信に書いている。彼女の音楽の事を私は「まどろみ音楽」とし、「スグレモン」と評価している。そのEPOのライブ、しかも、EPOが沖縄に移住しての初ライブだ。沖縄に住んで生まれたEPOの音楽、とても興味を持ったが、やはり行かなかった。
私は音楽を正式に勉強したわけでは無いので、学問的にあれこれ評価することはできない。私の言うことはまったく私の勝手な感性による、と言い訳して勝手なことを言うが、EPOの音楽は「天啓の音楽」、鈴木亜紀の音楽を「人間の音楽」と捉えている。
「天啓の音楽」は精神が聴き、「人間の音楽」は心が聴く、と前置きしてさらに生意気なことを言わせて貰うと、私の感性によれば、「天啓の音楽」はモーツァルト、「人間の音楽」はベートーヴェンである。どちらの音楽も私は好きである。
EPOのまどろみ音楽を聴いた時、彼女に「抱かれたい」気がした。鈴木亜紀のある1曲を聴いた時、彼女を「抱きしめたい」と思った。つまり、「抱かれたい」EPOは「天啓の音楽」で、「抱きしめたい」亜紀は「人間の音楽」となる。私の場合、だ。
記:2013.8.2 島乃ガジ丸