先日、お見合いがあった、・・・私のでは無く、埼玉在の友人Kの見合い。二ヶ月ほど前に、私の友人の元美人妻Iさんに頼んで相手を探して貰っていた。
Kはたびたび沖縄に来ていて、だいぶ前にIさんを紹介していて、その後も何度か顔を合わせ、話もしている。その経験を踏まえた結果、Iさんの目にKは男として合格だったようで、「Kさんならいいですよ、紹介できる女性がいますよ」となった。
Kが今年1月に来沖した時、私とは会わず、「今回は先輩のAさんと過ごす予定」となった。Aさんから「女性を紹介する」との話があり、その餌に釣られたようだ。Aさんが紹介する女性というのは私も知っている美女Sさん。
その時はSさんの都合が合わず、会うことは叶わなかった。それをKがとても残念がっていたので、「結婚したいの?」と訊くと、「したい」と答える。で、それではとIさんに打診してみたら、「いいですよ、いますよ」となったのだ。
Kの友人で東京在のI氏、たびたび沖縄にやってきて私も何度か会い、私の友人にもなってくれているが、彼も、前回(今年3月)やってきた時に訊いたら「結婚したい」と言っていた。今さら子作りも難しかろうに何のための結婚だろうと私は思うのだが、人の感性は人それぞれなので、二人が結婚できることを祈っている。
幸いにも、元美女IさんがKに紹介した女性は二人いて、I氏が夏に来沖(予定)する際はKも一緒に来て、その女性二人と食事することになっているらしい。上手い具合に二人が別の人を好きになって、めでたしめでたしになるといいね。
4月に宜野湾市民図書館から『恋と花火と観覧車』という邦画のビデオを借りて観た。私は恋愛ものを好まないのだが、主演が長塚京三だったので渋めのものだなと判断し、借りた。主演女優は松嶋菜々子、秋元康企画原作で1997年の作品。
映画の内容は妻に先立たれた中年男の恋愛物語。長塚京三は愛を叫ぶことも無く、泣くことも無く、歌うことも無く、彼と松嶋菜々子の恋愛は渋めに進んで行く。渋めは期待通りであったが、やはり、私には恋愛物語は向かないようで、退屈であった。
長塚京三と松嶋菜々子の恋愛がどうなるのかについてはあまり興味がなかったが、脇役たちの動きには「ほう、そう動くのか、何故?」と面白く思う所があった。
娘が勝手に父親を結婚相談所みたいな所へ入会させる。余計なお世話だと私は思うが、彼女はそれが正しいと信じている。お見合いパーティーの席でモテナイ男役の生瀬勝久が松嶋菜々子に「あんたみたいな美人が・・・云々」と暴言を吐く。若い美人がお見合いパーティーに参加しても、それは彼女の勝手だろう、要らぬお節介だと私は思う。
余計なお世話、要らぬお節介をするのは、結婚は幸せという幻想を持っているからであろうと想像する。私だって恋人は欲しい。少なくとも、親しく話の出来る異性はいて欲しいと思う。それでもだ、中年(KもI氏も私ももうすぐ老年)の結婚は幸せか?というと疑問がある。生活の半分を相手に合わせなければならない。今さら面倒である。
そんな面倒を負うてもなお、「この女と一緒にいたい」と思う女性に巡り会えたならそれはとても幸せなことかもしれない。KもI氏もそうなるといいね。
記:2013.5.17 島乃ガジ丸