先週のガジ丸通信『結婚しないと罰金』の最後に「少子化対策をもう一案考えた。それは次回。」と書いたが、官房長官が近く来沖して沖縄県知事と面会し、基地問題について意見交換したいとのニュースを聞いたので、もう1つの少子化対策は次回に延期。
「普天間の危険性除去の為には辺野古に基地を造る以外無い」と官房長官は仰る。普天間基地の代替施設が辺野古でなければならない理由は何だろうか?「何で沖縄なの?」と私は問いたい。「日本国とアメリカ国で決めたから」ということなんだろうか?
政府の書棚の、基地建設用参考地図には沖縄の島々しか載っていない小さな地図しかないのか?あるいは、「臭いものは沖縄に、金をやるから我慢しろ」と思っているのではないのか?などと改めて思ったので、そんなこと書いてある過去の記事から抜粋。
小さな地図を広げて 記:2005.10.29
2005年10月28日夜、普天間飛行場の代替基地建設場所について日米が合意したとのニュースが流れた。「やっと決まったか」と私は思う。・・・中略・・・
ただし、平和主義者の私なので、もちろん基地の県内移設という今回の合意に諸手諸足を挙げて賛成というわけでは無い。条件が1つある。日米両政府の基地問題に関する担当者たちは今回の合意に際し、おそらく小さな地図を広げただけであれこれ協議したに違いない。その小さな地図には沖縄の島々しか載っていなかったに違いない。それでは不十分なのだ。その小さな地図は閉じて、もっと大きな、世界中の国々が表示されている地図を広げて、そして、その上で沖縄の基地問題を、普天間基地の移設先を協議して欲しいのである。それでもなお、やはり辺野古しか場所が無いというのであれば、それに多くの人が納得するような正当な理由があれば、その限りで私は、少なくとも小さな前進として、今回の協議結果を受け入れても良いのである。
植民地並待遇 記:2012.6.29
先日、職場の近くで面白い垂幕を見つけた。「ほう、そう考えるか、どういう思考回路なのかその頭の中を覗いてみたい」と興味を持ち、写真を撮った。
その垂幕は何とか実現党のもの。「中国の植民地になってもいいのですか?」と書いてある。当然、沖縄は中国の植民地にはなりたくないが、アメリカや日本の植民地にもなりたくない。垂幕は「基地反対、オスプレイ反対の皆さ~ん」と呼びかけている。つまり、中国の植民地になりたくなかったら基地もオスプレイも受入れなさいと言外にある。
何とか実現党はつまり、日本国のために沖縄は犠牲になれと言っている。日本のために危険を受入れろと言っている。彼らは沖縄を植民地だと思っているようだ。「日本の植民地なんだから日本の犠牲になって当然」と思っている。そのことに彼らは気付いているのだろうか?あるいは、心からそのように思っているのだろうか?この垂幕を見ていると、本土決戦を避けるために沖縄を滅茶苦茶犠牲にした沖縄戦が頭に浮かぶ。
以上、過去の記事でした。なお、画像は今回新たに加えたもの。
記:2015.4.3 島乃ガジ丸