ガジ丸が想う沖縄

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一石二鳥作戦2つ

2015年06月12日 | 通信-その他・雑感

 去年の夏、見習い農夫(私)は台風に泣かされた。7月に襲った台風8号では、実を着けていたバナナが5本倒され、パパイアの実が20個ほど吹き飛ばされた。この2種だけで14000円(獲らぬ狸の皮算用だが)の損害であった。その他果樹ではアセロラ、グヮバの実が全滅、野菜ではゴーヤー、ヘチマ、オクラのほとんどが被害を被った。
 果樹野菜は甚大な被害を被ったが、芋(甘藷)は大丈夫であった。芋さえあれば食っては行けるのだ。だがしかし、生活は「食う」だけでは無い。「着る」、「住む」もある。現金収入が無いと生活はできない。家賃、光熱費、通信費、交通費だけでも月5~6万円を要する。台風による損害は大きい。現金収入が断たれてしまうのだ。

 「台風対策を何とかしなければ農夫は生活できない」と思った。で、今年、その対策の一つとして、6mばかりの長さだが防風ネットを張った。これで台風の風を弱めることができるかどうかの実験だ、これが成功すれば延長する予定でいる。
 ネットは防風用のネットでは無く、4センチ角目くらいのもので蔓性の野菜を這わすためのもの。それに私はインゲンを這わせた。インゲンが蔓を伸ばしネット全体に葉を茂らせてくれれば防風の役に立つであろうという考え。
 インゲンは蔓を伸ばし花実を着けた。4月で私はその実を6~70本は収穫でき、その多くを自家消費した。いろんな料理にして美味しかった。インゲンは虫(私の見た限りではタイワンキドクガの幼虫)が多く着き、齧られた莢は変形し売り物にならない。売り物にならないので収穫したものはほとんど自家消費となったのだ。
 防風はどうかというと、これは上手く行っていない。インゲンは枝別れが少なくてさほど蔓延らない。防風の役に立ち、現金収入にもなるであろうと目論んだ私の「インゲン一石二鳥作戦」は見事失敗に終わった。今そのネットにはゴーヤーを這わせている。ところがそのゴーヤー、4月4日に種播きしたのでもう1ヶ月以上経っているが、まだ実を着けていない。2mほどに蔓を伸ばしているが分枝もしていない。どうやら、ゴーヤーによる一石二鳥作戦も成功の見込みはあまり期待できないみたいである。
          

 私の一石二鳥作戦はあまり期待できないが、これはおそらく成功するであろうと思われる一石二鳥作戦が別にある。きっと、お金を使わずにダイエットしたい人にとっては耳より情報となるはずだ。働いてお金を得て、しかも働くだけで痩せられるアルバイト。ダイエットの必要のないヨーガリー(痩せっぽち)の私にとっては一石一鳥(アルバイト代を得るのみ)でしかないが、日頃「痩せたい痩せたい」と念仏のように唱えている友人のK子や、腹周り1mを超える友人のMにはきっと耳より情報であるはず。
 今、私がやっているアルバイト、ビニールハウス内での農作業はこの時期(5~6月)でもびっしょり汗をかく。私は朝7時から11時までの4時間働いているが、ここ数日の気候、外気温30度を超えて晴れた日という条件下では汗が滝のように流れ落ちる。3~40分も働くと長袖Tシャツがびっしょり濡れ、着替えをしている。7~80分もするとズボンが濡れ、パンツも濡れ、靴下まで濡れていく。私でも1~2キロは痩せる。ヨーガリーの私でもそうなのだ、太った人ならきっと4時間労働で4~5キロは痩せるはず、他の努力をしなくても、ひと月で10~30キロ位は痩せられるかもしれない。
          

 記:2015.6.12 島乃ガジ丸