桜と桃を追いかけて(その6)

 この季節、美しいのは桃や桜ばかりではありません。萌え出したありとあらゆる木々、林床に姿を現したスプリングエフェメラル、春の妖精たちもまたこの季節の主役です。樹木が、花や若葉だけではなく樹皮も含め、木全体が輝いて見えるのもこの季節。

 林床に咲く小さな花たち。所謂雑草と呼ばれ疎まれることの多い、ナズナ、ホトケノザ、カラスノエンドウなども見方を変えればこの季節の主役です。雑草ではなく、春を彩る小さな花としてご覧いただければ、それぞれが実に美しい草花であることにお気づきいただけることでしょう。(山梨県北杜市長坂町にて)
 

 今日の一枚は、桜の花をバックにした芽吹き前の白樺。若葉が出てくれば桜の花をバックにしてさぞかし映えることだろうと思うのですが、白樺が芽吹きの時を迎える頃には、バックの桜はすっかり散ってしまっています。なかなか思うような絵にはならないのですね。
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