唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
電球がなくなる?!
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我が家のリビング・ダイニング(南側半分)の天井である。ご覧の通り、天井を作る予算がなかったので、屋根の形がそのままむき出しになっているが、まっ、そのことは今日は置いておこう(^^;。で、今日ご覧頂きたいのは、屋根の裏側(我が家にとっては天井だ)についている電球の数である。写真に写っていない1つを加えて7つだ。北側半分(ダイニング部分)には天井と壁に南側と対称に付いている4つの他、食卓の上に、天井からぶら下がっているペンダントに2つの計6つ。全部あわせると13個の電球を使っている。全部60Wだから、しめて780W。
CO2削減(地球温暖化防止)のために、この電球を2010年までに廃止し、電球型蛍光灯に切り替える事が、ほぼ現実のものとなるようである。つまり、政府が音頭とりとなって、各メーカーに働きかけたところ、メーカー側もこれに応じる姿勢を見せていると言うのである。同じ60W相当の明るさのために電球型蛍光灯が消費する電力は電球の1/3だから、我が家のリビング・ダイニングの電球を全部点けた時の消費電力も780Wから260Wになる。電気代も安くなるし、夏場の暑さも緩和されることだろ。
注1:電球13個、780W分を全部点けることはまずなく、必要な場所だけを点け、かつ、天井と壁についているスポットライト型のものは必要に応じて調光している。食卓の上など必要な場所は明るいが、それ以外の場所は、薄暗い状態のこともある。
注2:白熱電球の発熱量は大したもの。電球13個、780W分の半分程度をつけていただけでも相当の暑さになるので、この暑さから逃れるために、夏場は特に薄暗い中で生活している(^^;。
電球型蛍光灯が同じ明るさの電球のほぼ10倍と高価なことを除けば、寿命も長いし電気代も安くなるので、家庭の経済を長い目で考えれば良いことずくめのように思えるのだが、郷秋<Gauche>は、ここであえて問題提起をしておきたい。
それは現在の電球型蛍光灯の色が、たとえ「電球色」のものを選んだとしても、完全に電球と同じではないと言うことである。先に郷秋<Gauche>の家のリビング・ダイニングには全部で13個の電球があると書いたが、実はそのうち、ペンダント型の照明器具には既に電球型蛍光灯を利用している。リビング側のペンダント型3灯のうちの2つ、ダイニング側のペンダント型2灯のうちの1つを電球型蛍光灯に変更しているのである。
何故、全部を電球型蛍光灯にしないのかと言えば、それは「色」の問題である。つまり、現状では電球色の電球型蛍光灯であっても、その色温度が完全に電球と同じではなく、やや高いようなのである(白熱電球の色温度はおおよそ3000K(単位:Kはケルビン)であるが、感じとしては3500Kくらいなのか、やや白色蛍光灯(4200K程度)寄りの色合い)。
色温度などについての詳しい説明はここでは省略するが、要するに、たとえ電球色のものであったとしても、現在の電球型蛍光灯では、白熱電球とまったく同じ色合いだとか、その色合いから来る安らぎ感、食べ物(特にマグロの刺身)の美味しさ感が得られないのである。このように、全部を電球型蛍光灯にするとしっくり来ないことから、ペンダント型照明器具の電球の半分を電球型蛍光灯に置き換えていると言うのが我が家の現状なのである。
勿論、CO2削減(地球温暖化防止)に反対するつもりは毛頭ないし、出来る限り協力したいと思い、我が家でも既に一部で電球型蛍光灯の使用を始めているわけだが、電球型蛍光灯の色温度の問題から、現状では今すぐ全面的に電球型蛍光灯するわけにはいかない。問題は色温度だけ(あるいは色温度だけでは測れない、微妙な感覚的要素があるのかもしれないが)なので、この問題を各メーカーにはぜひとも2年弱の期間に克服してもらいたいと思っている。
もう一つ心配なのは、所謂「なす型」の電球は電球型蛍光灯に置き換えられても、郷秋<Gauche>の家のリビングの使っているスポットライト型の電球や廊下や寝室などで使っているダウンライト用のスプリクト球がどうなるのかと言うことである。これらの電球はサイズが小さいので、素人目にも蛍光灯化は難しそうである。大体蛍光灯では(一般的に)調光で出来ないから、必要に応じた明るさに調整することも出来ないのも問題である。
繰り返すが、郷秋<Gauche>は基本的に環境コンシャスな生き方をしているつもりだけれど、例えば日常の暮らしにおいて、蛍光灯の青白、落ち着かない明るいだけの明かりの中で暮らすのはご免蒙りたい。それは文化の問題であり、日本人が欧米人にいくら責められても鯨肉食をやめられないとか、同様に韓国人が犬肉食文化から離れられないのと同じ問題である。もっとも、日本の技術力も持ってすれば、電球とまったく同じ色温度、色的感覚の蛍光灯型電球を作ることが出来ることを、そして我が家の、少なくともリビング・ダイニングの13個の電球すべてを蛍光灯型電球に取り替えることが出来ることを信じたいものである。
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