唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ボーイング社がMRJのカスタマー・サポートを提供
6月22日、三菱航空機とボーイング社が、三菱航空機が開発を進める国産初のリージョナルジェット機MRJのカスタマー・サポートをボーイングが提供することで合意したこと、さらにその業務体制を開催中のパリ・エアショー会場において発表した。
この合意に基づき、ボーイング社の民間航空機部門、ボーイング・コマーシャル・アビエーション・サービセズが、MRJの部品調達・在庫計画の策定、現地サービスを含めた各種サービスの運営などのカスタマー・サポート サービスを提供すると云う(マニュアル作成ではサーブと契約済み)。
エアラインが新規の航空機を導入する際にもっとも重要になるのがそのメーカーの「サービス性能」であろう。つまり、最少の予備機でメンテナンスを含めていかに効率の良い運航ができるかである。その意味で、航空機単独の性能ではなくメーカーの力が重要になる訳で、新参メーカーは大きなビハインドを負うことになる。
今回、三菱航空機とボーイング社の提携はそのビハインド解消に大きな力となる事だろう。それは取りも直さずMRJの性能には興味を持ちつつ、メーカーである三菱航空機に対する不安感から発注を躊躇しているエアラインや航空機リース会社の背中を押す大きな力となることは間違いないだろう。
17日に、香港の航空機リース会社ANIから5機の90席型MRJ受注のニュースをご紹介したばかりだが(see here)、今回の三菱航空機とボーイング社の提携により現在130機となっている受注数がさらに大きく上積みされることを期待せずにはおられない郷秋<Gauche>である。
今日の一枚は、MRJのご先祖様でとも云えるYS-11。信頼性の高い機体でありながら販売が思うように伸びずに、ついには生産会社も解散せざるを得なかった悲運の旅客機でもある。だからこそ、YS-11の二の舞とならぬよう万全の態勢で売り込みに注力しているMRJなのである。
福島で暮らしてみなさい
毎日新聞他配信のYahoo!Newsを総合すると、福島県庁に佐藤雄平知事を訪ねた清水正孝社長と次期社長に内定している西沢俊夫常務に対して知事が「福島に2、3時間来ても実態は分からない。100日間くらい暮らしてみなさい」と強い口調で云い放った。
また、「広く社会の皆さまに大変大きなご不安、ご迷惑をおかけしたということで、今月末の株主総会をもって退任する決意をさせていただきました」などと話した清水氏に対して「ちょっと待て、『社会の皆さんに迷惑がかかった』ではなく、福島県民の皆さんにでしょう」「社長が変わるというが事故が収束しない状況は変わっていない」などとたしなめたとのこと。
郷秋<Gauche>は5月5日に「東電のみならず、原発立地を後押しした国は、国会や中央省庁のすべてを福島県に、そこに働くすべての人とその家族と共に今すぐ移転するべきだろう。その上で、安全だと云うのならば、福島県民も納得することだろうな」と書いた(see here)。奇しくも佐藤福島県知事も同じことを言い放ったわけで、郷秋<Gauche>としても溜飲が下がる思いであるぞ。
23日にペンタックスが一眼「レフ」発表会
SankeiBizのビジネスライブによれば(see here)、6月23日13時にHOYAがペンタックスブランドの一眼レフの発表会を開催することになっている。
郷秋<Gauche>は一昨日に、6月23日にペンタックスが世界最小・最軽量の「デジタル一眼」を発表するとの情報を記事にしたばかりだが、それはコンパクトタイプデジタルカメラと同じサイズのイメージセンサーを使った非常にコンパクトなレンズ交換方式の「デジタル一眼」の事であって、「デジタル一眼レフ」の話ではなかった。
オリンパスのE-P1やパナソニックのGF1が登場した時に、「デジタル機器ライター」みたいな方が堂々と「新しいタイプのデジタル一眼レフ登場!」と云った記事を恥ずかしげもなく書いていたので「おいおい」と思った郷秋<Gauche>であるが、またぞろ同類の誤りなのか、ペンタックスは違ったタイプのデジタルカメラを複数同時に開発していると云う噂もあるから、あるいはホントに一眼レフが登場するのか。もしそうだとだとしたら、嬉しいぞ。って、郷秋<Gauche>は買わないけど。
ついでのようで申し訳ないがこちらも噂になっている、30日にオリンパスから3機種同時に発表されると云うイベントがビジネスライブに載っているかと思って見てみたが、残念ながらこちらは今時点では掲載されていない。あるいは来週初めには掲載されるだろうか。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の広い畑で生々と弦を伸ばすカボチャ。既にソフトボールよりも大きな実が成りつつある。
フェラーリがバトン獲得を画策?!
フェラーリがジェンソン・バトン獲得を画策しているとの報道。かと思えば、マクラーレンは(ワールドチャンピョンの割には)安サラリーでそれでいて良い仕事をするバトン引き止めのため、長期高給契約を持ちかけている模様。
止めなさい、フェラーリ。止めなさい、マクラーレン。バトンの数十分の一のサラリーで遜色ないレースをするドライバーがいるでしょう。バトンを取ったり引き止めたりするより、はるかに安いサラリーでしっかり仕事をするドライバーがいるでしょう。ほら、日いずる国のドラーバーが。
そういうドライバーを廉価に獲得できるのはいまだけですよ。来シーズンンになって欲しいと思った時には今年の何十倍もの資金が必要になる。ドライバー市場と云うのはそう云うものです、そんなことはドメニカリもウィットマーシュも知らないはずはないのにね。これってやっぱり、情報操作って奴ですか?
D4・D400と、ソニー製イメージセンサーとの怪しい関係
Nikon Rumorsによれば、8月に発表されるソニーのα920には32MP(つまり3200万画素と云うことだ)のイメージセンサーが搭載されるらしい。そして、このイメージセンサーはNikon(ニコン)のD3sの後継機であるD4にも採用されるかも知れない。
注:郷秋の思うに、D3sの後継機であるD4ではなく、D3xの後継機としてのD4の間違いではないかと思うのだがどうだろうか。もしD3sの後継機が一気に画素数2.7倍の32MPになるのだとしたら、D3xの後継機は少なくとも50MP程度にならなければならない。ちなみに50MPは中判のペンタックス645Dの40MPを上回る画素数である。
また、ソニーは7月に24MPのAPS-Cイメージセンサーを搭載したα77を発表するようだが、このセンサーはニコンD300sの後継機にも採用することできるだろうとNikon Rumorsは見ているようである。DXフォーマットのフラッグシップたるD300sが12MPであるにも関わらず、その下位機種であるはずのD7000が16MPのイメージセンサーを搭載するなどの「下剋上状態」を解消するには、D400にはどうしても24MP程度のイメージセンサーが必要になるだろうな。
以上が19日にNikon Rumorsに掲載となった記事の概要と郷秋的若干の解説だが、ところでD700の後継機となるD800のイメージセンサーについてまったく触れられていないのはどうしたことだ!怪しからんだろう!!!
DSLRのコストのかなりの部分をイメージセンサーが占めている事を考えると、D700(後継機)クラスにニコンオリジナルのイメージセンサーを搭載することは考えられない。とするとなれば、D700後継機は自ずとα920と同じ、と云う事はD4sと同じイメージセンサーを搭載すると云う事になるのだろうか。価格的には随分差があるはずの両機に同じイメージセンサーとは、ちょっと考えにくい面もあるけれど、現在入手しうる情報を総合するとそういう結論が導かれることになるな。
もっともD5100に、価格が5割高のD7000と同じイメージセンサー(AFポイント数は異なる)が驕られていることを考えれば、また量産効果によるコストダウンを考えれば、D800にD4sと同じイメージセンサーが搭載されるのもあながち夢物語と云う事ではないかも知れないな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、特に深い意味も無いワンショットだが、梅雨時の森の瑞々しさを感じていただければ幸いである。
ペンタックスが6月23日に新製品を発表?
OLYMPUS(オリンパス)が6月30日に新しい「デジタル一眼」(非レフレックス型レンズ交換方式のデジタルカメラ)を一気に3機種発表する(かも知れない)と云う情報を16日に書いたばかりだが、今度は6月23日にペンタックスが世界最小・最軽量の「デジタル一眼」を発表するとの情報。
画素数は1400万画素でクロップは×5.6だと云うから、イメージセンサーのサイズは、ごく一般的なコンパクトタイプデジタルカメラと同じだと云うことになる。本体同時に発表になると云う2種類のレンズが8.8mm f/1.9(35mm換算で47mm)to5-15mm f/2.8-4.5(同28-80mm)だと云うことからも、ペンタックスの新製品が「レンズ交換可能なコンパクトタイプデジタルカメラ」であることがわかる。
16日の記事で「イメージセンサーが小さい順にニコンNew!、M4/3(オリンパスとパナソニック)、APS-C(ソニー)と出そろい、選択に迷うことになりそうだ」と書いたばかりだが、ペンタックスの噂が本当だとすると、先の記事を「イメージセンサーが小さい順にペンタックス、ニコンNew!、M4/3(オリンパスとパナソニック)、APS-C(ソニー)と出そろい」と書き直さないとならない。
なんだか「デジタル一眼」(非レフレックス型レンズ交換方式のデジタルカメラ)当たり年の2011年となりそうだ。フィルムの時代にはハーフ、110、APSと、35mmより小さなサイズのフィルムを利用するカメラが登場したが、結局はすべて35mmに収斂した。これはフィルムと云う記録媒体がユーザーに対して常時メーカーから供給される必要があったことから、効率の面から結局は35mmに集約され他の規格が淘汰されたわけだが、デジタルの場合にはそうはならず、今後も幾種類ものサイズのセンサーが併存する可能がある。
択の幅が広がりありがたいことではある一方、どれを選んで良いのか、混乱するユーザーが出て来ることも必至だな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、額紫陽花。所謂「額紫陽花」が紫陽花の原種に近いとされ、花をボール状に咲かすのはヨーロッパに渡り品種改良されたのちに里帰りした「ハイドランジア」である。もっとも額紫陽花も品種改良によって多くの園芸種があり、原種とは随分と異なった趣きを呈しているものと思われる。
オリンパスは今期41%の営業増益を予想
前期にはデジタルカメラ事業だけで150億円の赤字を計上したOLYMPUS(オリンパス)だが、今期はデジタルカメラの販売計画を950万台(内訳はミラーレス一眼と一眼レフが80万台(前期50万台)、コンパクトタイプが870万台(同760万台))。とし、デジタルカメラ事業の営業損益を10億円の黒字に、また3.11大震災で生産に影響を受けている医療事業の増益も図り、全事業の売上高を前年比6.2%増の9000億円、今期利益を同2.4倍の180億円を見込んでいるとの報道。強気のオリンパスである。
一昨日、6月30日に新しいミラーレス一眼3機種を一気に発表するとの噂をご紹介したばかりだが、もし噂の通りだとすれば、まさしくカメラ部門10億円の黒字を目指す「行動計画第一弾!」と云う事なのだろうな。失敗は許されないモデルチェンジと云う事になる訳だが、価格もそれなりのE-P3の販売数は限られるだろうから、その分を含めてE-PL3と新登場のE-PM3は絶対に「外せない」と云う事になるだろうか。ソニーのNEX、パナソニックのLUMIX GF3とライバルが多いこのジャンルで「ペン」がとこまで健闘できるのか、実に見ものであるぞ。
三菱航空機、香港のリース会社からMRJを5機受注
三菱航空機が香港の航空機リース・整備会社、ANIからMRJを5機受注したことを発表した。90席のMRJが島嶼部の多いインドネシアや東南アジアの地域(リージョナル)間移動用にを投入される見込みで、ANIはMRJの100席仕様が開発されれば更に20機の追加発注を検討するとしている。
現在リージョナルジェットはカナダのボンバルディアCRJ、ブラジルのエンブラエルERJの二強が市場をシェアしているが、更にロシア、中国のメーカーも参入しようと云う激戦区。北米からの100機に次いで数は少ないが、今回アジア地域からの受注実勢を上げたことでこれからの受注に弾みが付こうと云うものである。
三菱航空機は、ヨーロッパでのMRJの販売を強化するためにアムステルダムに現地法人を設立し、本年5月1日から営業活動を開始しているはず。次はヨーロッパから、首が長くなり過ぎる前に受注のニュースが届くのを大いに期待する郷秋<Gauche>であるぞ。がんばれ、三菱航空機! がんばれ、MRJ!
カーボン製のチェロ2丁でロック?!
今の弓を買う時にちょっと悩んだから、カーボン製の弓があるのは知っている。郷秋には必要ないけれど、カーボン製のエンドピンがあるのも知っている。高価で買えないけど、カーボン製のケースがあるのも知っている。でも、カーボン製のチェロがあるとは知らなかった。
60万円程度らしいので、伝統的な木で出来たチェロと比べても意外とリーズナブルな感じじゃないか。吹奏楽ほど機会は多くないかも知れないけれど、野外で演奏する時には安心で良いかも。と思ったら2002年のソルトレイク冬季オリンピックの開会式のリハーサルでヨー・ヨー・マがカーボンファイバーのチェロを使っていたと云う情報を見つけた。本番は「本物」だったらしいが、悪天候だったら本番でもカーボンの楽器を使ったんだろうな。
ヴァイオリン属の弦楽器で所謂クラシック(系)以外の音楽を演奏する機会は他の楽器、つまり同じ弦楽器でもギターや、管楽器やピアノと比べると圧倒的に少ない。おそらく、強いアタックが効かないことがその大きな理由だと思うが、とりわけ機会が少ないのがチェロある。
注1:ジャズでは重要な楽器の一つとなっているコントラバスをヴァイオリン属に加えるのが主流のようであるが、その歴史的経緯を考えた時、ヴィオール属とするのが相応しいのではないかと郷秋は思っている。
注2:同じくジャズの世界にはジャズ・ヴァイオリンと云うジャンルがあり、ステファン・グラッペリ(1997年没)が有名。日本では寺井尚子がちょっと人気か。
注3:カントリー&ウエスタンでは爺さんが楽しそうにヴァイオリン弾いていたりするな。そう云えばアルゼンチンタンゴでもチェロが登場することが多いが、これはクラシック「系」の例だろう。
今日のお題の後半の方だが、チェロでジャズとかロックと云う話は余り聞かない。吉川よしひろ氏のようにジャズ・チェリストを自称する方もいないではないがこれは実に稀で、ロックとなればなおさらである。でも、この映像をご覧くだされ。
http://www.youtube.com/watch?v=_AYEgwwCYWw&feature=share
音楽の内容はともかくとして、映像が実にカッコイイ!(と云っては失礼か。まっ、音楽は「好み」の問題だから)
カーボン製と云いながら、指板と駒は木製だろと想像していたのだが、映像を見る限り指板もカーボン製のように見えるが、押さえた弦が滑らないのだろうか。滑らないんだろうな、きっと。駒は想像の通り木製であった。と云う事は、見えないけれど魂柱も木製なんじゃないかな。
エンドピンも黒かったからカーボン製なんだろう。弓は茶色で最初は伝統的なフェルナンブーコ製かと思ったのだが、コーダボウは茶色だったのを思い出した(ヤマハのカーボン弓は黒色)。カーボン製チェロを入れるケースは勿論カーボン製だろうと郷秋は思うのだが、有名なAccordは確か40万円近くしたはず。映像に出て来るのはどうも一般的な安物?のように見える。そうよな、60万円のチェロのために40万円のケースを買う人はいない。
しかし弦楽器でロックの激しいいリズムを演奏すると、まず「毛」(弓に張られた馬の尻尾の毛。弦ではない。)が音を上げるようである。映像を見えればわかる通り、「毛」が派手に切れている。クラシックの演奏でも切れることがあるがせいぜい2、3本であそこまで盛大に切れている「毛」を見たことが無い。もっとも「毛」は消耗品で、「毛替え」と云って定期的に張替えるものなので切れてもどうと云う事は無いのだが、あれだけ切れるということは、常に「毛替え」をした弓を数本持っていないと安心して弾けないだろうな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、13日にもご紹介した美容柳。「蕊だけじゃどういう花なのかわからんぞ!」と云うDMを頂戴したので、今日は花全体がわかる写真を(^^;
オリンパスが6月30日に3台のカメラをアナウンスする
4/3 Rumorsによれば、6月30日にOLYMPUS(オリンパス)からE-P3、E-PL3、E-PM3、3台のカメラの情報がアナウンスされる。噂が正しい可能性はFT5、つまり81-99%であると4/3 Rumorsは主張している(see here)。
E-P3とE-PL3はそれぞれE-P2とE-PL2の後継機であることはすぐにわかるが、E-PM3は初めて聞く型番であるが、どうやらE-PM3のMは“Mini”のMのようで、つまりE-P(ペン)シリーズの最小型のようで “smaller than the Panasonic GF2 and a bit bigger than the new GF3” とのことだが、4/3よりイメージセンサーが大きいソニーのNEX-C3があそこまで小さくなっていると、“Mini” を名乗るほどでもなさそうに思うのだが、あるいはびっくりする程小さいのだろうか。
しかしだ、E-PとE-PLはそれぞれ“1”から始まり“3”に進化しようとしているわけだが、E-PMは何故か“3”からスタートする。E-P3、E-PL3と同世代の最小シリーズであることを訴求する狙いなんだろな。この“Mini”にはボディ内に手振れ補正機構が内臓されると云うから、パナソニックのLUMIXに対するアドバンテージとなることだろう。E-PL3にはチルト可能なモニターが採用されるが、ストロボは内蔵されない。
E-P3のモニターは固定式だが、E-Pシリーズとしては初めてストロボが内蔵されるが、期待されたEVFの内臓は見送られる模様。郷秋<Gauche>的にはストロボは外付けで良いがEVFを是非とも内臓して欲しところだが、EVFを内蔵するとなると今の大きさでは無理だろう。VF-2は解像度も高いしEVFを外付けしたスタイルもそれはそれでユニークで良いかも。
郷秋<Gauche>としてはE-P3を買い増しする可能性があるが、それはNikon(ニコン)がどんなレンズ交換式の小型カメラシステムを登場させるのか、それを見てからになるかな。Nikonの新しいカメラシステムは4/3よりも更に小さなイメージセンサーを搭載する可能性が高いとされているから、この手のカメラシステムは、イメージセンサーが小さい順にニコンNew!、M4/3(オリンパスとパナソニック)、APS-C(ソニー)と出そろい、選択に迷うことになりそうだ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一週間程前にもご覧いただいた赤花夕化粧。ほとんど雑草のように生えているが、郷秋<Gauche>はこの楚々とした風情に魅かれる。
プリウスα、一か月で52,000台受注
3.11大震災の影響により正式発表と発売が遅れたトヨタのプリウスαだが、発売から一か月に当たる6月12日までに52,000台を受注したとの報道。受注の内訳は2列シート車が約7割と、3列シート車を大きく上回った。これは意外だ。
しかしだ、プリウスαは300万円に近いそれなりの高価格車。そのプリウスαに一か月で52,000台の注文があっとは、不景気であると云われ久しい、その不景気に大震災が追い打ちをかけている日本経済のはずなのだが、いったいどうなっているんだろうね。
それにしても大震災後の後遺症で納車まで10か月程度かかる見込みらしい。トヨタの事だから、結果的にはもう少し早い納車になるのかも知れないが、フェラーリを買う訳じゃあるまいし、ファミリーカーを買うのに10か月も待つ人がいるなんて、郷秋的にはにわかには信じられないぞ。
シグマから新しい望遠マクロが登場
マクロレンズと云えば、タムロン製のものがメーカー純正以上の人気を博して久しいが、シグマだって黙って指をくわえているわけではない。APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMを昨日、発表した。シグママウントとキヤノン用を6月24日に発売すると云う事だが、どうしてニコン用の発売が未定なんだ、シグマ!怪しからんだろう。キヤノン用よりもニコン用が後から出るとは!まっ、ニコン用がすぐに出たとしても郷秋<Gauche>は買わないからいいけど。
実はこれまでもシグマのラインナップにはAPO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSMと云う望遠マクロレンズがあった。これまでの製品と新製品、何が違うのかと云うと、新製品にはOSつまりOptical Stabilizerが付いていることである。特許侵害であるとしてニコンに提訴された、あのOSである。前モデルに比し全長が13mm長くなったのは、これまで12群16枚であったレンズ構成が13群19枚になったこと、OSを組み込んだことによるものだろう。
13mm長くなっただけではなく、重さもこれまでの895gから1150gと255gも重たくなっている。重たいのが伝統のシグマのレンズだが、いかの望遠マクロとは云えども、1150gは重過ぎだろと、郷秋<Gauche>は思うぞ。
しかしだ、このマクロレンズ、シグマ製のテレコンバーターの装着が可能なのが凄い。この場合には210mm、更にAPS-Cセンサー搭載のカメラに装着すると、150mm×1.4×1.5で、315mmの「超」望遠マクロレンズとして使えるようになる。これにはメーカー純正マクロレンズも脱帽であるな。しかも、APS-Cセンサー搭載のカメラ装着時に焦点距離が延びることに対応しフードを長く伸ばすフードアダプターも付いていると云うから念が入っている。
どなたか買われた折には、是非とも郷秋<Gauche>にも試用させていただきたいものである(ニコンFマウント限定)。
と云う訳で今日の一枚は、シグマではなく、マクロと云えば「これ!」と云われる程のタムロンの90mmで撮った常盤露草。
フェラーリの矛盾した言い訳
Yahoo!のスポーツニュースの中で、フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリが『Die Welt』に次のように語ったと報じられていた。
「レッドブルが素晴らしいクルマを造ってきたことも事実だ。あまりにも優れたクルマなので、勝利するとドライバー以上にクルマが勝者としてたたえられる。われわれが圧倒的な強さを見せていたころ、常にミハエル・シューマッハ(現メルセデスGP)が前面に出て、そしてフェラーリだった。今は、まずレッドブルがあり、そしてセバスチャン・ベッテルになっている」
フェラーリは、前段ではレッドブルのRB7が150°Italiaよりも優れたマシンであることを認め、なおかつ、優れたマシンに乗れば(少なくともF1ドライバーと呼ばれる人ならば)誰でも速く走ることが出来ると主張している。
中段ではミヒャエル・シューマッハを擁し常勝チームであった当時、我々は陰でその走りを支えていたと主張し、そして後段ではレッドブルが優れたマシンを用意し、それに乗るセバスチャン・ベッテルと好成績を収めているのだと主張している。
この主張に今のフェラーリを当てはめれば、フェルナンド・アロンソはドライバーとしては超一流であるが、マシンが「ヘボ」なので、さすがに速く走ることが出来ない。ルノーチームはアロンソの素晴らしい才能を陰で支え二度のワールドチャンピョン獲得の黒子となったが、今のフェラーリには荷が重い。いかにアロンソと云えども今の150°Italiaではチャンピョンシップ5位が精いっぱいである(それでももう一人のフェラーリドライバー、フェリペ・マッサの倍以上の69ポイントを稼ぎ出している)、と云う事になるかな。
しかしフェラーリ、云っていることに随分矛盾があることに自分で気が付いているか。ドライバーに不足はない。でもマシンが「ダメ」なんだと、もっと判り易く、正直に、ストレートに云えばいいのに。どうしてこういう回りくどい、判りにくい、素直じゃない云い方をするんだろうな。「ドライバーに問題はないのに、俺たちが速いマシンを作ることが出来なだけなんだ。頑張るよ」と、どうしてもっと簡単に、判り易く、素直に云えないのだろうか。もっとも、これこそが「F1は魑魅魍魎の世界」と云われる所以なんだろうな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、先週末に恩田の森で撮ったものではなく、今日の昼時、ちょっと時間があったので例の東京都下某所をぶらついて撮った、ハナショウブの原種、ノハナショウブ。何と云う事もない一枚だが、そこそこ「見られる」とすれば、それは使ったレンズ(AF-S Nikkor 28-70mm F2.8D)の描写性能、取り分け美しい「ボケ」のお陰。「弘法筆を選ばず」と云う言葉があるが、郷秋は「弘法に非ずんば筆を選ぶべし」と云いたい。
熾烈な第三勢力、6~11位の争い
残念ながらカナダGPを最後まで見ることが出来なかった。赤旗中断後1時間が過ぎたところで郷秋<Gauche>はドロップアウトしてしまったからである。もっとも2時間の中断後更に1時間半近く続いたであろうレースをフジテレビが最後まで中継をしたとは思えないのだが、事実はどうであったのか、郷秋<Gauche>は知らない。
今朝6時に目を覚ましてPCで確認した時点では所謂F1情報サイトのどこにもレース結果は掲載されておらず、レースが終了したばかりであることを思わせた。唯一sportsnavi.comのF1レース速報で結果を知ることが出来たのだが、25周終了時点での赤旗中断のまま、つまり小林可夢偉が2位のままレースは打ち切り終了、可夢偉が歴代日本人F1ドライバー中最上位の2位となり、ハーフポイントを獲得することになるだろうとの「ドロップアウト」前の郷秋<Gauche>の予想は見事に裏切られ、結果は読者諸兄諸氏の知る通りである。
近年まれにみる、長時間の中断を挟む荒れたレースは終わったが、その結果のシリーズランキング争いはますます面白くなってきた。
現時点でのポイントランキングからは、今年のF1は「4カテゴリ混走レース」と見ることが出来る。トップカテゴリエントリのマシン・ドライバーはただ一台・一人、161ポイントでトップを独走するセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。その下のカテゴリがマクラーレンの2台とウェバーとアロンソ。そして最も熾烈な戦いを繰り広げているのが第三のカテゴリで、このカテゴリにいるのがフェラーリのマッサ、ロータス・ルノーの2台とメルセデスGPの2台、そしてザウバーのエースドライバー、我らが小林可夢偉である。
この第三のカテゴリの争いがどれ程激しいかと云えば、ポイントランキング6位のマッサ32ポイントから11位で25ポインの可夢偉まで、わずか7ポイントの間に6人のドライバーがひしめいているのである。これを熾烈と云わずなんと云おう。7ポイントの差など、次のバレンシア市街地コースでのレース結果次第でその順番はガラリと入れ替わってします程の僅かな差なのである。
しかしだ、まさに第三カテゴリのチームであるロータス・ルノーとメルセデスGPの各2台は良いとしても、第二カテゴリのはずが下位のカテゴリに飲み込まれているフェラーリのマッサが何とも情けないのに対して、フェラーリ、ロータス・ルノーとメルセデスGPの3チームのマシンに比して明らかに戦闘能力の劣るC30を駆り第三カテゴリで善戦する可夢偉のなんと光ることか。ペーター・ザウバーよ、レッドブルもしくはフェラーリから多額の移籍金をせしめるためにも一日も早く可夢偉との契約を更新しておいた方がいいんじゃないか?
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、美容柳(びようやなぎ)の蕊(しべ)これほどまでに蕊だけが目立ち、花弁が額でもあるかのように目立たない花は珍しいかも知れない。
« 前ページ | 次ページ » |