このシリーズ三回目です。サブタイトルは「水晶体の秘密」です。
前回の記事で、水晶体の細胞は自己修復しない細胞の一つだと書きました。
では何故、自己修復しないのでしょうか? これは水晶体が、水晶のように透明である点に答えがあったようです。
身体の細胞のほとんどが、透明ではありません。細胞の中には様々な機能をもつ物質や器官(細胞小器官)があります。これは、高校の生物の時間などで習いましたね。
そして、それらの器官や物質が光を吸収して色がでるわけですね。
ここまで書くと察しのよい方は気づかれるかもしれませんが、水晶体にはDNAを始めとする細胞小器官が無いのですね。それらの器官があると光の屈折率が変わる為に、すべてを捨てたのです。ある意味凄いですね。ぼくも全く知りませんでしたよ。
DNAも細胞小器官も持たなければ、何かの拍子に傷ついたら、自己修復できないのは当然でしょう。
そして、人間の身体の細胞の中で、お母さんの子宮内にあった頃そのままの状態が維持されている極めてまれな細胞だという事です。 結果として一生同じ細胞に働いていただく事になります。
また、胎児の時に細胞をつくる段階では当然DNAが必要です。しかし、これまた不思議なんですが、水晶体はその分裂過程で生まれた細胞小器官を自ら吸収して、その透明性を維持するに至ったそうです。
その詳しいメカニズムに関しては、現在でも・・・なぞ・・・らしいです。
水晶体が、水晶のように透明であり、光の屈折率を極限まで変えない機能を維持している理由にはもう一つあって、細胞自体がとても規則正しく並んでいる点があげられるそうです。
ここまでのまとめ。
① 水晶体は水晶のごとく透明性を維持する為に、細胞小器官を捨てた。そのために自己修復できない。結果、一生を通じて同じ細胞が使われる。という点。
② 水晶体は細胞自体が規則正しく並んでいる。これが、他の細胞に見られない特異性で、特に水晶体のたんぱく質が
「α━クリスタリン」と特別な名前が付けられている事と関連。
もちろん、細胞である以上は栄養分の供給を受けないと死んでしまう。そのための最低限の機能は残していて、その部分の屈折率の変化を、補ってもお釣りがくるような整然さを保っているのでしょうか?このあたりは文献が無いので不明です。
このあたりの事も、自分が白内障にならなければ決して知ることも無かったでしょう。
知れば知るほど、水晶体が愛おしく、簡単に人工レンズに取り替えてスッキリ見えるようになればOKという気持ちになれない大きな理由でもあります。
さて、ここからが本題です。 次回は、実は白内障発症のメカニズムが解明されていた!です。
うーんしかも話はたんぱく質の素材であるアミノ酸からスタートです。
毎度の事ですが、お医者さんでもなんでもないただのおっさんが書いてるシリーズなんでね。その点は忘れないでね。
前回の記事で、水晶体の細胞は自己修復しない細胞の一つだと書きました。
では何故、自己修復しないのでしょうか? これは水晶体が、水晶のように透明である点に答えがあったようです。
身体の細胞のほとんどが、透明ではありません。細胞の中には様々な機能をもつ物質や器官(細胞小器官)があります。これは、高校の生物の時間などで習いましたね。
そして、それらの器官や物質が光を吸収して色がでるわけですね。
ここまで書くと察しのよい方は気づかれるかもしれませんが、水晶体にはDNAを始めとする細胞小器官が無いのですね。それらの器官があると光の屈折率が変わる為に、すべてを捨てたのです。ある意味凄いですね。ぼくも全く知りませんでしたよ。
DNAも細胞小器官も持たなければ、何かの拍子に傷ついたら、自己修復できないのは当然でしょう。
そして、人間の身体の細胞の中で、お母さんの子宮内にあった頃そのままの状態が維持されている極めてまれな細胞だという事です。 結果として一生同じ細胞に働いていただく事になります。
また、胎児の時に細胞をつくる段階では当然DNAが必要です。しかし、これまた不思議なんですが、水晶体はその分裂過程で生まれた細胞小器官を自ら吸収して、その透明性を維持するに至ったそうです。
その詳しいメカニズムに関しては、現在でも・・・なぞ・・・らしいです。
水晶体が、水晶のように透明であり、光の屈折率を極限まで変えない機能を維持している理由にはもう一つあって、細胞自体がとても規則正しく並んでいる点があげられるそうです。
ここまでのまとめ。
① 水晶体は水晶のごとく透明性を維持する為に、細胞小器官を捨てた。そのために自己修復できない。結果、一生を通じて同じ細胞が使われる。という点。
② 水晶体は細胞自体が規則正しく並んでいる。これが、他の細胞に見られない特異性で、特に水晶体のたんぱく質が
「α━クリスタリン」と特別な名前が付けられている事と関連。
もちろん、細胞である以上は栄養分の供給を受けないと死んでしまう。そのための最低限の機能は残していて、その部分の屈折率の変化を、補ってもお釣りがくるような整然さを保っているのでしょうか?このあたりは文献が無いので不明です。
このあたりの事も、自分が白内障にならなければ決して知ることも無かったでしょう。
知れば知るほど、水晶体が愛おしく、簡単に人工レンズに取り替えてスッキリ見えるようになればOKという気持ちになれない大きな理由でもあります。
さて、ここからが本題です。 次回は、実は白内障発症のメカニズムが解明されていた!です。
うーんしかも話はたんぱく質の素材であるアミノ酸からスタートです。
毎度の事ですが、お医者さんでもなんでもないただのおっさんが書いてるシリーズなんでね。その点は忘れないでね。