ゴエモンのつぶやき

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障害者就労へ新事業 文書細断車両を導入 足利の支援施設「きたざと」‎

2010年05月24日 00時57分56秒 | 障害者の自立
 【足利】障害者の就労を支援する利保町の「社会就労センターきたざと」(阿由葉寛施設長)は、機密文書などを処理する専用車両を導入し、エコリサイクル事業を開始した。官公庁や学校を中心に出張細断し、回収した紙片は再利用する。景気の悪化で授産施設が受注する下請け作業が減少する中、新分野の事業開拓として注目される。

 「きたざと」は障害者85人が登録し、ウレタンの箱詰めなど下請けのほか、パンなど独自商品を製造している。阿由葉施設長(52)は「下請け作業が減れば、障害者の工賃に影響する」と危機感を強めていた。新事業の展開を考えたとき、3年前のアメリカ視察で知った障害者の文書細断事業を思いついた。

 昨年10月、外部の経営コンサルタントも加えて細断事業の仕組みや料金設定などの研究を始めた。この1月には県から「障害者自立支援基盤整備事業」の補助を受け、文書細断用の車両を導入。処理文書の運搬や計量、細断作業に当たる障害者の研修も終え、エコリサイクル事業部を新設して事業を開始した。専用車を所有する就労支援事業所は全国でも初めてという。

 障害者3人と職員2人のチームで依頼先を巡回する。1時間に600キロ細断でき、処理した紙片は持ち帰ってトイレットペーパーなどにリサイクル。請負契約書に秘密保持の条項を入れるなど、処理文書の漏えい防止に細心の注意を払う。

 担当職員の浅沼千絵さん(27)は「信頼を積み重ねながら一般企業の受注も増やし、障害者の社会参加を促したい」と意欲を燃やす。

 問い合わせは、きたざとエコリサイクル事業部電話0284・43・0414。

下野新聞

おおたユニバーサル駅伝:年齢差や障害越え、たすきつなぎ走る--来月6日 /東京

2010年05月24日 00時55分47秒 | 障害者の自立
 年齢の違いや障害の有無を越えて1本のたすきをつなぐ「第3回おおたユニバーサル駅伝」(ジャパン ユニバーサルスポーツ・ネットワークなど主催、毎日新聞社など後援)が6月6日、大田区の大田スタジアムで開かれる。

 誰もが自分らしく生きられる「ユニバーサル社会」の実現を目指した地域スポーツ団体の同ネットワークが呼び掛け、08年から始まった。小学生▽60歳以上の高齢者▽車いす使用者▽視覚障害者▽知的障害者▽フリースタイル(規定なし)--などの部門から、主催者側が1人ずつ選手を選び、計5人でチームを編成。各選手に中高校生や大学生がサポーターとして伴走する。

 チームは当日発表。目標タイムを設定後、スタジアム周辺の約1キロのコースを1人1周

して、チームの設定タイムにどれだけ近づけるか挑戦する。同区を中心に公募などで集まった選手、サポーター各約150人で約30チームを作り、ボランティアと合わせた計約400人が参加する予定。現在、車いす部門と視覚障害部門の参加者が少ないため、事務局(電話03・3753・3860)は両部門の選手を募集している。

 22日には日本女子体育大(世田谷区北烏山)で、チームのまとめ役をするマネジャーの研修会が開かれ、同大の学生15人が参加。視覚障害者、車いす使用者に伴走する際の注意点などの説明を受けた。

 昨年も参加した同大2年、金瑞瑛(キムソヨン)さん(19)は「参加者の笑顔が見られるようにチームをまとめたい」と話していた。

毎日新聞 2010年5月23日 地方版


肌で心で感じる写真展 視覚障害者・須賀川の高畑さん‎

2010年05月24日 00時53分39秒 | 障害者の自立
 福島県須賀川市北町の病院職員高畑力久さん(53)が、視力を全く失った今も写真を撮り続けている。「写真は心の目だと思っている。風の流れや草のにおい、肌で感じたことを撮ります」。市内で開かれている展示会で、高畑さんは静かに語った。

 同市中宿の国分内科クリニックの待合室にある「六点美術館」。SLの勇姿や夜空を焦がす祭り「松明(たいまつ)あかし」など、高畑さんの写真14点が、今月末まで展示されている。
 市民の文化活動を紹介しながら患者を癒やそうと、クリニック職員の国分いま子さん(56)が美術館を始めた。国分さんは高畑さんの写真について「遠近についても構図についても、よく考えられている。五感が研ぎ澄まされています」と感嘆する。
 高畑さんは高校時代に写真を始めた。シャッター音が好きだった。長男直仁さん(27)の成長を記録しようと、本格的に取り組むようになった。
 生まれつき目が弱かった。15年前に失明した後も、直仁さんと次男誠さん(21)にカメラの位置などをサポートしてもらって撮影してきた。高畑さんは「息子と二人三脚で撮った共同作品」と笑顔を見せる。
 写真を続ける原動力になったのが、「全国盲人写真展」。高畑さんは2回目から毎年参加している。写真展が25周年を迎えた昨年、全国で3人しかいない功労賞に選ばれ、名誉審査委員長を務めた三笠宮寛仁さまから感謝状を手渡された。
 子どもたちが忙しくなった今、撮影する機会を確保するのが難しくなった。高畑さんは「ボランティアがいるとありがたい」と、新たなパートナーを望んでいる。
 9年前に開いた個展を、再び開催したいと願う。「カメラで切り取った部分だけでなく、見た人がその外側まで想像するような写真を撮りたい」。高畑さんの心の目に夢が映っている。

河北新報 -

視覚障害者サッカー:研ぎ澄ます聴覚 全国の10チーム熱戦 /大阪

2010年05月24日 00時52分04秒 | 障害者の自立
ブラインドサッカー日本一を決める「第9回日本視覚障害者サッカー選手権B1大会」(日本視覚障害者サッカー協会主催)が22日、堺市堺区築港八幡町の市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターで始まった。23日まで、全国の10チームが熱戦を繰り広げる。

 B1(全盲)クラスでは、チームはアイマスクを着けた4人のフィールドプレーヤーと、目の見えるゴールキーパー、監督、コーラーと呼ばれるガイド役からなる。ボールを取りに行くときは、衝突や接触の危険を避けるため「ボイ」(スペイン語で「行く」の意)と声をかけるなど独特のルールがある。

 初日は予選リーグが行われ、選手たちは「シャカシャカ」と音が鳴るボールの音や監督、コーラーの指示を頼りにボールを奪い合い、ゴールが決まると歓声が上がった。23日は決勝トーナメントなどを行う。

毎日新聞 2010年5月23日 地方版


公開講座:震災障害者テーマ 地域に根ざした支援が有効--神戸大 /兵庫

2010年05月24日 00時50分00秒 | 障害者の自立
 ◇人と防災未来の阪本研究員、ジャワ島中部地震状況報告
 大規模地震で後遺症を負った震災障害者をテーマにした神戸大都市安全研究センターの公開講座が22日、神戸大であった。阪神大震災(95年)やインドネシア・ジャワ島中部地震(06年)の被災地の状況を研究者が説明、震災障害者支援のあり方などを探った。

 人と防災未来センターの阪本真由美研究員が、ジャワ島中部地震の被災地における、地域に根ざした支援体制を報告した。

 戸別訪問で障害者の状況を把握し、訪問医療リハビリや住宅の改装支援などに取り組んでいることや、ボランティアに研修をして、障害者支援をしてもらっていることなどを紹介。「個々の障害者のニーズに配慮した支援ができる」と評価した。

 関西学院大の室崎益輝教授は、日本の自治体の地域防災計画に震災障害者について記述がないとして「行政の課題に含まれてこなかった」と説明。「後遺症を負うだけでなく、住まいを失い、家族と死別する場合もあるなど悲劇の連鎖が震災障害者の特徴の一つだ」と指摘した。

 今後の課題として、震災後のケア体制を確立して地域防災計画に記載することや災害障害見舞金制度の改善などを挙げた。

毎日新聞 2010年5月23日 地方版