ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

来場者20万人突破 お伊勢さん菓子博10日目

2017年05月03日 01時51分57秒 | 障害者の自立

 伊勢市で開かれているお伊勢さん菓子博は、開幕から十日目の四月三十日に、来場者が二十万人を突破した。認知度が徐々に高まってきており、汗ばむほどの晴天となった三十日は、最多の三万三千九百人が来場した。

 ここまでは天気に恵まれた面もあり、平均二万人を超えるペースを維持している。目標としている二十四日間で六十万人の達成に向けては、三~七日の五連休が正念場。実行委事務局は、一番人気で長い待ち時間が課題となっている売店「夢の市」でレジを増設するなど準備を整える。

 また、車いすの人が公共交通機関で訪れやすいよう、三重交通(津市)は、近鉄宇治山田駅と菓子博会場を結ぶバスを新たに運行する。

 車いすで乗り込めるバリアフリー車両で、土日祝日の三~七日と十三~十四日に一日八往復。近鉄五十鈴川駅からも会場直通のバスが運行されているが、車いすで利用できるエレベーターが整備されていないとして、市民団体「県に障害者差別解消条例をつくる会」が、菓子博実行委に要望していた。

2017年5月2日   中日新聞


筆談ボード  甲斐市の図書館が設置 バリアフリー目指し 

2017年05月03日 01時47分52秒 | 障害者の自立

 甲斐市篠原の市立竜王図書館は1日、高齢者や障害がある利用者向けに、筆談ボードなどのバリアフリー用具を設置した。

  職員とコミュニケーションを取る機会を増やしてほしいと導入を決めた。A4判のホワイトボードで作られた筆談用ボードを受付に置いたほか、識字障害者らが使うリーディングルーペを導入。細長く黄色い線が入っているのが特徴で、本の文字に当てると黄色い線に沿って字が大きく拡大される。

 同館職員の坂本和代さん(58)は「障害をできるだけ取り除いて、もっと利用しやすくしなければならない」と話した。同館のほか、市立敷島図書館、市立双葉図書館にも置く。

毎日新聞   2017年5月2日 


36団体に助成金 赤い羽根共同募金

2017年05月03日 01時41分40秒 | 障害者の自立

 赤い羽根共同募金の助成金交付式と「共同募金、感謝のつどい」(大分合同新聞社後援)が大分市の県総合社会福祉会館であった。
 関係者約100人が出席。県共同募金会の大山義雄副会長が、交付を受ける県身体障害者アーチェリー協会など3団体の代表者に交付決定書を手渡した。
 助成金は福祉、保健関連の36団体に計1327万円が贈られ、備品の購入や活動費などに充てられる。
 感謝のつどいでは、昨年度交付を受けた2団体が登壇。障害者や高齢者を支援する「NPO法人自立支援センターおおいた」(別府市)の若杉竜也副理事長は、体の不自由な人が海水浴を楽しめるよう、助成金で特殊な車椅子を購入したと報告した。

交付決定書を受け取る団体の代表者

交付決定書を受け取る団体の代表者

※この記事は、5月1日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。


重い障害の我が子もおしゃれを 母起業「病児服」販売へ

2017年05月03日 01時32分12秒 | 障害者の自立

 障害や病気で医療ケアが必要な子どもにもおしゃれな服を着てほしい。そんな思いから、重症心身障害の息子のために服を作り続けてきた女性が起業した。「病児服」と名付けた服は、ボタンを全部外すと1枚の布のようになり、色やデザインにもこだわっている。6月から本格的に販売を始める。

 東京都品川区の奥井のぞみさん(33)の自宅を訪ねると、長男伊吹(いぶき)君(6)がいるリビングに案内された。伊吹君のこの日の装いは、青と赤のボーダー柄のシャツに紺色のカーディガン。ズボンは迷彩柄だ。

 奥井さんの手作りで、実は全部つながっている。ボタンが両肩から袖口まで、おなかと内股部分にもあって、外すと1枚の布のようになる。人工呼吸器をつけ、胃ろうもつけている伊吹君も簡単に着替えられるよう工夫されている。

 「伊吹はしゃべれないけど、すてきな服を着ると表情が良く見えてくるから不思議。本人も家族も着替えの負担が減る病児服でおしゃれを楽しむことが、同じことの繰り返しになりがちな介護のアクセントになる」と奥井さんは話す。

 伊吹君は生まれてくるときに突然心拍が低下して21分間心停止し、蘇生した。NICU(新生児集中治療室)に入って3カ月目、初めて服を着ることになり、新生児用の肌着を看護師が伊吹君に着せてくれたが、点滴の管が外れないように、そして脱臼しないように袖を通すのは大変そうで、ハラハラしながら見守ったという。

 もっと脱ぎ着しやすい服はないかとネットなどで調べてみたが、障害児用の服を扱う店はわずかだった。同じ医療ケアが必要な親たちと情報交換をしたが、サイズやデザインに満足していないまま着せているという人もいた。

 「満足できるものがないなら、私が作ろう」。市販の型紙を切り貼りしながら考え、腕や首を通さずに着られる今の形にたどり着いた。約1カ月後に初めての手作り肌着が完成。看護師も安心して着替えがさせられると喜んでくれた。「私の作った肌着を着た伊吹を見て、初めて親らしいことができたと思いました」

 同じように医療ケアが必要な子たちにも着てほしいと、2年前に起業。機能的で、重ね着風のものやかわいらしいデザインのものを1点ずつ作ってきた。

 今年2月には品川区主催の女性起業家のビジネスコンテストでグランプリを受賞。量産してくれる工場も見つかり、無地の肌着「イブ ベーシック」(身長60センチ用が税込み3750円、同85センチ用は同5500円)の販売を6月から本格的にスタートさせる。

 価格を抑えたデザイン性の高い服も、型紙作りや縫製をしてくれる数人のハンドメイド作家らの協力を得て、今後増やしていく予定だ。次男(5)の服を選ぶときは、子ども服店で商品を見比べて「これ、かわいいな。似合うかな」と選べる。「そんな当たり前が、どんな子の服でもできるようになってほしい」と願っている。

 商品の注文や問い合わせは、奥井さんのブランド「palette ibu.(パレット イブ)」にメール(ibu.cuddly@gmail.com)で。

 人工呼吸器などの医療ケアが日常的に必要な子どもは、厚労省の研究班の中間報告によると、2015年5月時点で全国に推計約1万7千人(0~19歳)いる。

 重症心身障害児・者にとっての快適な衣服を研究する日本女子大学の多屋淑子教授(生活工学)は、「ほぼ寝たきりの人や意識がない人でも、常に体に触れ、脱ぎ着する衣服のストレスを減らすことは大切。また、おしゃれの選択肢が広がることは、本人と介護者の生活の質に関わることです」と話す。

写真・図版

手作りの病児服を伊吹君に着せる奥井のぞみさん

写真・図版 

手前のドレスは面ファスナーで着脱でき、6月から販売予定という

017年5月2日   朝日新聞


全盲演奏家1300回有終

2017年05月03日 01時26分13秒 | 障害者の自立

 ◇さぬきの池尻さん 老人ホームに笑顔届け

 老人ホームなどで演奏活動を続けてきた全盲の演奏家、池尻勝さん(83)(さぬき市)が1日、ラストコンサートをさぬき市の特別養護老人ホーム「香東園」で開いた。延べ約1300回の演奏活動を通じて、多くの人を元気づけてきたという池尻さん。約90人を前に「気持ちよく演奏でき、最高の気分です」と笑みを浮かべた。(岸田藍)

 「最後のステージです。皆さんよろしく」。紺色スーツに赤シャツ、ハンチング帽姿で会場に現れ、意気揚々とあいさつ。ギターを手に深く息を吸い込んだ。

 丸亀市出身。幼い頃からギターに親しみ、成人してピアノも弾くようになった。音楽で身を立てたいと思っていたが、実家を支えるため1955年、市職員に。13年ほど勤めたが、音楽への思いは断ちがたかった。市役所を辞めて高松市内に移り、昼はタクシー運転手、夜は「ポール池尻」の芸名でライブハウスやキャバレーでピアノの弾き語りを披露。音楽とともにある人生に満足していた。

 約20年前のことだ。目の前がチカチカと光って見づらくなり、病院で診てもらうと、緑内障と判明した。70歳で全盲になった。

 「自殺してしまおうか」と悩んだ。すがれるのは音楽だけと思い、自宅のキーボードに向かった。そろそろと指で「ド」を探した。見当をつけ、鍵盤をたたくと耳になじんだ響き。キーの位置を体が覚えていた。ギターも、弦の位置をつかめば問題なく弾けた。「目が見えなくても、大好きな音楽ができると分かったときは最高だったね」

 死のふちから救ってくれた音楽で何かできないか、と考えるようになった。思いついたのが、老人ホームや障害者支援施設などでのコンサートだ。自ら電話をかけて訪れては、演奏や歌声を届けた。

 観客の顔が見えなくても、拍手や歓声から楽しんでいる表情が浮かぶ。公演後は必ず全員と握手した。「手に汗握って盛り上がる人、強く握り返して離さない人、それぞれがどんな気持ちで聴いてくれたのか伝わります」。いつしか向こうから依頼が舞い込むようになった。

 高齢のため、最近は弾き語りが40分で息切れするようになり、「演奏の質を落としたくない」と引退を決めた。

 この日の選曲は美空ひばりの「悲しい酒」など9曲。ワンフレーズずつかみしめるように、渋い歌声を響かせた。最後に選んだのは「仰げば尊し」だった。目に涙を浮かべながら歌いきった。

 「ありがとう、ありがとう。どうぞ、歌声を耳に残しておいてください」。大きな拍手を浴びながらそう語った。

ギターの弾き語りを披露し、歌声を響かせる池尻さん。「観客からの拍手が、歌い手にとって最高のごちそうです」と語る(さぬき市で) 

ギターの弾き語りを披露し、歌声を響かせる池尻さん。「観客からの拍手が、歌い手にとって最高のごちそうです」と語る

2017年05月02日 Copyright © The Yomiuri Shimbun