ゴエモンのつぶやき

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社会福祉法人が生活介護給付金を不正受給 8220万円を返還請求

2017年05月21日 13時53分33秒 | 障害者の自立

 千葉県松戸市は19日、障害者の支援施設や生活介護事業所を運営する社会福祉法人「まつど育成会」(松戸市)が、障害者らに生活介護サービスを提供した際の給付金約5870万円を不正受給していたと発表した。市は加算金を含む8220万円を返還請求しており、同会は「全額を返したい」としている。

 松戸市などによると、同会は平成24年3月から27年4月にかけ、施設を利用していた計7人を廃棄物処理工場の仕分け作業に従事させた際、市には生活介護サービスを提供したと報告、給付金を受け取っていた。

 27年3月、利用者の母親が障害者手帳の更新手続きをしたときに市職員が不正に気付き、市が調査していた。

2017.5.19   産経ニュース


名刺に点字シール、パトロール 隠岐の駐在発案

2017年05月21日 12時54分56秒 | 障害者の自立

全国初 「地域住民に安心感を与えた」

 島根県警は全国に先駆け、交番や駐在所の警察官の名刺やパトロールカードに点字シールを貼る取り組みを始めた。きっかけを作ったのは隠岐の島の駐在さん。県内全域に広めたことで県警は今年4月、「地域住民に安心感を与えた」として警察庁生活安全局長賞を受賞した。

  点字つきのパトロールカードを始めたのは、今は雲南署赤名駐在所に勤める金山真次巡査長(41)。隠岐の島署中条(なかすじ)駐在所に配属された2013年、巡回で初めて視覚障害者の女性を訪ねた。緊急時のために島外に住む子供の連絡先を確認しようとすると、「あなたが警察官かどうか分からない」「点字の名刺はないのでしょうか」と言われ、困ってしまった。

 金山巡査長はすぐに点字の打てる施設を探し始め、松江市の社会福祉法人島根ライトハウスに依頼して約1カ月後に点字つきのカードを作った。女性宅に持って行くと「これで信用できる」と声をかけてもらい、2回、3回と巡回を続けるうちに声を覚えてもらったという。

 金山巡査長の成果を踏まえ、県警は昨春、障害者差別解消法の施行を機に点字シールを作ることができる市販の点字ラベラー(約7万円)を購入。各署に積極的な活用を呼びかけた。10以上の交番・駐在所が点字つきのパトロールカードを取り入れたほか、今年度から全署の交番・駐在所署員に、名刺の裏に貼る点字シールを配布した。

 県視覚障害者福祉協会の小川幹雄会長(73)は「県警が私たちの安全安心を考えてくれた」と喜ぶ。日本盲人会連合に県警の取り組みを伝えたところ、同連合は警察庁に「全国の警察にも普及を」と要望したという。

 県警は更に交番・駐在所にある呼び出し電話などにも案内の点字シールを貼った。地域課の担当者は「今後も活用の幅を広げたい」としている。

点字シールを貼ったパトロールカードを手にする金山真次巡査長

毎日新聞   2017年5月20日


透析のあり方、もっと考えよう(記者の一言)

2017年05月21日 12時41分31秒 | 障害者の自立

 腎臓は、血液から毒素を取り除き、尿にして体外へ出してくれる大切な臓器です。糖尿病や腎臓がんになって、腎臓の機能が弱まると、人工的に体内から毒素を取り除く「透析」が必要になります。透析には、通院が必要な「血液透析」と、自分で自宅でする「腹膜透析」があります。福岡県田川市の吉田秀文さんは、がんで左右両方の腎臓を失い、血液透析になりました。その後、「生活の質を向上したい」と考え、腹膜透析を併用することを自分で決めました。透析の時間帯などを自分で調整することで、自由度が高まったそうです。

■がんで腎臓摘出、血液透析の日々に自問

  福岡県田川市の吉田秀文(よしだひでふみ)さん(66)の左の脇腹からは、直径5ミリの管が出ている。吉田さんの命をつなぐカテーテルだ。

 「では、コーヒー休憩」。2月、自宅に集まったマージャン仲間に笑顔で告げると、吉田さんは寝室に消えた。腎臓の代わりに体内の尿毒素などを排出する腹膜透析の作業のためだ。おなかに入れた透析液をカテーテル経由で取り換え、20分後には再び仲間の所に戻り、マージャンを再開した。

 42歳だった1992年、吉田さんはがんで右の腎臓を摘出した。その後、転移を警戒して精密検査を続けた。最初の5年間は半年ごと。その後は年1回だった。

 異常なく過ぎた14年目、担当医に聞いた。「いつまで検査せんといかんのでしょうか」。担当医は「ご苦労さま。今年で最後にしましょう」と声をかけた。

 ところが、「再発は見られません」と言われて安心して帰宅する途中に携帯電話が鳴った。「もう一度、CTを撮ります」。嫌な予感が走った。再検査で、左の腎臓にがんが見つかった。

 2006年夏、福岡大学病院で左の腎臓の一部を切除する手術を受けた。すべてを摘出しない温存療法のはずだった。だが、残した腎臓からも2ミリの小さな腫瘍(しゅよう)2個が見つかった。結局、左の腎臓すべてを摘出した。「がんが見つかった再検査で、天国から地獄に落ちたのか。それとも命拾いをしたのか」。気持ちは複雑だった。

 腎臓を二つとも失い、尿が出なくなった。透析を受ける日々が始まった。手術後すぐに、内ももに針を刺し、初めて血液透析を受けた。1週間後、今度は左腕のなかに、動脈と静脈をバイパスする「シャント」と呼ばれる管を埋めた。血液透析の出入り口だ。

 1カ月あまり後、地元の田川市立病院に転院し、2週間後に退院した。以来、吉田さんは週3回、市内のクリニックに通い、血液透析が必要になった。

 血液透析では、ベッドに横たわり5時間、腕から血液を抜き出して機械に循環させる。通院を含めるとほぼ1日がかり。体も疲れた。「このまま血液透析に束縛されたままの人生でよいのか」。自問を重ねた。

 ■管理大変でも…決意固く

  福岡県田川市の吉田秀文さん(66)は、がんで左右両方の腎臓を失い、2006年に週3回の血液透析を受け始めた。だが、通院が必要でほぼ1日がかりになる透析は重い負担だった。

 当時、友人が経営する建材会社で営業の仕事を手伝い、やりがいを感じていた。「この先、引退してせっかく自由な時間ができても、このままでは充実した生き方ができない」と不満が募った。その中、気になったのが腹膜透析だった。ネットで情報を集めるなど、自分で調べ始めた。

 腹膜透析は自分のおなかの「腹膜」を利用する。透析液を体に入れて、腹膜を通して水分や毒素を透析液へ移動させる。自宅で自分でできるため通院の負担が減るし、時間も調整しやすいことがわかった。吉田さんは「生活の質は向上できるはずだ」と考えた。

2015年、仕事から完全に退いた。翌年、妻も退職したのを機に決心した。

 16年4月、血液透析に通っていたクリニックで紹介状を書いてもらい、田川市立病院を訪れた。医師の大仲正太郎(おおなかしょうたろう)さん(37)に向き合い、「腹膜透析に移行したい」と告げた。

 大仲さんは、腹膜透析の利点は、部分的に腎機能が残っている場合に、その機能をより長く保てることだ、と説明した。腎機能が低下した人が、血液透析を続けていると、やがて尿がまったく出なくなる。腹膜透析を併用すれば、尿が出る期間を延ばせる。

 だが、腎臓が左右ともにない吉田さんは、この利点を生かせない。「血液透析が安定している患者さんが、あえて腹膜透析に移行するケースはまれですよ」。大仲さんは、機能がゼロの場合、腹膜透析には医学的メリットがないことを伝えた。

 日を改めて、吉田さんの妻彰子(あきこ)さん(66)にも同席を求めてさらに説明した。自己管理の大変さや家族の支えも必要だ、と念を押した。

 それでも吉田さんの気持ちは変わらなかった。彰子さんも「あなたの決断ですから」と夫の考えを尊重した。意思の固さを確かめると、大仲さんは翌5月、腹膜透析に必要なカテーテルを体内に入れる手術をした。

 ■1日4回、自分の部屋で

  がんで左右の腎臓を失った福岡県田川市の吉田秀文さん(66)は、血液透析を10年続けた後、自分で透析の作業ができる、腹膜透析を主に使うことを決めた。2016年5月、田川市立病院で、左の脇腹に直径5ミリのカテーテルを通す手術を受けた。

 透析は1日に4回、自分の部屋で作業する。マスクをつけて手を洗い、脇腹から出ているカテーテルの先端に、専用のバッグをつなげる。古い透析液を排出するための排液バッグだ。

 いすに座ると、排液バッグを床に置いた。落差を利用して、おなかに入れてあった透析液を流し込む。にごりなどの異常がなく、透明であることを確かめ、「記録ノート」に記入した。「よし、1800グラムだ」。

 次は注液だ。カテーテルにつながった排液バッグを外し、透析液バッグにつなぎ替え、ポールハンガーの高い位置につり下げた。中には、ブドウ糖や塩分を含んだ新しい透析液1500グラムが入っている。カテーテルを通じて、おなかの腹膜に覆われた腹腔(ふくくう)と呼ばれる内臓のすき間に入れる。

 排液量と注液量の差が、尿にあたる。「300グラム」。吉田さんが記録した。

 腹膜透析を始めた当初は、うまくいかなかった。16年5月の記録ノート。「△220、△162、△166……」。マイナスの数値が並ぶ。体内から排出される透析液より、体内へ入れる量のほうが多いことを意味する。体重が増えて、身体もむくんだ。「腹膜透析なんて、やらなきゃよかったのか……」

 吉田さんは不安にかられたが、周囲には気持ちを隠した。卵巣がんと闘病する同級生の友人(66)を大学病院へ送った時には、「腹膜透析にしたら、車を運転する時間もできたぞ。お互いに頑張ろうな」と励ました。

 友人に「ご主人は偉いわね」と感謝され、妻の彰子さんは答えた。「人に負けたくないって意地が、闘病を支えているの。『ええ格好しい』なのよ」

 主治医の大仲正太郎さんは静かに見守っていた。「安定するまで1週間ほどかかるのは、よくあることです」。ほどなくして、数値は落ち着いた。

 

5月にベトナムを旅行し、ハノイの病院で血液透析を受ける吉田秀文さん(本人提供)

■自宅で透析開始 ゴルフ、海外旅行にも

  がんで左右の腎臓を失った福岡県田川市の吉田秀文さん(66)は自宅での腹膜透析を始めた。当初は、体内の毒素を除く作業がうまくできなかったが、次第に落ち着いた。

 腹膜透析だけでは十分に毒素が抜けないため、週1回、血液透析のための通院も続けている。毎回5時間、ベッドに寝て動けないほか、通院にも時間がかかる。それでも、以前の週3回から減ったことが満足だ。「仲間とゴルフにも行きやすくなった」

 今春、吉田さんは気になっていたことを主治医の大仲正太郎さんに尋ねた。「先生、なんで最初は反対したんですか?」。1年前、腹膜透析に移ることを相談した時、大仲さんがすぐに賛成しなかったと感じていた。

 大仲さんは驚いた。「反対されたと思っていたんですか? 私はうれしかったんですよ」

 腹膜透析の患者は、水分の摂取制限が厳しい。吉田さんの場合、水分摂取による体重増加を週に3・5キロ以下に抑えなければ、排出できずに体内に残ってしまう。そのため、毎日の飲み水の量を800グラム程度に制限している。塩分の摂取制限や、清潔で正しい手順で透析液のバッグを取り換えることを徹底するなど、自己管理が求められる。

 「吉田さんは、できるのか」。大仲さんは、腹膜透析のデメリットや難しさを一つ一つ説明して、吉田さんの決意の固さを確かめた。その様子が、吉田さんには「反対された」と映っていた。一方、大仲さんは、自分で治療方法について考え、選ぼうとする吉田さんの姿勢を喜んでいた。

 今後、いつまで腹膜透析を続けられるかはわからない。透析の負担で腹膜が劣化したり、カテーテルから細菌が入って腹膜炎を起こしたりすると、再び血液透析へと戻ってしまう。5~8年しかもたないと言われるが、できるだけ長く続けたい。

 5月。吉田さんはベトナムを旅行した。現地で働く三男の祐輔(ゆうすけ)さん(37)に誘われた。現地の血液透析を予約し、念のため、腹膜透析の透析液の持ち出しも準備した。吉田さんは「透析患者だからって、閉じこもりたくないんだよ」と思っている。

 ■情報編:望む生活に合わせて選択

  腎臓がうまく働かず、きちんと尿が出なくなった人の体内から、毒素を取り除いて血液をきれいにするのが「透析」だ。血液透析と腹膜透析の2タイプがある。

 血液透析は、体の外へ血液を循環させて、機械の人工腎臓を通して毒素を取り除く。通常は、病院に通う必要がある。「HD」という略称で呼ばれることもある。

 腹膜透析は、おなかに透析液を流し込み、自分の腹膜の働きを利用して毒素を取り除く。自宅や職場で患者が自分で治療できる。略称は「PD」だ。

 日本では血液透析を受けている人が圧倒的に多い。日本透析医学会のまとめでは、透析患者は2011年に30万人を突破し、15年現在で約32万人いる。このうち血液透析は30万人を超すが、腹膜透析は1万人に満たない。

 写真・図版

2017年5月21日   朝日新聞


透析のあり方、もっと考えよう(記者の一言)

2017年05月21日 12時08分16秒 | 障害者の自立

 透析患者を30人も抱えれば、病院経営は安泰ですよ……。そんな本音を、医療関係者から聞きました。「在宅医療」をテーマにした今回のシリーズ。自宅でできる「腹膜透析」を取りあげましたが、英国や韓国などの外国と比べると利用する患者は少数。日本の人工透析の主流は、病院で受ける「血液透析」です。

 腎臓はとても大切な臓器で、きちんと機能しないと体内に毒素がたまり、死に至ります。医学が未発達の時代には、腎不全は命を奪う恐ろしい病気でした。血液透析が日本で普及したのは、だれもが安心して血液透析を受けられる社会を求めて、昔の患者や医療関係者が施設の充実に取り組んだ成果でもあるでしょう。

 ただ、その負の側面も表れているようです。全国腎臓病協議会によると、1人の血液透析患者には年間500万円の費用がかかりますが、医療保険の「高額医療費の特例」や自立支援医療、地方自治体の障害者医療費助成制度による給付で、患者負担はほとんどゼロ。「だからなのか、日本では腎不全の予防に力が注がれません」と、先の医療関係者は言います。

  折しも昨年9月、元フジテレビの長谷川豊アナウンサーが「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」とツイートして、批判されました。透析患者のさまざまな立場や背景を無視した暴論です。さらには、日本の人工透析の問題点を冷静に議論することまでタブー視される雰囲気になったようにも感じ、残念です。

  今回取材した福岡県田川市の吉田秀文さんは、がんで両方の腎臓を失いました。透析患者は水分や塩分の摂取が厳しく制限されるなど、自己管理が求められます。吉田さんは生活規則を徹底して守る「模範的な透析患者」でした。その心を支えているのは「自分は、だらしない患者にはならないぞ!」という強い決意です。10年続けた血液透析から、腹膜透析の併用へ移行したのは、「自分の人生は自分で決めたい」という願いからです。

 吉田さん自身も言います。「糖尿病になって後悔したり、自暴自棄になったりしないように、普段の生活指導こそ充実させるべきだ」。また、血液透析以外の選択肢があることも、もっと医療機関が積極的に情報発信してほしいを訴えます。

  主治医の大仲正太郎さんは、吉田さんの経緯を学会で発表しました。血液透析患者がQOL(生活の質)向上を目指して腹膜透析を選んだ貴重な事例だそうです。「導入には慎重を期す必要があるが、デメリットを理解したうえで腹膜透析を積極的に活用することは、血液透析患者の一つの道になりうる」と大仲さん。透析のあり方について考える機会になれば幸いです。

写真・図版

5月にベトナムを旅行し、ハノイの病院で血液透析を受ける吉田秀文さん(本人提供)

 <アピタル:患者を生きる・我が家で>2017年5月20日


「己」字カーブ続く点字ブロック、計画性のない設置に批判

2017年05月21日 11時59分45秒 | 障害者の自立

江蘇省南京市内の興隆大街(大通り)歩道に、新たに視覚視覚障害者用の点字ブロックが設置された。だが、この点字ブロック、たった10メートルほどの距離に、いくつもの曲がり角が設けられている。この道路はこのほど大々的な補修を終えたばかり。

 江蘇公共新聞によると、約10メートルの歩道に「己」が3つ繋がったように点字ブロックが配置されている。地元住民やネットユーザーからは「歩道の設計者は視覚障碍者のことを全く考慮していない」「ブロックの配置をやり直すべきだ」といった意見が次々と挙がっている。

多すぎるマンホールを避けるため?

 点字ブロックが不自然な形に設置されてしまったのは、道路に点在するマンホールを避けるためだったという。15メートルほどの道路に21個ものマンホールがあり、そのうち6個が電力部門のもので、他にも水道や電話、行政関係のものや光ケーブルなど、さまざまな機関や部門の設備が地下に埋設されている。

 南京市の都市計画プロジェクト責任者は、今回、道路に改修工事を施したが、地下に埋められているパイプラインには手を付けられなかったため、マンホールを避けて点字ブロックを敷設するしか方法がなかったと説明している。

 地元住民によると、こうした点字ブロックは別の場所にも設置されているという。

 もっと合理的な点字ブロックの設置方法はなかったのだろうか。通行人は取材に「この点字ブロックを少しだけ道路側に作れば、マンホールを避けて真っすぐにできるのでは。基本的な設計や工夫の問題だ」と的を射た発言をした。

「己」字カーブ続く点字ブロック、計画性のない設置に批判=南京

2017/05/20   大紀元