時間に関する表現(「データで見る日本」から)

2015年08月12日 12時47分43秒 | 文法的整理
「データで見る日本」で私が学んだ表現(時間に関する表現):

①Looking at ten years down the road, nuclear power comes in second.
10年後についてみると、原子力発電は順位が2位になっています。
② Looking back to those eary days when the poll started, the next most
popular pet was birds at 38%.
  調査が始まった当時を見ると、次いで人気のあったペットは鳥で、38%で
した。
③ Compared to the survey back in 1986, the proportion of women has
increased ten points.
  1986年の調査と比較すると、女性の割合が10%増えています。
④ But in the survey you introduced earlier on, more than fifty percent
of respondents replied they don't believe in any religion.
  しかし先ほどあなたが紹介された調査では、半数以上が宗教は信仰していない
と答えていましたね。

・現在から先のことを表現するのは比較的簡単です。まず前置詞in を使えば、
間違いない。①の文章でも、looknig at ten years down the road にかえて、
in ten years でもいいはずです。もの足りなければ、in ten years from now
とかin ten years ahead of now でもいいかもしれない。ここで私が評価するのは、
「looking at ten years」という簡単な表現でもOKなのだということ、それが
わかったこと、その驚きです。

なおdown the road は前後の文脈があるので、時間に関することを表していると
わかる。が、そこがあいまいだと思うなら、down the road in the future 等と
表現すればいいかもしれない。
又、looking at ten years down the road は独立分詞構文として使っているのだ
ろう。だから、when we look at ten years down the road, としても。もちろん
いいわけである。

・過去を振り返る表現が実は苦手だった。振り返る→recollect 等の堅い英語が
私の頭の中に浮かんでくる。looking back を使えばいいと前々から思っていた
ものの、私の頭は曖昧模糊としていた。問題はbackの後の前置詞である、辞書を
引くと、look back at , look back on, look back to の三つがある。前置詞の
後に来る名詞が微妙に違ってくるように思える。どれを使っても口語表現として
通じると思うが、やはり微妙に違うらしい。そこから先は個人のこだわりですね。
私はこだわりたいタイプです。
Doris looked back at her sleeping children (抽象的な振り返えではなく、
身体的な実際の振り返りを表現)/ When I look back on my life (これは
時間的な過去への振り返りだが、振り返る対象が点的に限定されていない)
②のlooking back to those early days(点的に絞られていると思われる)。
だから「1995年を思い出すと~」と表現したい場合には、looking back
to 1995,又は looking back to the year 1995, とすべきだろと思う。
なお、looking back to .....は、ここでも独立分詞構文的に使われているので、
when we look back to ...と表現してもいいわけですね。

・③のback in 1986 はback がなくても成立する英文ですが、しゃべるとわかる
ことだが、back がはいると、俄然しゃべりやすくなり、調子が出てくる。
ちなみにbackは副詞。

・④のearlier on はon がなくても同じですが、これも口語では、しゃべりの
なかに入れると確かにしゃべりやすくなる。later でも同じくlater on が
同じような調子でよく使われるらしい。

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英語をしゃべるとは、いかなる行為か

2015年08月12日 11時01分51秒 | 自分の意見の陳述
英語をしゃべる時、私たちは、どのような行為をなすのか。
①名詞を認識しそれを英語で言う。もちろん複数の名詞があるはずだ。
②それら名詞の関係を、英語の動詞で表現する。
③そこに何か必要な情報があれば、英語で表現して、適当な場所に、付加する。

③の何か必要な情報というのは、副詞句又は副詞節で、副詞的な言葉のかたまりである。
主に場所に関するものが中心となる。時間的なものも大きく言えば時間軸における場所
だと認識すれば、場所に関する表現と言うことで一括できる。

以上のことを、昔私は、「登場人物、関係、場所」の3つの情報が整理されてないと、
英語での表現はきちんとできないと、述べました。ここで登場人物とは、名詞と置き換
えてください。無機質の抽象概念も私は登場人物として整理しました。

以上の3ポイントの中で、一番問題になるのは、やはり①でしょうか。
名詞が構成されなければ、話にならない。「ah.....」としゃべり続けるわけには
ならないのです。

で、その名詞ですが、現実の表現世界では、a beautiful flower 等という簡単な名詞
だけではない。関係代名詞で修飾される、分詞で後置修飾されるなどが登場すると、
俄然難しくなる。ひどい場合は、一つの名詞を表現する過程で、本体部分の英文構造を
忘れてしまう。「何をわたしはいおうとしていたのかしら?」となってしまう。
これを防ぐためには、自分が使うとしている英文構造に慣れていること。で、その途中
の1名詞表現の中にあるのだと、自分を客観的に見つめれる視点・余裕がなければなり
ません。そのためには、結局、日ごろの練習がものをいうのです。練習、稽古。それが
問題となります。

ところが、その稽古・練習の仕方がわからないと言う人が、多いのではないでしょう
か。結論を言えば、稽古は自分でやるしかない。稽古は自分一人でしかできない。
英会話学校へ行くのも、社交面でメリットもあり、お金と時間があるならしばらく行く
のも悪くないだろうが、行っているからメリットがあるのではない。本質は、自分一人
の、一人稽古なのです。自分の口から英語を発しているその時間が稽古の時だ。だから
一人でできる。たとえその発声がまずくても、とにかくその自分と付き合い始めるしか
ない。

その前提には、自分はどのような英語を運用したいのかを、明確にしておかなければ
いけません。ここがはっきりしない人も多い。それを前提にして、

自分が惚れた書籍と心中するつもりで、それを土台に練習すれば、うまくなる。

で、今私が惚れ込んでいるのが「データで見る日本」Japan Datalogue です。
2000年頃の出版物です。講談社インターナショナルの発行でNHKが制作、編集したもの。
2000年4月からNHKが国際放送したもの(その原稿)が土台となっています。今書店の棚
にはありません。

皆様も心中できそうな書籍ないしは資料を見つけてください。

で、私の惚れたJapan Datalogue で、どのよな箇所に私が着目するのか、随時、紹介して
いきたいと思います。
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