彼岸花咲くころ
妻の母は
あの世に旅たった
暑かった夏が過ぎ
朝夕は随分涼しくなったころ
母は ちょうど70歳の若さで
私たちに さよならも言わないで
不意に この世を去った
そのあまりのあっけなさに
遺された私たちは
ただ呆然とするばかりだった
その日 私は
愛犬と散歩で 川に来ていて
のんびり過ごしていた
ところが 娘が
ただならぬ顔をして
私の方に急ぎやって来て
「ばあちゃんが 倒れた」
「お母さんが呼んでいるよ」
って 伝えてくれた
それから 私たちが
どんなことをしたか
とても目まぐるしくて
何だか人ごとのようで
まるで映画のシーンのように
切れ切れに浮かんで来る
母のことを憶い出しては
何度 涙はらはらと流したことか
あれから 7年が過ぎ
娘達も それぞれ学校に進み
そして 卒業していった
昨日は 母の七回忌
兄弟・姉妹が来て
孫・ひ孫が来て
娘二人が揃って
遺影を前にして
7回目の見送りをした
母は 空の上から
どんな顔をして見ているだろうか
PS 2007.9.23 草稿 義母の七回忌に 今日姉夫婦たちは それぞれのマイホームに帰り 我が家はいっぺんに寂しく?なりました いつもは 私たちと静かに暮らしている愛犬は くたびれてか 横になって静養していました
妻の母は
あの世に旅たった
暑かった夏が過ぎ
朝夕は随分涼しくなったころ
母は ちょうど70歳の若さで
私たちに さよならも言わないで
不意に この世を去った
そのあまりのあっけなさに
遺された私たちは
ただ呆然とするばかりだった
その日 私は
愛犬と散歩で 川に来ていて
のんびり過ごしていた
ところが 娘が
ただならぬ顔をして
私の方に急ぎやって来て
「ばあちゃんが 倒れた」
「お母さんが呼んでいるよ」
って 伝えてくれた
それから 私たちが
どんなことをしたか
とても目まぐるしくて
何だか人ごとのようで
まるで映画のシーンのように
切れ切れに浮かんで来る
母のことを憶い出しては
何度 涙はらはらと流したことか
あれから 7年が過ぎ
娘達も それぞれ学校に進み
そして 卒業していった
昨日は 母の七回忌
兄弟・姉妹が来て
孫・ひ孫が来て
娘二人が揃って
遺影を前にして
7回目の見送りをした
母は 空の上から
どんな顔をして見ているだろうか
PS 2007.9.23 草稿 義母の七回忌に 今日姉夫婦たちは それぞれのマイホームに帰り 我が家はいっぺんに寂しく?なりました いつもは 私たちと静かに暮らしている愛犬は くたびれてか 横になって静養していました