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束子(たわし)の芽

2007年11月04日 09時54分05秒 | Weblog
台所の束子(たわし)に
何かの種が落ちていて
知らぬ間に 芽が出ていた

妻は 笑いながらそう言った

摘み取るのも可愛そうだから
そのままにしているの
って 困った顔して話した

そうだね
摘み取るのも なんだかね…
ぼくは そう答えた

でも この束子は
しばらく使えない訳だし…

まっ いいか
少し 台所は狭くなるけれど
もう一つ 新しい束子を置くとするか
せっかく芽が出たんだからね

PS2007.11.4 草稿 写真の画像が その芽です 今朝もまだ元気でした やがて冬… いつまで頑張ってくれるかな?
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最高のラヴレター ~遺稿詩集「歳月」に寄せて

2007年11月04日 00時32分30秒 | Weblog
この前 本屋さんで
詩集のコーナーを
何気なく見ていたら
懐かしい名前があった

「○○ 茨木のり子」
 詩集の背表紙にそう書いてあった

まだ見ていない装丁だなと
タイトルに目をやれば
「歳月」とある…

どんな本だろう?
時々読んでいる詩論
「思索の淵にて」のような本かなあと思って
開いたら 詩集であった

前書きや後書きに
出版のいきさつが書いてあった

本人の意向(遺志)で
逝去後 開くように と
一個の箱が 置いてあったという
その箱の中に 幾つかの作品が
整理されて入れてあったそうだ

ページを 開くごとに
先だって往った夫への惜別の情と
愛おしむ気持ちが 連綿と綴られていた

これは 最高のラヴレターだ
と 私は とっさに思った
 
近年 目にしたこともないような
見事な夫へのラヴレターである

こんなに思いやれる夫婦って
こんなに愛し合った夫婦って
そんなにはないだろう…

詩集「歳月」は 
この世で最高のラヴレターです
私は そう誰かに伝えたい…

PS 2007.11.3 草稿 茨木のり子さんは 2006年の2月に逝去されました 
 私は 今まで『自分の感受性くらい』(花神社)や『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)『倚りかからず』(筑摩書房)『落ちこぼれ』(理論社)などを読んでいます
『ハングルへの旅』(朝日新聞社)『言葉が通じてこそ、友だちになれる』(筑摩書房) なども 読んでみたいですね
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