ある用事で帰郷した娘は
私と我が家の愛犬と
珍しく朝の散歩を申し出た
何でも ツクシを摘みたいそうだ
少し時期外れだけど
川の堤防に 連れ立って行くと
まだ 何本か伸びきった土筆が
土手からにょっきりと顔を出していた
それを見つけた娘は
うれしそうに 次々に
何本も土筆を摘んでいった…
時間もあまりないのに
わざわざ東京から来たのに
なんで 娘は
土くさい土筆なんかを
採りたくなったのだろう
小さな袋いっぱいに採った娘は
満足そうな顔をして 共に家に向かう
そうして その日のお昼に
袋の土筆と共に 娘は
タクシーと飛行機で 東京に帰って行った
あの故郷の土が付いたツクシたちは
今頃は 娘にゆがかれて
美味しい早春のおかずに変身していることでしょう
土筆を食べ食べ 娘は
故郷の土の匂いを味わっていることでしょう
PS 2008.4.4 草稿 その画像は後日に
私と我が家の愛犬と
珍しく朝の散歩を申し出た
何でも ツクシを摘みたいそうだ
少し時期外れだけど
川の堤防に 連れ立って行くと
まだ 何本か伸びきった土筆が
土手からにょっきりと顔を出していた
それを見つけた娘は
うれしそうに 次々に
何本も土筆を摘んでいった…
時間もあまりないのに
わざわざ東京から来たのに
なんで 娘は
土くさい土筆なんかを
採りたくなったのだろう
小さな袋いっぱいに採った娘は
満足そうな顔をして 共に家に向かう
そうして その日のお昼に
袋の土筆と共に 娘は
タクシーと飛行機で 東京に帰って行った
あの故郷の土が付いたツクシたちは
今頃は 娘にゆがかれて
美味しい早春のおかずに変身していることでしょう
土筆を食べ食べ 娘は
故郷の土の匂いを味わっていることでしょう
PS 2008.4.4 草稿 その画像は後日に